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ゆうぐれカフェ

123ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/06(火) 17:36:24 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ゆうぐれカフェ 〜羽花side*) 羽花がちょっと狂ってるような気もする。苦手っていうかあんま好きじゃない子は見ないほうがいいかなあ。

「ら、らんちゃん……ここってカラオケだよね………?」

 らんちゃんはわたしより何歩か前を歩いてて、それに追いつくように必死にわたしも歩いてた。
 ――だから、ここがどこかなんて少しも考えてなかったよ。

「カラオケだよ。ゆーくんもきてるんでしょ?知ってるよ。羽花も飛び入り参加させてあげるから。」

 にこ、なんて小さく笑うらんちゃんに微かに震えたのがわかる。
 なんで?何かこわいよ、らんちゃん。

「………ここ?ゆーくんたちの部屋。」

 嗚呼、どうか……どうかちゃんと、わたしの大好きなゆーくんがいますように。
 里桜ちゃんとラブラブしてませんよう、に――――――なんて、叶わない願い事だったね。

「何、してんの……ゆーくん………」

 カラオケの個室の中にいたのは里桜ちゃんとゆーくんだけ。それもキスしてる。
 そしてカラオケの机にはたくさんのプリクラ。どれも里桜ちゃんとゆーくんだけうつってて、それにもキスしてるプリクラが大量にある。
 そしてもう一つ、机におかれた携帯には二人のペアストラップがついてる。それ、わたしが前可愛いって言った奴だ―――

「ね、え……嘘でしょ?…………う、うそっていってよ!ねえ、おねがいだからっ………わたしもう、いえのようじなんかよりゆーくんをいちばんゆうせんするから……」
「ごめんな羽花。」

「やだっ………やだよおっ………ひとりにしないでっ………またいっしょにでーとするんだからあっ………」
「本当にごめん。」

「いや、いや、いや……………」
「別れよう。」





「いやああああああああああぁぁあぁぁっぁあああぁぁあぁぁっっあああっぁあっっっっっ!!!!!!!!!!」


 少女叫び声は消えることなく個室に響き渡った。
 そんな中少年はただただごめんと謝りつづけ、それでももう一人の少女を愛すると決めていた。

 恋って複雑だねえ……。

 ワタシノコイッテ、トッテモフクザツ……

   (つづく)


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