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   幼馴染、

4未來 ◆qkwf/01qbM:2011/03/18(金) 16:59:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
   第一章――、



「おはよーっ、今日から高校生だね。楽しみー!」

 高校生になった嬉しさとほんの少しの恥ずかしさで頬を桜色に染め未恋は笑った。
 そんな未恋の元気な言葉に苺は小さく溜息を吐き、眠たくて重い瞼を指で擦り言う。

「おはよお……。よくそんなに元気でいられるねえ……。」

「だってだってー、憧れの高校生だしっ。今年こそは彼氏つくっていっぱいデートするんだー!……いてっ。」

 へへん、と胸を張り自慢気に話す未恋。その後ろからもう一人の幼馴染、璃希が地面からとったびしゃびしゃと言ってもいいほど濡れている雪を頭に投げてきた。

「なっ……りっきー!いつの間に来てたのー。………じゃなくて何で今雪投げたの!仕返しだっ、:

「当たんねーよ!」

 未恋が負けじとびしゃびしゃな雪を投げるか璃希は軽々と避け、もう一発未恋狙いで投げた。が、未恋がぎりぎりの所で避け、後ろにいた子に命中。

「きゃ……、きゃあああっ! 大丈夫?! 恋が避けなければよかったんだよね。でもね、悪いのは投げた璃希だからっ! その、責任は全て璃希にあ…、る。」
「ごめんな。」

 未恋の必死な言葉に雪を投げられた女の子は戸惑うが、璃希の真面目な反応に頬を赤く染め俯く。

「そ、その……。大丈夫、だよ。だから心配しな……っ?!」

「ごめん、でも……顔、すげえ冷たいから……。」

 璃希はそっと女の子の頬に手を添え、少しでも温まるようにと撫でる。

「(やだ……、やめて。りっきー……。好きな人に違う女の子とそんなことしちゃ、やだよ……。)」

 心は正直だから、未恋の心の中ではそんな言葉が繰り返される。けれど、璃希は未恋に見向きもせずに女の子を温めてる。

「………い、こ。」

 そんなとき、苺の口から小さな声で言葉が漏れた気がした。それに気づいたのか、璃希も女の子も、未恋までもみんな苺をじっと見る。

「どーした、苺。」

 璃希が不思議そうに首を傾げて問い掛けると、苺はさっきより大きな、それでもまだ聞き取りにくい声で呟いた。

「璃希、早く学校……行こうよ。」

「え………。」

 苺の言葉に璃希、未恋、女の子のみんなが声を揃えて言う。特に璃希のことが好きな未恋はちょっぴり嬉しさを見せつつも声を漏らした。

「……ああ、そうだな。ごめん、えーと……また学校で!」

 璃希はこくりと頷き、女の子に小さく笑いかけ早足で前を進む苺についていく。
 そんなごたごたした空気の中、学校までついてしまったのだ。


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