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*・゜゜・*:.。..。.:*リリカの日々*・゜゜・*:.。..。.:*

4ビアンカ:2011/02/09(水) 20:49:04 HOST:nar4-p106.flets.hi-ho.ne.jp

第2話 リリカと親友

リリカとルルーは会話に弾み―――――15分ぐらい経過した、その時、ドアが開いた。
 「おはよう、ですわ。」
 「……………おはよう…。」
そこから現れたのは、少女二人。左の少女は、金髪のお嬢様。シルクのような手触りの
髪の斜め上には、ピンクの薔薇の髪飾りが飾られていた。服装は、レースがびっしりと
縫われた、薄ピンクのフリフリ・ドレス。外見は、ワガママでエラそうだ。
それに対して、右の少女は、紫の髪のミステリアスな少女。ストレートのその髪は、静
かさを思わせる。服装は、地味な模様が縫われている藍色の着物みたいな服。外見は、
影が薄い。
そんな少女達に気付いたリリカとルルーは、二人を歓迎した。
 「フフン…。何にも変わってないわね。」
鼻を鳴らす、金髪のお嬢様。
 「し、失礼ね!フローラルだって、性格、全ッ然、変わってないし〜。」
憤慨するリリカ。だが、仕事が忙しいマリは別である。
フローラルというお譲様はクルクルと辺りを見回した。
 「……ガトー・ショコラ、お願い…。」
客用のテーブルに座ると、早速、注文する紫の髪の少女。
 「リリカ、セリヌが、ガトー・ショコラ。」
つんつんとリリカの肩先を自分の指先で突付き、セリヌの注文を知らせる、ルルー。
 「分かった。お母さん、ガトー・ショコラ。」
注文の知らせを受け取ると、今度は母にバトンタッチさせる、リリカ。
 「さて、私は…。エンジェル・キャラメル・プリンで。」
続いて、フローラルが注文。
 「母さん、例のプリン。」
マリは頷くと、作業開始モードに移る…―――。
すると、カフェは静まり返った。
 「マリさんは、このカフェをあなたと一緒に継いでるのね。すごく忙しいでしょ?」
ふと、口を開くフローラル。
その問いに、頷くリリカ。
フローラルのエメラルド・グリーンの瞳が一瞬揺れた。
 「静かだね〜〜。」
思わず背伸びをする、ルルー。その黒の瞳は退屈さを語っていた。
 
 「お待たせ〜。ガトー・ショコラと、エンジェル・キャラメル・プリンでーす。」
約5分後……―――、いい香りと共に2つのデザートを手に持ったマリの姿が現れた。
 「………いい香り……。」
セリヌは少し微笑みながら、呟いた。
 「さすが、『ミッシュ☆スウィート』の香りは、最高だわ。」
セリヌと同情する、フローラル。
 「ありがとう。二人とも…。」
リリカは、テーブルにデザートを、そっと置いた。
デザートをスプーンですくい、口に運ぶ二人。
フローラルが注文した、エンジェル・キャラメル・プリンは黄金色に輝き、そして、
セリヌが注文した、ガトー・ショコラは、ビターな雰囲気を演出していた。
二人がそれぞれ注文したデザートを口に滑り込ませた瞬間、二人の顔がみるみる輝
いていった。
 「…お、美味しいわ!!」
 「……………凄く…、美味しい…ッ!!!!」
歓声を上げる二人。
リリカとルルーは、顔を見合わせて、笑った。

                    ――続く――


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