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MAGIC MASTER
8
:
竜野翔太
◆sz6.BeWto2
:2011/06/26(日) 18:24:13 HOST:p3161-ipbfp3105osakakita.osaka.ocn.ne.jp
第2話「情報屋求めて」
カンナはある街についた。
ストーバ村と違い、この街は活気が溢れており、賑やかな街だった。
飲食店が多いのが目立つが、他には露店や、大きめな店など全体的に見てて元気が出そうなほどの賑わいを見せていた。
とりあえずカンナは今日はここで宿を見つけることにした。宿を探そうと手をかざしキョロキョロとあたりを見回す。
「……んー、このあたりはないなぁ。んじゃ、もうちょい奥行ってみよ」
「…オイ、聞きたいことがある」
カンナが歩き出そうとした時、彼女の肩を指でつんつん、とついてくる人物がいた。
カンナは振り返ってその人物を見る。
それは意外な人物だった。
黒コートにツンツンした黒髪。見覚えのある人物だった。確か名前は……。
「……こ、コウヤ!?」
「お前…氷の女帝が」
刹那、カンナは自分の拳に氷の鎧を纏わせ、コウヤに殴りかかる。しかしコウヤもコウヤで想定の範囲内、と言わんばかりの顔で、鞘から刀を抜き、拳を止める。
「何でいんのよ。つーか二つ名で呼ぶな」
「何処にいようと俺の勝手だろ。大体馴れ馴れしく呼び捨てにすんじゃねーよ」
二人は会っていきなり戦いそうな勢いを何とか抑え、カンナは大きく深呼吸をする。
思えば可笑しかった。
盗賊『グリード』を壊滅させた後、二人は逆方向に歩いたはずだ。なのにここで鉢合わせるのは可笑しいと思ったが、あまり追求しないことにしたカンナであった。
「……で、聞きたいことって?」
「お前に訊いても無駄だ。他探す」
ガァン!!という音の後、再び、カンナの氷の拳をコウヤが刀で防いでいた。
「いいから言いなさい」
「分かったからまず拳どけろ」
「情報屋?」
カンナの言葉にコウヤはコクリと頷いて、
「この近くに、どんな情報でも必ず即答できる情報屋がいるって聞いてな…。『知ってる』というだけで場所の特定には至らねぇんだよ」
ふーん、とカンナは適当に返事をして、それからニッと笑みを浮かべる。
「コウヤさぁ、何でその情報屋探してるの?」
どうせ関係ないだろ、と返ってくると覚悟していたが、意外な言葉が返って来た。
「……教えてほしいか?」
カンナはやった、と思ってコクッと頷くと、
「じゃあ情報屋の情報収集手伝え」
「……………は?」
いきなりのことで、カンナの目が点になる。
コウヤはカンナを見たまま、
「だーかーら。欲しい情報教える代わりに情報屋探すの手伝えって」
「……は、ば…バッカじゃないの?何で私がそんなことを……!」
「じゃあ教えない」
カンナはコウヤの態度を見て、こう思う。
(こいつ……性格悪ッ!)
「……あー、もう分かったわよ!手伝えばいいんでしょ、手伝えば!」
カンナは吹っ切れたようにそう叫ぶ。
コウヤはフッと笑みを浮かべて、
「それでいいんだよ」
二人は協力して、情報屋の情報集めを開始した。
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