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魔法と現実−Is the witch believed?−

2初深 紗雪 ◆MIKU/01mmE:2011/05/03(火) 18:56:48 HOST:p2142-ipbf210aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

――プロローグ・魔女――

 かつん、と靴のヒールを地に着けた様な音がすると共にがちゃんという皿が割れるような音が聞こえてきた。実際には皿ではなく綺麗な蝶々が描いてあるコップがふわりと地面に落ちて行き割れた音なのである。それと同時にコップの中に入っていた赤い色をした液体が床にじわりと広がっている。そんな様を見て静かに薄い笑いを顔に浮かべている一人の少女とも呼ぶべき女性。彼女の名前はルシファーノ。ゆらりゆらりと燃え上がるかのように美しく透き通った瞳に風が吹けばふわりと宙を舞う、黄金の金髪。その髪は腰辺りまで伸びており綺麗に伸ばしている。服はピンクで所々白のフリルがふんだんに使われているドレスを着ている。ドレスと言っても真ん中は太腿辺りまでの長さであり、脇は地面に着いてしまう程長いという長さが一定に定まっていないものである。そんな少女は自分が立っているところから真正面にいる女性を見つめて、…見つめているというよりも睨んでいる、と言った方が正しい。そしてその女性を睨んではこう発する。

「ちょっと、何を企んでいるの? …最も貴女が考える事なんて私は興味ないけれど、――それは聞き捨てならないわ」

"有り得ないわ、どんな脳を持っているの? 気持ち悪いわ"そう言い捨てて大人しく椅子へ座りなおす。そしてそんな罵声を浴びせられた女性は薄気味悪い笑みを浮かべながらも動じずに居る。その女性とはベアルーチェ。めらめらと燃え上がる様な緋色の色をしているその瞳はまるで瞳に炎を宿したかのよう。ルシファーノとは別の輝きを持つ。髪は黄色に近い茶色で後ろの方でおだんごにして結んでいる。服装は黒のドレスに大きな猫の模様が黄色で彫ってあるというシンプルなデザイン。しかしそれとは裏腹にスカートはふわりと盛り上がっており、歩くのが大変そうというイメージをさせる。その女性、ベアルーチェは口角を上げてふふと軽く笑うと相手を指差しこう言い放つ。

「お主とは考える事が違うようじゃ。――……だが、我は止めない。儀式は遂行させようぞ!」


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