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Purincess*
21
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/01(日) 19:35:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
* ゆり *
王家のお屋敷が並んでいる道に着き、大きい豪華なお屋敷をじいっと見詰める。右から姫の家、女王の家、国のど真ん中にあるでっかいお屋敷は王家みんなの家、王様の家、そして、王子の家―――……。
「わあ〜っ! すごいっ、初めて見た! で、なつは何処に入るの?」
わたしは子供みたいにその場でピョンピョン飛び跳ねて言った。なつは落ち着けとでも言うように優しく頭を撫でて、そのまま手をおろし、わたしの手を握り締めて一番真ん中の大きいお屋敷へ入る。
「来た来た、俺の台本どおりじゃん。」
にやっと笑う男に見向きもせずに―――……。
* * *
「これはこれは……、可愛らしい彼女だね。那月君!」
王様らしき人物がぽよんと丸い体を動かしてわたしの元へ向かう。「可愛い」って言葉を言われても嬉しくないのは、言ってくれた人がなつじゃないからかな。とにかく、わたしも作り笑顔を浮かべてお辞儀する。
「は。初めまして! ゆりです。」
ギクシャクしているわたしとは反対に、なつはかっこいいお辞儀と言葉。
「王様、お久し振りです。今日はお招き頂き有難う御座います。―――今回は何を致しましょう。」
かっこいいなあ、と見惚れていると、隣からまた男の人が出て来た。きっと王子様だ。
「今日は二人に来てもらい所があるんだよ。だから、ついてきてね……?」
にやりって笑った王子様。なつが少し後ろに後退りをしたので、わたしも動けないでいた。すると、不満そうな表情で王子様が言う。
「あのさ、那月は優秀な奴隷なんだから何回も言わせないでよね? 俺、別に何にもしないから。那月が素直な限り、ゆりちゃんにはね。」
ゆりって何でわたしの名前を知っているの? という疑問を膨らませつつもなつが前へ進みだすのでわたしもついて行った。
* つづく *
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