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○。やっぱりさ、運命には逆らえないんだよ ○。
8
:
櫻
◆jZgVcLWus2
:2011/12/14(水) 16:09:31 HOST:i114-185-50-174.s04.a011.ap.plala.or.jp
+弟だから…いけないの?+
「有彩(arisa)」
暫くの間は秋の胸で涙を零した。もう、これ以上秋の前で涙を見せない為に。
これから聞く、秋の言葉はとても怖い。なんて言われるんだろうかと考えると胸が苦しくなってくる。
……でもね、こうやって秋の体温を感じていると何故だかほっとしてしまうんだ。
あぁ、秋はまだあたしのことを受け入れてくれるんだって。
涙を拭い顔を上げる。もう、あたしは大丈夫。秋の言葉をちゃんと聞けるよ。
「ぁ、秋…」
声がまだ少し震える。でも、大丈夫、今なら言える。今言わないと…駄目なんだッ
「今までごめん。お節介ってくらいに世話焼いて…なのに急に突き離した。」
秋が聞いててくれている。あたしから目を逸らさずに、見ててくれている。
「今更言うんじゃ言い訳にしかならない。でも、言わないよりかは良い、そう思うから言うね?」
秋はコクリと頷く。
「秋の為と思ってあたしは秋を遠ざけたんだ。秋には秋の恋があるから…あたしはきっと邪魔しちゃうから。」
伝えたい言葉はたくさんあって、自分でも何が言いたいのか分からない。
分かりにくても、理解してもらわなくても…あたしの気持ちを聞いてもらえるのなら、それで構わない。
「だけどそれは間違いだった。だってあたしは…秋じゃないと駄目なんだ。いつも目で追ってるのは秋で、考えないようにって思えば思うほど秋のことが気になる。」
…知ってるよ。昨日の夜、秋があたしのベッドに来たこと。秋はあたしのことが好き?
「あたしはね…秋のことが好きだよ。ずっと前から、今も。きっと明日だって明後日だって…変わらずに好き。」
ずっと伝えられずにいた事、ちゃんと伝えることが出来た。本当に良かった…。
「今度は、俺の番だね」
優しく微笑むその顔は、もう先程までの秋とは違くて…ちゃんと伝わっているんだろうと、あたしは思った。
続く――
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