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毒舌 × 後輩

9羽音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/29(水) 11:57:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(     ことりが三羽、竜目線     )


「そうだ、竜くん!りのちゃんが久刷小ちゃんと話すことがあるんだってー!小ちゃん呼んできてくれないかなー?」

久刷小……聞いたことならある。
まあ、叶せんぱいに聞けばわかるだろう。

「はい、呼んできますね。」

「うん、がんばってねー!」




保健室を出た俺は、まず屋上に戻り叶せんぱいに聞いた。

「叶せんぱい、久刷小って人と友達ですか?」

「え、ああ。友達だよー!ちーちゃん可愛いわよねー、妹に……(省略)」

またかと思い聞いているふりをする。
…で、本題に入り、友達ということでどこにいるかを聞いた。

「教室わかりません?」

「ああ、ちーちゃんなら今屋上に来て、その後保健室行ってくるっって言って行っちゃったわよ?」

うわあ、擦れ違った。
また保健室に戻るか…。

「せんぱい、ありがとーございます。」




保健室に戻ると、りのと小の話す声が聞こえた。
ちょっとだけ聞いていようと思い罪悪感がありつつも隠れる。

「…なあに?様子うかがいにきただけなんだから帰ってもいいけど。」

「なっ、酷いよりっちゃーん!せっかく親友の久刷小様が来てやったというのに。」

こうふざけあうりのは俺と一緒にいるときなんかよりすごく喜んでいる。
俺はりののこと、何にもわかってないから仕方がない、よな……?

すると、またりのの声が聞こえた。

「久刷小様なんてにあわないよー、クズちゃんで十分。」

くっ、クズちゃんて……!
俺は笑いを堪えられずぶっと吹いた。

「あれ、誰かいる…?」

小がちらっと俺の方を見る。
ただ、りのは少しも見てくれない。

「あれ、えーっと、その……何か………?」

小は戸惑いつつも俺に問い掛ける。
俺は慌てて隠れていた場所から出てきてりのに姿を見せる。

「りっ、りの…ごめん!うざいなんて嘘だから…その……また屋上きてくれよ、な?」

りのは小さな溜息を零すが、小はりのに怒っていた。

「もー、りっちゃん!またうざいって言ってって言ったの?!」

ま、また……?
俺だけではないということだよな…。

りのを見ると、りのは小さな声で呟いた。

「だって私、信用出来るせんぱいと仲良くなりたいの。もう竜せんぱいは手遅れだけど、話すだけならいいですよ、別に。」

「なっ……ほ、ほんとうか?!」


――これで、俺とりのは再び話せるような仲になった。
ずっと、このまま幸せな時間だといいな。なんて願い、すぐに消えるなんて知らずに…。


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