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毒舌 × 後輩
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:
羽音
◆Mjk4PcAe16
:2010/12/27(月) 16:53:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
( ことりが一羽、竜目線 )
冷えた日の朝の学校には雪が積もり、校庭では中学生になっても雪で遊んでいる奴等がいる。
そんななか、俺はてぶくろもマフラーもせずにゆっくりと進んでいく。
すると、てぶくろがあるのにつけずにこちらに向かう少女がいた。
暫くすれば顔がわかり、友達の冠刀葉流の妹の春流だとわかり小さく笑う。
「せんぱい、さむくないですか?私、今温かいのでよければこれ、使ってくださいね!」
にこにこと弾ける笑顔と一緒にてぶくろを出され、俺は悪いと思ったがそっと手に取る。
「さんきゅ!……ん、葉流っ!はよー、さむいなー…。」
「あーっ、葉流!…せんぱいに私のこと話すなってあれほど言ったのにいー…!」
またこちらに笑顔で向かってくる奴は葉流。
春流はいつもと違う口調で葉流に話すが、葉流は軽くスルー。
にかにかと明るい笑顔で俺に話す。
「おっはよー!つかさー、春流の奴意味わかんねーんだけど。」
本人の目の前で悪口を言い出す為俺は慌てて葉流を校舎へ入らせようと押す。
春流に手をふられたことがわかり、小さく笑って。
「きりーつ、れー、ちゃくせーき!」
教室でせんせーがやってきて、日直が大きな声で言うが俺はその場にいない。
こんなかったるい時間は屋上でさぼっているから。
そんなとき、中一くらいの女の子が入ってきた。
さぼるときここを使うのはいつも俺だけなのにといろいろ疑問はあったが聞かずに様子をうかがう。
すると、にこりと笑いつつも問い掛けられた。
「私、中一のりのです。きっとせんぱい、ですよね。」
顔立ちはまだおさないがそこが可愛くきゅんときて、黙ってこくこくと頷いた。
その次、またりのが口を開くがそのとき出た言葉はさっきの少女と別人のようだった。
「…せんぱい、きもいですねー。なので消えてくださーい!」
「ん、んなっ?!……い、嫌だ!」
――そのあともりのに死ねだとか消えろだとか言われまくり、むかつきを覚えた俺だった。
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