したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

「それでも君を愛していた」

7 ◆YLdWB0/d2s:2011/05/13(金) 22:50:38 HOST:p5190-ipad11okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
「噂で聞いた話をそのまま鵜呑みにしたの? それたぶん嘘だよ」
「マジだって! 俺も怒られたんだよ! ただ、仲良くしたいなって思ってアドレス聞いてただけなのによ」
「それが、イヤだったんじゃないかな? 」  創はしっかりとした顔をして男の日焼けした顔を見つめた。
「お前も頭に来るな、なんだよ突っかかってんのかお前」


「その噂は嘘だって言ってるんだ。 別にあの子を擁護するわけじゃないけど、嘘は嫌いなんだ。本当の事を知ってるからさ」

創はきりっと歯切れよく答えた。 その真摯なまなざしに負けた男。

「チッ・・お前それ本当だろうな? あの子かわいいからよ、それ本当ならアドレス聞いといてくれよ。そして俺に教えてくれ。それだけでいいからさ。
 スポーツ学科の沢口って言えば出てくるから。よろしく!」
「ちょっと宗ちゃん!私は?」 「美晴、お前は特別だ」

くだらない。実にくだらない。 軽いんだ、今の若い男女って。 アドレス、電話番号。そんなの彼女がいるあなたが聞いてどうするの? 
創は不満そうな顔をしたが、断れないタチの為、了承をした。 もちろん、友達ができなくなるのが怖いから。

目的の本を借りて、創はすぐに図書館を出て亜樹を探した。
「あの子、なんだろう。本当っぽいっていえば本当っぽいけど、でも僕といたら同じことするはずだし」 考え事をしながら探していた。

だが結局その日は見つからず、あきらめて帰宅した。

                            ※
創!
甲高い声で僕を呼ぶ。 クラスで最近仲良くなった大輝っていう子。 大輝はスポーツ熱心、勉強熱心で好奇心旺盛タイプ。
誰にでも優しく楽しく接してくれる、いわばクラスのムードメーカー的な存在である。 大輝は僕に優しく、声を掛けてくれた。 
最初のきっかけは僕が見ていた鉱物の本からだ。

「わ! めちゃくちゃ綺麗な石やね! 石が好きなの?」
う、うん。 ぎこちない、挙動不審な態度をとる僕なんか気にせず話しかけてくれる。
今日も、いつものアレ かなぁ。

「創! ご飯食べようよ! 今日も彼女が作りすぎちまったみたいなんだ」
大輝には同棲している彼女がいた。 大輝はそれはそれはみんなから愛される存在だ。 

彼女がいない方がおかしいと思うくらい、紳士で素敵なんだ。
「創にもさ、もっとみんなに紹介したいからさ、今日新たに友達呼んできたん


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板