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☆小説☆
4
:
リン
:2011/05/29(日) 13:43:57 HOST:ntiwte055170.iwte.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
【大好きだよ】
あー、暇だなぁ。
優香「舞華ーー!!また告白されたのぉ?」
この子は、千田 優香(ちだ ゆうか)
14歳、私と同じ事務所でモデルやってるんだ。
優香「もてるのに、勿体ない!!」
舞華「だって、恋なんて、めんど臭いじゃん」
優香「また、それぇ?ったく、舞華は・・」
あぁ、ヤバいッ!また説教が始まる・・
優香の説教、長くて一時間はかかる。
舞華「あ!ほら!・・あそこで、お弁当食べようよ!」
優香「ほらぁ、またそうやって誤魔化す」
舞華「い、いいから、いいから♪先行ってるよー」
ヒラヒラと散ってきた桜の花びらを眺めながら、走る。
優香の所から、百メートル先には桜の木が五本植えられている。
そのうち、一番大きな桜の木に走り寄った。
舞華「綺麗――――・・・」
そう言った瞬間、強い風が吹いて、被っていた帽子が飛ばされた。
舞華「ぁ・・・」
パシッ
舞華「・・・え?」
その時、木の上から男の子が降りてきて、帽子を返してくれた。
??「これ・・お前の?」
舞華「あ、うん・・ありがと」
優香「舞華ーー!!待ってよぉ!」
遠くから聞こえる優香の声。
舞華「早くーー!」
舞華「あ・・そうだ、名前なんていうの?」
そう言って振り向くと、帽子を拾ってくれた男の子は、もう居なかった。
さらさらの黒髪に、真っ暗の瞳。
なぜかその男の子の顔を忘れられなかった。
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