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:
ティオ
◆WqjHxoQ/Xs
:2010/12/29(水) 06:57:10 HOST:PPPbm4342.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ミーティアは、王女なのだが王女らしさが全くなく、
クロスゼルの人たちからは親しみやすく、仲良くしてもらっていた。
だが国王ロイドはとても反対していた。
王位を継ぐ時だ。
国王には男の子が生まれず、ミーティア1人だった。
そのため、やむをえず次期国王にミーティアが選ばれた。
そのためには知識も必要。しかしミーティアは勉強をせず遊んでいる。
だから、国王はミーティアにとても冷たく接していた。
「でも広いからって走っちゃいけないんです。
ここは走るために広いのではないから。」
ルナは、少し厳しくミーティアに言った。
けれどミーティアはそれに反抗することもなく、いじけることもなく走るのをやめた。
「…………ねぇ?」
ミーティアは少し何かを考えている様子だった。
そしてルナに尋ねた。
「なんですか??」
「なんで、なんで私は王女なの?
なんでクロスベルの人たちも、オリゼ村の人たちも
ルナも私に敬語で話すの??
……このあいだ、城下町に遊びに行ったんだ。
そしたら、女の子が怒られたの。
その子のお母さんね、すっごく怒ってた。」
<1週間前 城下町クロスベル。>
「ねぇねぇ!!あそぼう!」
ミーティアが名も知らない女の子に話しかけた。
「うん!!いいよ〜」
「コラ!!」
「……お母さん??」
「この方は王女様、敬語で話さなくちゃいけないんだよ!!!
一緒に遊ぶなんてもってのほか、怪我させたらどうするんだい!!」
「なんで私にふつうに話したら怒られるの??
一緒に遊んだら怒られるの??
私は、怪我したって平気だよ??」
ミーティアが今まで思っていたことを
すべてルナにぶちまけた。
それまでミーティアはほとんど泣いたことがなかったが……
今は、泣いていた。
「………ミーティア様は……
王女として生まれてきたのです。
だから、だから国王様と血がつながっている。
敬語で話さなければ、国王に……国に失礼なのです。」
ルナは言葉がうまく見つからない中で
説得するように、ミーティアに伝えた。
「意味分かんないっ!!!」
ミーティアは走って、どこかへ行ってしまった。
「戻ってきてください、ミーティア様ーーーーーー!!!!!!!!!」
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