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*・゜゜・*:.。..。.:*リリカの日々*・゜゜・*:.。..。.:*

3ビアンカ:2011/02/06(日) 15:35:22 HOST:nar4-p106.flets.hi-ho.ne.jp
第1話の続き

1階に降りると、甘い苺の香りがした。
 「おはよう!!お母さん。」
リリカはマリに元気良く挨拶をした。マリはリリカの元気な声に気付くと、リリカの方に振
り返った。
 「おはよう。リリカ、今日のお菓子は?」
 「……苺シュークリーム?」
少し考えながら、マリの問いに答えるリリカ。
 「正解よ。さ、もうすぐ苺シュークリームが出来るわ♪」
鼻歌を歌いながら、皿を用意するマリ。
 「え〜。今日はマドレーヌかと思ってなのに〜……。」
少し不機嫌になった、リリカは頬をむぅ〜と膨らませた。
 「ほら、苺シュークリーム完成☆」
マリは微笑みながら、苺シュークリームを皿に乗せ、リリカの居る所まで運び、そっとテー
ブルに置いた。苺シュークリームに気付いたリリカは、甘い香りで、魅了している苺シュー
クリームを口に運んだ。口に入れた瞬間、苺の果実をちょこっと含んだ、苺クリームが、と
ろ〜りと、口の中に広がった。その味と来たら、マドレーヌじゃなかった、悔しさが、消え
失せた。
 「どう?味は…………?」
少し緊張気味な顔で訊くマリ。
 「…お、おいっしいぃぃ〜!!最高♪」
リリカは、目をキラキラと輝かせながら答えた。
マリはそんな、リリカの顔を見て、クスクス笑いながら、看板に『OPEN』と書かれた紙を乗
せた。
 「あ。開店……か。」
リリカは、看板の方を向きながら、ぽつりと呟いた、その時。
 「おっはようございまーーーーーーすっ!!!!」
バンッ!と威勢のいい声と共に、勢いよくドアが開かれた。そこから現れたのは、黒髪の半
猫少女。半猫といっても、ただ猫耳と猫のシッポしかない。
 「ルルー、おはよう!!」
 「ルルー、おはよう。今日一番のお客さんね。」
リリカとマリの声が綺麗に重なった。
ルルーと呼ばれた半猫少女は、リリカの大親友。
「シュークリーム……?」
苺シュークリームに目を落とす、ルルー。
 「あ〜。ルルー、これ1つあげる〜。」
 「い……、いいの?」
思いっきりためらう、ルルー。
そんなルルーに対して「いいよ!」と頷くリリカ。
 「やった〜!ありがと、リリカ!!やっぱりリリカは優しいな。」
ルルーは、苺シュークリームをつまむと、ニッコリと微笑んだ。
 「ルルー。おまけ〜、もう1つあげるー。」
「ありがとーーーーーーーー!!!!」
またもや笑顔になるルルー。
 「相変わらず、二人とも仲がいいわね〜。」
マリはそんな二人を見、ニコニコと微笑むのであった。

     ――第1話 終 第2話に続く――


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