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Purincess*
5
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/04/09(土) 18:52:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
* ゆり *
「ゆり、好きな人いるの?!」
「へー、意外! 男子とか興味ないと思ってたー。」
ざわざわ、ざわざわ。周りがわたしの好きな人の話でいっぱいになる中、慌てて遊を探すが教室を出てしまったのか何処にもいない。すると、友達の璃羽がわたしの元へ来てこそっと呟いた。
「遊に誤解されないように告っておいで。こっちは言い訳しといてあげるから。」
ドンッと背中を押され、教室を抜け出す。言い訳しておいてくれるのは嬉しいけれど、告白までは心の準備が出来てない。教室のドアを離れ近くの階段に座り込めば一つ溜息を吐きこれからどうしようか考える。その時、後ろから誰かの声がした。
「………だれ。」
くるりと声の聞こえた方を見てみると、五歳くらいの小さな女の子が立っていた。くるくるの綺麗な桃色の髪の毛に、ふりふりのリボンのカチューシャ。ロリィタっぽいお姫様みたいな桃色のワンピース、茶色いブーツ。どこからどう見ても可愛い子としか思えない。
「……わ、わたしは月花ゆり。あなたは?」
こんな可愛い子にどんな声を掛けていいのか不安だったけれど、ごく普通の挨拶をしてみる。その表情は決して笑ってはいなく、焦っている表情だったに違いない。
「……わたし、リリー。」
リリーちゃん……も決して笑顔ではなく無表情。だけど、そんな顔もとっても綺麗だった。なんて、平和なことを考えていたその時。
「リリー、此処にいたのね! さあ、早速バトルするわよ、かかってきなさい!」
またお人形みたいに可愛い子が出て来た。それにその子は空を飛んでいる。不思議そうにぽかーんと口をあけて見ていると、空を飛んでいる女の子が手から光みたいなものが出てきてリリーちゃんに向かって落ちてきた。それを見て危ないと感じたわたしは急に飛び出して、リリーちゃんを庇ったのだが見事自分に命中してしまった。
「………っ!」
あまりの痛さに声にならないほどの悲鳴を上げるが空飛ぶ女の子は気にせず攻撃を続ける。
「何よ! あんた、邪魔しないでよね! 邪魔するんならあんたにまで当てるから!」
まだまだ当たるかもしれない辛さに冷や汗をかきつつも女の子を睨んで見せた。
これから生きていけるかどうかは誰にも分からない。
* つづく *
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