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ゆうぐれカフェ

131ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/08(木) 19:07:54 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ゆうぐれカフェ 〜羽花side*)

「………ねえ、羽花……何か最近元気ないね」

 あれ、もう授業おわったんだー………
 幸が心配そうな顔で話し掛けてくる。
 でもわたし、今誰かと話す気力ないわ、

「ごめ、今度話すね」

 そう言ってふらりと席から立つと教室を出た。
 また階段らへんで眠ろうかなあ……なんて思ったときに、

「あ、羽花ちゃん………!」

 突然廊下でキスしてるラブラブな人たちが。
 それも里桜ちゃんとゆーくん。
 ………ずるいよ里桜ちゃん。そこはわたしの居場所なのに……

「ラブラブなとこ邪魔してごめん、でも廊下でキスするなんて大胆だね、ゆーくん。
 わたしのときはそんなことしなかったよねー………まあ、わたしのこと好きじゃなかったんだし当たり前か」

 にこ、と小さく微笑んで言った言葉はゆーくんを傷つける最低な、最悪な言葉だった。
 これを言いたいわけじゃないのに。「もう一度会って話し合おう」って言いたいのに。
 今はメールさえもできない。

「………ごめん羽花。愛せなくてごめん、な。」
「ごめんとか謝るなら別れようなんて言わないでよっ!
 ………ゆーくんなんか、彼女の気持ちも考えられない最低な男だっ……」

 別れてからそればっかり。
 ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん!
 そんな言葉誰が聞きたいって言った?

 思わず叫ぶけど、途中でぽろぽろ涙が溢れてきた。
 そんなとき、ゆーくんがそっと里桜ちゃんの背中を押す。

「里桜、教室行ってな……授業遅れるよ」

 最近気づいたんだけど、ゆーくんって里桜ちゃんのこと前までりいって呼んでたのに変わったよね。
 ………なんで?ていうか、里桜ちゃんはゆーくんに何をしたの……?

「……ええー、祐斗は羽花ちゃんと話してくの?なあんか心配だなあ……」
「いいから!………早く行けよ、」

 里桜ちゃんもゆーくんのこと祐斗って呼んでる。
 それよりあのゆーくんが怒鳴った…?おかしいよ、すごく。

「か、彼女にそんな口聞かなくたっていいじゃない……
 もーいい、またお昼にねっ!」

 手を振って去っていく里桜ちゃんに少しほっとしてる。
 そんなとき、ゆーくんが話しはじめた。

「俺、さ……今でも羽花のこと、愛してる。大好きだよ」

 ………え?
 うそ、つき。

「好きなら…そんなに好きならなんで別れようなんて言ったの………
 もうさ、逃げないで全部話そうよ。お互いの気持ち!本音だからね、嘘ついちゃダメ」

 ゆーくんが心から里桜ちゃんのこと好きっていうならわたし、もう諦めるからさ。

「だからっ……本当に俺、まだ羽花のことが好きだよ!
 でも……羽花に俺は相応しくない。もっといい奴がいると思っ、……?」

「ばかっ………!!!
 わたしはゆーくんだけなの!今までどんだけ好きでいたと思ってんのよ!

 ………わたしだっていまでもすきだもん………」

 ……これで、二人はやり直せる?

「あーらら、うまくいっちゃってー。つまんなあい!
 でも、羽花の幸せなんかすぐ奪っちゃうんだからー!
 この子たちを遣って、ね。」

 だ、れ?

   (つづく)


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