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我、人であるが故人を嫌う。
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:
神音 桜紗
◆ptZpvaYoVY
:2011/05/04(水) 20:56:53 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
ーー序章・人間ーー
シン、と静まり返る。周りには緑は無く荒れ果てた荒地に一人の少女が立ち尽くす。少女は鮮やかな黒髪を肩より3cm程度長く伸ばし、少々癖っ毛が目立つ所があり、薄オレンジ色の瞳をしている。白いワンピースのスカートは長く、首にはきらめくパールのネックレスをしている。
シン、と静まり返る荒地。その静寂を破ったのは黒髪のその少女。少女は静かに、「あー……」と高い声で言いコホン、と咳をした後歌を歌い始めた。
ーーMiquy elmei nebbe uirgia-c-fifsia (私が望むのはあなただけ)
夕暮れの風に踊る綺麗に響き渡り声。
zette auan Yer be zarabearc solituqs (だからこそ独りで静かに泣くのでしょうか)
Isa jes qusi xin fears toga peg ilmei sbel (この場所に私は孤独(ひとり))
jes kless qusi medolia let cirkus,mefolia let zarabel (その旋律は心の奏、涙の音色)
Yer she saria stig let xeoi peg pel (夜色の誓いをあなたのもとへ)
U da lostasia dremren Isa da boema foton doremren (忘れられた子よ さぁ生まれ落ちた子よ)
ende Years besti…… (そして私はーー)
歌が終わる前にピタリと終わる。少女は辺りを見渡し「誰かいるのでしょう?」と問い掛ける。問い掛けが終われば草むら、からガサガサと音が立ちにっこりと微笑む、金髪を高い位置でポニーテールにし肩まで付くか付かないかの所までの髪で薄紫色の瞳をし右目には包帯をしている。白いYシャツに黒いコートを着用し、赤いスカートをはいた少女。金髪少女を見て、黒髪少女は安堵するようにため息を付き「音……」の金髪少女の名前を呼ぶ。少女はニコニコとした屈託の無い笑顔で「うんっ、如月 音(キツキ オト)だよー」と語尾に音符の付きそうなテンションな音。音を面倒臭そうに眺め「私に何か用事かしら?」と尋ねてみる。黒髪少女は低く舌打ちをし、邪魔だと言う事を必死に表すが、音が姿を消す様子は無い。ニコニコと笑顔を浮かべ、三十秒程度沈まり返ると「えー? つっきー、幼馴染なのに会う用事必要?」と首を傾げた。つっきー、とは黒髪少女の事であり、つっきーと呼ばれた黒髪少女は確実に不機嫌そうに「つっきーとかダサいからやめて。私は風音 月菜(カザネ ツキナ)よ」と音を睨む。音はあはははー、と笑い「それじゃぁ、なっきー?」と笑う。月菜は相手をすることにすら疲れたのかスタスタと歩き始める。音を慌てたように着いて行き「今の、何の曲?」と訪ねてみる。月菜は微かに面倒臭そうにため息を付くが、しつこいから言っておこうと言うような表情をして「レイシー。私の作った曲よ」と短く告げた。
「本当!? じゃあつっきー!また音のために歌ってねっ」
ニコニコと笑う音は、心から月菜を信頼しているようだった、が、月菜は逆に迷惑そうな表情をして深くため息を付いた。
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