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時を刻む音−新たなる犠牲(サクリファイス)−

5時雨 ◆y/0mih5ccU:2011/02/02(水) 21:39:33 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
−第二章・戦い(バトル)開始−

様々な事が合った日だったが、時間は穏やかに流れて行き、放課後になった。教師は職員室、生徒達は、ほぼ家に帰るか、寮へ行っている頃だろう。
そんな中、來人と桜梨は日直に当たってしまい、遅くまで残る羽目になるのだ。來人が残っている為、梨兎も勿論残っている。
辺りが、シィーンとしているせいだろうか。來人が気まずそうに「なぁ、コレ終わったら、俺の宣言通り、戦い(バトル)せーへんか?」と切り出すのだった。梨兎はあーあ、と言う顔をしていたが、桜梨は面倒臭そうな顔に一瞬表情が歪み、すぐに無表情に戻った。桜梨は面倒臭そうな低い声で「何故、僕が貴様も戦う(バトル)する必要性がある」と短く答えるのだった。
來人はニヤリと笑うと、挑発的な口調て「ふーん?拒むと言う事は負けるかもせーへん、って事やな?」とケラケラと桜梨を見ながら笑う。梨兎は頭を抱えながら、小さく申し訳なさうにペコペコとお辞儀を何度もする。
しかし、桜梨は珍しく、バァンッと机をイライラした様子で來人を見ながら「分かった。今は午後四時二十一分。 午後五時三十分になったら、屋上集合」と告げ、日直の仕事をすぐに終わらし、帰っていく。
來人は可笑しそうにクスクス笑いながら、「からかいがいがあるなぁ」と梨兎に言う。梨兎は焦ったように、「今のは……」と呟くのだった。



「お帰り。桜梨」

午後四時四十分。桜梨は帰宅し、銀髪に白いメッシュで肩まで伸ばしてある髪に、白い清楚なスーツを着た少年、天乃 梨兎(アマノ リト)がいた。梨兎の隣には、ランクAの感情が有る動物型のエリカ。エリカは何時も人間の姿をしている。 梨兎は桜梨の“一応”の契約者である。エリカと桜梨。世間で言えば、“多重犠牲(デュアルサクリファイス)”と言うものである。二つ以上のサクリファイスを持つ者のことである。

「梨兎様っ」

学校とは違う、ニコニコとした幼い笑みを浮かべる。梨兎は桜梨の頭を優しく撫でる。桜梨は嬉しそうに、気持ち良さそうに目を細める。

「うにゅ、今日、クラスメートと戦い(バトル)するのを約束させられたんだよ」

とのほほんと言う。


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続きは次回v


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