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毒舌 × 後輩
7
:
羽音
◆Mjk4PcAe16
:2010/12/27(月) 20:47:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
( ことりが二羽、竜目線 )
「はあー、死んでくれないんですね、せんぱい。」
そう簡単に死んでたまるかと思ったが、言葉にするとまたりのがうるさくと考えた俺は黙った。
その黙るという反応にりのが何かと興味を持ち、くすくすと笑えば一言喋る。
「てゆーかせんぱい、私がうざいなら言ってくださいよ。言ってくれたらせんぱいと関わらないから。」
「……何で…………っ、」
何でそんなこと笑いながら言うんだよ。
うざいなんて一切思ってない…………あれ、思ってる。
死ねとかきもいとか消えろとか、いろいろ言われてどこかでうざいって思ったかも。
これは正直に言うべき?よく、わからない。
「……いーよせんぱい、むりに考えなくて。そんなばかなせんぱいのことだから、どーせわかんないと思ったもん。」
「んなっ……、お前…やっぱうざい!今度から俺に一切関わんな!話さないでくれよなっ!」
そう言ったときはまだすっきりすることばかりだった。
これでりのと関わらなくてすむと思えばにこにこと笑うほどに。
それから数日後の朝、また学校の勉強をさぼっては屋上にいる。
…が、何だかつまらない。別に、いつもと一緒なんだけど。
あのとき一日だけ毒舌な言葉を言われ、その次の日から急に静かになっただけ。
…ほんとうにこれが「だけ」だったのだろうか。
こんなになやんで、こんなにこんなに考えて。
ほんとうに、「だけ」なのだろうか。
たくさんの疑問は何だか辛く、早く話すということだけ考えるようになってきた。
――そのとき、屋上のドアが開いた。
りのかと思い明るく笑うと―――、
そこにいたのは帆奈乃叶せんぱい。
中三のせんぱいだ。
「あれっ?竜くーん、さぼりー?何かつまんなさそーな顔だねー、りっちゃんとけんかー?」
りっちゃん………?
「りっちゃん、って誰ですか…?」
りっちゃん、何か引っ掛かった。
…まさかとは思うが、あの子がせんぱいにりっちゃんと呼ばれるわけないだろうと思い問い掛ける。
「…ほえ!りっちゃんは毒羽りのちゃんのことだけど……ほら、この前ここにいて竜くんとさ……、」
「ええっ、りのと友達だったんですか?!」
それに、何でせんぱいがそのことを…?
疑問はたくさんあるが、一つ一つ聞く。
最初の質問にせんぱいはきょとんとする。その後そっと口を開いた。
「え、ああそこね…。ええ、とっても可愛いわよね、りっちゃん!もー妹に…(省略)」
な、長い…!長いぞせんぱい!
それに可愛いだなんて、そりゃあ顔とかは可愛いけど。
「あ、あと…何で俺とりののことを…?」
そのころ三年生は体育でないから校庭にもいけない。
それにいくら校庭にいても俺がいた場所はわからないはずなのに。
「うん、その質問を待ってたのよ!りっちゃん、にこにこと私に竜くんのこと言ってくれたのよー!」
り、りの……!
そのせんぱいの言葉を聞いてから、俺はうざいなんて言わなければよかったと思った。
必死に一年の教室を探すがりのはどこにもいなく、疲れた為休もうと保健室に行く…と!
ベッドにりのが寝ていることがわかった。
体調が悪いのか、それともただ休んでいる、いつものさぼりなだけなのか?
そーっと近づくと、微かに聞こえる息が荒い。
「あら、誰?…ああ、竜くん!さぼりは駄目よー?」
「いやっ、違っ……その、りのの様子を………。」
保健のせんせーがいきなり来た為びくんと体を揺らす。
中二の少年が中一の少女の様子をうかがいにきたなんて変なんだけど。
でも保健のせんせーはそれはうけいれてくれた。
「あら、そうなの!ありがとねー。だけどりのちゃん、今は調子悪くてねえ…。」
まさか、俺のせい……?
ふあん、こわい。
いろいろな言葉があったが、なぜこんなに泣きたくなるのかがわからない。
――りのが好き。この感情もよくわからなくて、恋愛で好きなのかもわからなくて。だけど好きなのは事実だった。
(/ぐだぐだ!←駄文ですみませんorz)
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