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ゆうぐれカフェ

136ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/10(土) 20:49:24 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ゆうぐれカフェ 〜羽花side*)

「まあ、そんなこと言ってられるのも今の内だよねー!」

 里桜ちゃんと良くんがくすりと笑う、それはまるで悪魔の笑い声のようでじいんと耳に響いては消えていった。
 そのとき、誰かの足音がこつんと廊下に響く。悪魔の笑顔とは別の、落ち着いた響き。誰―――?

「……はね、k………っご、mン……(羽花、ごめん……)」

 落ち着いた響きの足音とは正反対の不安定なノイズ混じりの声で謝ってくるらんちゃんの姿にわたしはぽつり、小さな声で呟いた。

「……らんちゃんは里桜ちゃんと良くんに操られてるんでしょ?」
「そ、僕等が操ってる。ほら、もう話しはいいのかい?」

 良くんがくすりとまた悪魔の笑顔を浮かべてわたしを焦らすように質問する。
 それにわたしは小さく笑い返し、らんちゃんに向かって言った。

「大丈夫、わたし…らんちゃんを傷つけるかもしれないけど助けるよ、ぜったい……」
「よろ、しく……ネ」

 力の無い声でらんちゃんが頷くと、そのままピー、という音と共に微笑む。
 ……これでもう、らんちゃんはわたしの知ってるらんちゃんじゃなくなった。

「………里桜ちゃん、良くん」
「ん?」

 にこ、小さな笑みを浮かべて里桜ちゃんと良くんに話しかける。二人は首を傾げて余裕そうだけど、油断しちゃ危ないよ。

「……消えて、」

   (つづく)


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