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歪曲の始まり-Sieben grobe Verbrechen-

8初深 紗雪 ◆MIKU/01mmE:2011/05/14(土) 16:34:34 HOST:p2142-ipbf210aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

 その詩衣の言葉に美依紗と礼瀬は顔を見合わせミリ単位で僅かに口角を上げ笑いあった。とても同意だと言いたいかのように。とても、面白いかのように。そして礼瀬がむ、とした顔になったと思えば次のように静かに、トーンを落としてこう告げる。

「ノアなんて組織、俺がぶっ壊してやるよ。――悪、という奴は全てな」

 その言葉を告げた礼瀬の顔はとても儚げで、それ故に好奇心に満ち溢れていて――…。それを聞いた詩衣はにぱりと笑うと"そうだよね、礼瀬が悪を全て壊すんだもの"と言う。そのやり取りを見ていた美依紗は無関心そうだったが、その答えは合っている、だから必ず遂行してみせるんだ。そうとでも言いたげな瞳は二人を見つめている。
 暫くそんな感じで沈黙と会話を続けていた三人であるがそろそろ時間と言う事もあり美依紗は早く行こう、と促し学園から遠ざかっていく様に歩みを進めていく。目的地は御伽噺で有名な"眠り姫"の世界。異世界、大袈裟に言えばそうなるかもしれないが全く違う世界ではない。この九十九学園の建つ世界も眠り姫の世界も他の世界も全て皆、何処から見たって全てが異世界なのだから。そこに行く手段は三人の能力。美依紗と礼瀬の能力を主として移動が可能。詩衣の能力はどちらかというと戦闘向きで移動とかにはあまり向いていない。その為移動の際は二人の任せている。
 そして目的地に行く為に一度立ち止まり美依紗と礼瀬は能力を開放し集中する。"頑張って、"と詩衣は目を瞑りそう言う事しか出来ないがそれでも。力になれれば良いなと思っていた。 そんな事をしている内にふわりと世界が反転するような感覚に陥り気付けば見知らぬ場所に居た。

「此処が、眠り姫とかいう奴の世界かよ…。俺には合わねぇぜ」

「取り敢えず合わない合うは良いから! ほら、早く行くよ!」

 辿りつくなり礼瀬は愚痴を一つ零すも早くしなければという事で詩衣はそれを無視し礼瀬の腕を引く。その後ろから美依紗が着いていく形となって眠り姫の舞台となる、そして三人の目の前(といっても多少遠い)に聳え建つお城へと向かっていく。
 その三人を見ていた人物が一名。くすくすと笑いながらも傍観している。その人物は漆黒に染まる髪を腰辺りまで下ろしており、その上からは真っ赤なフード付きのマントの様なものを着用しており、それ故瞳は赤に染まって不気味なイメージを醸し出している。その人物はくすりと笑いこの様に三人を嘲笑い不思議な言葉を紡ぎだす。

「く、っ――…馬鹿だねぇ、"傲慢"がどれだけ強いかも知らないで処理? 馬鹿は馬鹿でしか無いよねぇ…これじゃああたしも手を出す必要無いんじゃないかな? ふふ、そうだよね、"お兄ちゃん"」




Wo ist die krumme Geschichte eine folgende Sache dazu?( 歪んだ物語とは何処まで続くのかしら? )


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