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その手は、
5
:
そらいろ
◆c3uu/mE0SQ
:2011/07/02(土) 16:38:29 HOST:i58-95-232-211.s02.a033.ap.plala.or.jp
.かえりみち.
大きな歩幅と、小さな歩幅。
私は彼に遅れないように足早に歩いた。付き合い出して、3ヶ月。
それなのに始めの頃と何も変わらない。手をつなぐわけでもなく、ただ一緒に帰る。
…いや、一緒に帰るというよりも私が彼のあとを追いかけて帰ってる。そんな感じ。
――物足りない
そう思うことも少なくなくなってきた。私じゃなくてもそうだと思う。
もっと構ってほしい。こんなんじゃ、本当に好かれてるのかが不安になってしまう。
「…………ねぇ、」
「……ん?」
「……何でもない」
「……ん」
ほら、すぐに終わっちゃう。
どうして? 私と話したくない、ってことなのかな。
もう…これまでってことかな。そもそも告白したのは私だもん。彼は優しいヒトだから断れずに今の今まで付き合ってたってことも有り得るし。
…つまりは別れ話も自分からってことか。
「………あの、さぁ」
「え?」
急に聞こえた彼の声に私は驚いた。完全に落ち込みモードに入ってた私は、慌てて笑みを浮かべて何?と返した。
「…ごめん」
「え?」
何、?どういうこと…?
何で謝るの。
「…ど、うしたの?急に」
「いや…俺ら3ヶ月もたつのに…なんか、付き合ってないときと変わらないだろ?」
「……そう、だね」
別れよう
そう言われるんじゃないか、と怖くなって私は俯いてゆっくり歩き出す。
すると、彼は足をとめた。
それに続くように私は足をとめ、彼の目を見る。別れたくない、と目で訴えるように。
すると、彼は右手を出してきた。
…何をほしがっているのか、と私は一瞬考えるもアメは今日持ってきていない。その手を見つめていると、
「……手」
「…え」
「……………っ、ほんっと鈍い!」
私がぽかん、としていると彼は少しぶっきらぼうに言い放つと私の左手を無理矢理掴み、進んで行く。
そんな状況についていけず、されるがままに進んでいくにつれ、手をつないでるんだ、と理解した。
「……手、繋ぎたかったの?」
「…っ、うっせ!」
少しからかうように聞くと、彼は顔をこちらに向けずに声をあげた。
かなりの照れようだ。今までどのタイミングで繋げばいいのか分からなかったらしい。
「…手、熱いよ」
「照れてんの」
「…顔、赤いよ」
「恥ずかしいの」
「……こっち、向いて?」
付き合いたてのカップルのような会話をする。
彼は大きく息を吐くと、ゆっくりとこちらを振り向き、淡く笑った。頬を赤らめながら。
これからも、ずっと隣にいてね。
(私を、)(不安にさせないで)
≠
あとがき。
お久しぶりです!そらいろです。
なんやかんやしているうちに七月になっとるではないですか…!驚きだあ。
もうやばいね。受験生て自分が思ってるより忙しくてやばい。
ほんと久しぶりにPCしたよ…((
とりま、これからも頑張るんでよろしくですノ
では、ねくすとで!←
読んでくださりありがとうございました!
.かえりみち. fin
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