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アリプノサス大戦〜ヘラクレスと少年〜
1
:
ケブシ
◆ZyS2n3F1d2
:2011/05/14(土) 01:25:13 HOST:nttkyo964196.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
どうも、ケブシです。こちらは、オリキャラなりきりからのスピンオフでございます。
スレ主以外の方の登場人物の名前、設定は、まったく盗む気はありません。
それでは、GO!
おとぎ話の国「アリプノサス」。そこにいけるのは、子供の心を持った人間だけです。無垢で純粋なその心があれば、眠りさえすればアリプノサスにいけるのです。
あの、有名なグリム兄弟だって、この世界を訪れ、「グリム童話」を作ったくらいですからね。
しかし、このアリプノサスに、不穏な影が訪れました。
物語の「悪役」達が手を組んで、「正義の味方」を亡き者にしようとしているのです。すでに何人かの者は、「悪役」達の手にかかってしまいました。
しかし、弱虫なヘラクレスと勇敢な少年が手を組んだとき、アリプノサス大戦は大きく雲行きが変わり始めたのでした・・・
「早く、ヘラクレスもっと早く走ってよ!つかまっちゃうわ!」
「・・・はぁ、はぁ、・・・ごめん、アリス。でも君を担ぎながら走っているんだけど・・・」
「あたしが重いって言いたいの?」
「ご、ごめん。おこんないでよ・・・」
「んもぉ!こんなところでうじうじしないで!ああ、ほら、トランプの兵隊が追ってきたわ!」
朝日が差す森の中、ヘラクレスとアリスは必死に走っていた。行く手を邪魔する木々を左右によけ、ふらつきながらも必死に走るヘラクレス。右手には木々の狭間から、広大な海の青色がちらちらと見えていた。
「あ、見て、あのトランプ勢い余って木に衝突!きゃはは」
『あの小娘を捕まえ、マッド・ハッター様に差し出すのだぁ!!』
赤いハートが六つあるトランプが叫んだ。ヘラクレスの背後から、ぺらぺらとトランプたちが走る音が近づいてくる。
『槍、かまえぇぇぇ!』
今度はスペードが五つのトランプが大きく手を振る。すると、トランプたちは手にした槍を投げる構えを取った。
「ま、まずいよ・・・はぁ、は・・・。アリス、どうしよう・・・」
「そうねぇ」
そういいながら、アリスはヘラクレスの肩越しからあちこち見渡した。後ろには隊列を乱し、怒りくるって追いかけてくるトランプ兵。右手は森の奥地。左手は広大な海・・・。
アリスはそこであるものを見つけ、満足げにうなずいた。
「ヘラクレス、海のほうへ行って頂戴!」
「へぇ!?でも、あっちは崖だよ・・・。はぁはぁ、そ、それにすぐ下は海だし・・・」
「いいから、いいアイディアがあるの!」
ヘラクレスがどうしようか思案していると、鈍い音とともに黒色の槍がすぐ横の木に突き刺さった。トランプ兵が槍を投げ始めたのだ。無数の赤と黒の槍の雨が降り注ぐ。
「はやく!」
「わ、わかったよ!」
ヘラクレスは左足で踏ん張ると大きく体の向きを変え、地面をえぐるように蹴ってまっすぐ海に向かって走った。足を蹴り上げるごとに、たくさんの土が舞い散る。木々の狭間からの光は一歩ごとに強まり、潮の香りもしてきた。
2
:
名無しさん
:2011/05/14(土) 23:59:09 HOST:nttkyo424167.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
そのころ海上では・・・
黒い海賊旗をつけた大きな船が、ゆっくりと波を切って進んでいた。船の側面には数え切れないほどの大砲が並び、いつでも発射OKといわんばかりに力強く太陽の光を反射していた。甲板の上はそれらの大砲と、緩慢に動く船員でしめられていた。
そんな中、船尾で望遠鏡を熱心に覗いて周りを見回す男がいた。派手な紫のマントに黒いズボン、そして赤いベストに白いシャツ(胸ポケットには金の懐中時計が)。青い羽根突き帽子、ぼさぼさの黒髪、つりあがった眉、とんがった鼻、立派な口ひげ、そして片方の手はフック。
こうくれば、誰もが自ずと知れたその男の名を口に出さずにはいられない。泣く子も黙る、『派手好きのフック』ことフック船長である。
「にゅにゅにゅ、今日みょピーチャーピャンはいにゃいきゃ。きょきょみょ、みょうしゅぎゅしおどきだにゃ(ぬぬぬ、今日もピーターパンはいないか。ここも、もう潮時だな)」
さて、この船には決して破ってはならない暗黙の了解という奴があった。一つ、船長の口調を決して馬鹿にしない 二つ、通訳には船長が唯一心を開いている、Mrスミスを通すこと。
単純だが、今までこの規則を守れず何人の水夫が海の藻屑と消えたか、君は想像できまい。船長はプライドが高く、残忍で、傷つき易いのだ。ワニにも追われているし。
「うにゅにゅ・・・いみゃにみょあにょいみゃいみゃしいおちょぎゃききょえちぇきしょうだ。ちきゅちゃきゅちきゅちゃきゅ・・・ああいみゃいみゃしい・・・にゅ?(うぬぬ・・・今にもあの音が聞こえてきそうだ。チクタクチクタク・・・ああ忌々しい・・・ん?)」
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