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MAGIC MASTER

14竜野翔太 ◆sz6.BeWto2:2011/07/08(金) 16:58:16 HOST:p3161-ipbfp3105osakakita.osaka.ocn.ne.jp

シルベットの小屋を出てから、ヴラドはカンナとコウヤの方を向いている。
どうやら、行き先が違うので、三人はここで別れるようだ。
「ほんの一時だったが君らと一緒にいた時間は楽しかったよ」
それを聞いてカンナは照れくさそうに頭をかいて、
「いやぁー、私も楽しかったし!お互い様だよ!」
カンナのその見てるだけで頭の悪さが伝わってくる行動を見ながらコウヤは、
「世話になった。アンタの剣技、参考にさせてもらうぜ」
その言葉に、ヴラドはフッと笑みを浮かべ、
「そうか。ならば、次に会う時は手合わせ願おう」
「吠え面かいてもしらねーぞ」
二人は見つめ合い、男の約束を交わす。
その光景にカンナはうんうん、と感慨深そうに頷いて、
「んじゃ、ヴラド君またね!恩師さんを元気にしてあげてねー!」
カンナはヴラドの姿が見えなくなるまで、ブンブンと大きく手を振る。
ヴラドの姿が見えなくなると同時、コウヤに質問される。
「で、お前はどうすんだ?」
へ?と目を丸くするカンナ。
コウヤはカンナを見たままで、
「やっぱ行く宛もない旅か?もしそうならまたお前と会うかも……」
「一緒に行くよ」
は?とカンナの言葉にコウヤは大きく反応をする。
カンナはコウヤを見つめたまま、
「だって、一人より二人の方が楽しいし、心強いでしょ?」
カンナはグッと親指を立てて、そう言う。
コウヤは溜息をつく。
確かにカンナと一緒にいれば、心強いのだが、どうしても力が借りたい状況でもないし、コウヤがあれこれ悩んでいると、
「それに『ミストスモーク』っていう危ない集団と戦うとなれば、二人いる方がいいって!」
こりゃ何言っても無駄だな、とコウヤが溜息をつく。
ニコニコ度満点の笑みを浮かべたカンナをコウヤは見て、
「……好きにしろ。死んでもしらねーからな」
そう言ってコウヤは歩き出す。
コウヤの言葉にカンナは嬉しそうに微笑みながら、
「うん!!」
と元気よく返事を返し、これから一緒に旅をするコウヤの後を駆け足で追いかける。


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