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MAGIC MASTER
28
:
竜野翔太
◆sz6.BeWto2
:2011/09/09(金) 21:08:32 HOST:p3161-ipbfp3105osakakita.osaka.ocn.ne.jp
ジャイロット村。
小さいながら活気のある村で、いつもは人々が行き交い、がやがやとしたイメージがある。
が、今はそれが逆転し、家はほとんどが焼かれ、村にいる全員が一箇所に集められている。その村人達を見張るように四人の人物が立っていた。
この村を襲撃した『ミストスモーク』の魔法使いである。
「ケケーッケケッ!!ナァ、コイツらドォする?やっぱ一人ずつ殺ってくかァ?」
大きな鎌を背負った細身の男が甲高い声で笑いながら他のメンバーに訊く。
男の声に不快そうに顔をゆがめた、濃いピンクの長い髪を持った、キセルを吸っている女は、
「おばか。殺してどーするの。そいつらはあくまで人質でしょ?有効活用しなくちゃ」
ふぅー、と煙を吹きながらそう返す。
刀を腰に差した、侍のような出で立ちをした黒髪の男は、
「だな。それに、我らの命令はこの村の殲滅、および反乱分子を消すことだ。無闇に血を流すべきではない」
「……本当にこれでいいのだろうか」
男の言葉に大男は俯いて、そう呟く。
「ちょっと!ここに来てビビるのだけはやめてよね!アンタはリーダーなんだからしっかりしなさいよ!」
「そうではない。私が恐れているのは、これが自分の正しい道なのだろうか。それだけだ」
鎌を持った男は全然考えてないような早さで言葉を返す。
「ケケケッ!正しいに決まってんだろ!俺達は『ミストスモーク』なんだぜ?」
「そうだな。余計な雑念は捨てた方が身のためだぞ」
だが、と大男はまだ迷っている。
それに苛立ったのか侍男は刀を抜き、男の首筋へと持っていく。
「いい加減にしろ。お前がここで臆してどうする。無益なことを続けたくなければ、反乱分子を潰せ!!」
「分かっているのだが……」
唐突に、大男が黒い影にぶつかられ、横方向に飛んでいく。
「「「!?」」」
その場に居た三人全員がいきなりのことに驚きをあらわにしていた。
そして、他の三人に襲い掛かる黒い影。
その四つの黒い影は、横一列に並ぶ。
「ありゃ。結局二人とも来たんだ」
「一人で突っ走りすぎなんだよ、ボケ」
「この人達『ミストスモーク』でしょ?」
「だったら、俺らも喧嘩に混ぜろってんだ」
カンナ、コウヤ、リリィ、ジンの四人が村に到着した。
「桃色の髪の女に……」
「黒コートの男、ねぇ」
「ケケケッ!聞いてたとおりじゃねぇか」
「主らか」
大男は立ち上がってそう言う。
そう、彼らが『ミストスモーク』のいう反乱分子である。
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