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とある世界のちいさなおとぎ話。。
2
:
へたれ騎士
◆kQ1pfMLWAo
:2011/07/16(土) 09:21:49 HOST:38.51.133.27.ap.yournet.ne.jp
【灰かぶり姫/ ―ユメカラサメタ、ソノアトハ― 】
……――、だめね。だめ。全然だめ。
不幸な私には最高のハッピーエンドが必要なの。
王子様と結ばれて永遠に幸せに暮らす。
だれよりも幸せに、誰よりも愛されて、誰よりも楽しく、ね?
毎日毎日、おんなじことの繰り返し。叔母様にいじめられお姉さまにいじめられ。
わたしはただそれにしだがって、動物さんたちと少し喋ってベットで寝てまた起きて。
ただそれの繰り返し、こんなのぜんぜん楽しくないわ。こんなのぜんぜん幸せじゃない。
……けど、ある日。突然魔法使いが私の前に現れこう言った。
わたしを舞踏会連れてってあげると……
舞踏会?、そういえばお姉さまやお母さんが騒いでたわね。馬鹿みたいと気にしてなかったけど。
たしか王子様の跡取りをその舞踏会で決めるんだったんじゃなかったかしら。わたしには縁のない話ね。
ただ、退屈な日常に飽き飽きしていたの。だから興味本位で魔法使いさんに魔法をかけて貰った。
綺麗なドレス、小さなティアラ、そしてガラスの靴にかぼちゃの馬車。わたしがわたしじゃないみたい。
でも、十二時にはかえらないと。魔法はいつかはとけるもの。あとは自分の力でどうにかしないと。
舞踏会では、思い通りにはこんだわ。王子様に声をかけられ一緒に踊ってこのままハッピーエンド。
……とは、いかないの。そろそろ十二時。魔法がとけちゃうから急いで帰らなきゃ。急ぎ足で階段を駆け落り。
さよならは、言わずにガラスの靴を片方落とす。これはまたねという合図。
鐘の音が鳴り響くと、魔法はとけて、これからはまたいつもの繰り返される日常に戻っていってしまうの。
でもね、きっと、わたしの日常はすぐに変わるわ。だって君(王子様)がわたしを見つけ出してくれるもの。
『……――、はやくわたしを見つけだしてよね。じゃないと拗ねちゃうわよ。わたしだけの王子様。』
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