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君と私が望む物―Yer she saria stig let xeoi peg pel―
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:
神音 桜紗
◆ptZpvaYoVY
:2011/05/22(日) 09:23:17 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
――序章・始まる歌――
シン、と静まり返る荒れ果てた地。もう何も居ない、小鳥や動物、ましてや人間なんて居ないも同然。その荒れ果てた地――、クレイハに一人の少女が立っていた。
薄水色の髪を腰まで伸ばして頭の両サイドに赤いリボンを付けている。赤い燃えるような瞳を宿らせ、白いワンピースに腰には赤いリボンを付けベルト代わりにしている。その少女は大きくイキを吸うと歌を歌い始める。
――Miquy elmei nebbe uirgia-c-fifsia (私が望むのはあなただけ)
zette auan Yer be zarabearc solituqs (だからこそ独りで静かに泣くのでしょうか)
Isa jes qusi xin fears toga peg ilmei sbel (この場所に私は孤独(ひとり))
jes kless qusi medolia let cirkus,mefolia let zarabel (その旋律は心の奏、涙の音色)
Yer she saria stig let xeoi peg pel (夜色の誓いをあなたのもとへ)
U da lostasia dremren Isa da boema foton doremren (忘れられた子よ さぁ生まれ落ちた子よ)
ende Years besti…… (そして私は――)
鮮やかな夕暮れの赤い太陽に照らされながら歌う。薄水色の髪を持つ彼女――、エレナ=ビアシーニは国一番の美声を持つ少女だ。
少女は歌を途中で辞めた。ピタリ、と音が全て自由自在のように。エレナが当たりを見回して「誰か……居るのでしょう?」と、問いかけてみると、突如笑い声がエレナの耳に届き、エレナは警戒態勢をするものの―、安堵した表情で警戒態勢を解き小さく笑った後「エリオット……」と呟いた。鮮やかなプラチナブロンドの髪を肩までストレートに伸ばし、明るく透き通った宝石のような赤い瞳を持ち、白いYシャツに黒いベスト、青いリボン、黒い半ズボンをはいた少年――、エリオット=オルフィーノはエレナの幼馴染であり、エレナにとって最も親しい人であるのがエリオットだ。
「つか、エレナ何で此処に居んの? 一番危険な街だぜ?それはエレナも知ってんだろ?」
此処、動物も人間も居ないこの荒れ果てた地、クレイハは嘗て戦争で街をすべて破壊され、未だにこの場で一日何回も戦争が勃発している事が現状である。クレイハの街に住んでいた人間や偶々其処に居ただけの人間全員皆殺しだったと言う。エレナはエリオットの問いかけには答えず「エリオット、危ないわよ? 其処、退かないと死ぬわよ」と言う。
「は!?何言って……」
エリオットがバッと振り返ると異国の人間が居た。エリオットはチィッと舌打ちすると「空間移動能力(テレポートスキル)、サイハテ!!」と言うとヒュンッと言う微かな音を立て、エレナとエリオットは消えた。
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