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Purincess*
18
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/01(日) 10:07:40 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
恋愛編完結です! 次は姫候補編ですよー*
それでは、恋愛編を最後までお楽しみくださいっ!
* ゆり *
遊に告白されて、正直嬉しかった。けど、わたしにはもう那月っていう世界で一番大切な存在がいる。だから、長年恋してきた遊を振った。その後遊はまるで深い深い穴に落ちるようにおかしくなったけど、ばかで単純だから、すぐに出てきてくれた。そんな遊も好きだったよ。そして今、遊を振って数日後。いつもどおり、わたし達の登下校は一緒。遊も明るく優しいけれど、一つ、二人だけの秘密がある。告白のことだけは、秘密。だけど、那月には言っていいって。ありがとう、遊。
「ゆりーっ!」
璃羽がわたしの名前を呼ぶ。くるりと幸せそうな笑顔で振り向くと、その場には那月が立っていた。ぼっと顔を赤く染めて、那月の元へ向かう。自然に繋がる手が暖かい。
* * *
二人きり、場所を変えてわたしの大好きなお話の時間。那月もわたしもにこっと笑い合って、大切な話をすることにした。
「あのね、わたし……昔っから幼馴染の遊って子が好きだったの。でね、遊ったら中学二年生の頃からお姫様って英語は覚えられなくてさー……PrincessなのにPurincesって間違ってたの! でも、その時にわたしはPurincessになりたいなって思った。それでね、数日前……那月と付き合った次の日に遊に告白されて、振っちゃったんだ。那月が大好きだから、後悔なんてしてないけどさ、ずっと夢見てた、Purincessになれなかったのは残念だなあって―――……。」
那月はうん、うんって、頷きながら聞いてくれた。わたしが話し終えると、ぽんっと頭に手を置いて、喋る。
「よくがんばったな。」
その暖かい手と言葉に、自然と涙が溢れる。そうだ、わたし、小さい頃から何をやっても「がんばったね。」とは言われなかった。だから、嬉しいんだ。泣きながら那月に抱き締められると、那月が耳元で呟く。
「俺も中二の頃、PrincessをPurincessって間違ったことある。」
驚きながら那月を見ると、耳まで赤くしていた。可愛いな。それに、わたしの夢も叶った。ありがとう、那月。
「ありがとう………大好き!」
ありがとう、遊。ありがとう、璃羽、ありがとう、リリーちゃん。ありがとう、羽月ちゃん。ありがとう、りあ。ありがとう、保健の先生。ありがとう、お姫様。―――そして、ありがとう、那月。
わたしは今、とっても幸せです。
* 恋愛編 完結 *
次は姫候補編かなー。
話は考えてありますが微妙に感動気味。
これからもよろしくお願いします*
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