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○。やっぱりさ、運命には逆らえないんだよ ○。
21
:
櫻
◆jZgVcLWus2
:2011/12/21(水) 21:59:08 HOST:i121-113-148-121.s04.a011.ap.plala.or.jp
+弟だから…いけないの?+
「有彩(arisa)」
もうすぐ秋に会える。そう思うといつもは眠くつまらない6限目の授業も少しは楽しく思えた。
「有彩、有彩…」
名前を呼ばれて後ろを振り返る。
「何?」
「これ、まわってきた。書いて前にまわして?」
1枚の紙切れを渡された。
「了解。」
一応そう言って前を向く。紙切れに視線を落とし書かれていることに目を通す。
内容はまぁ、簡潔にまとめるとこうだ。
(3ヶ月後の卒業式の後でクラス会を開く。全員強制参加と言いたいが、予定がある者もいるだろうから、参加する人だけ名前を書いてほしい。)
「…3ヶ月後とかまだ分かるわけないじゃん…」
呆れたように呟く。そういえばもうすぐ私立受験だった。あたしは秋に合わせて低いレベルの公立高校を受験する。
だから…そう、つまりは受験勉強らしいことをしていなかった。ただ、授業の予習復習をしてるだけ。
ともかく分からないから名前は書かずに前の子を突く。
「これ、書いて前に回してだって…」
そう言って渡す。出来れば卒業式の日は家に帰ってやりたい事があった。
と言っても、まだ3ヶ月後のこと…そのことはまた今度考えればいい。
今は秋と早く会えさえすればいいのだ。チャイムが鳴った。
「授業は此処まで。p158の問3と練習問題宿題なー。」
そう言って授業は終了した。
「ほらほら、さっさと帰った帰った。」
あたしの学校に帰りの会というものは存在しない。
6限目の授業が終わるとそのまま解散。
掃除当番の人だけが残って教室と廊下を掃除して帰る。
「有彩ーっ 掃除当番だよ?」
「え?」
さっさと校門へ向かおうとしていた所を友達の優里に呼びとめられる。
掃除当番…そういえばそうだった。あたしは慌てて掃除をするはめになるのだった――…
続く――
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