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私立探偵事務所 『向日葵』

13 ◆uXwG1DBdXY:2011/05/25(水) 09:11:50 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
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その頃、風呂場では子猫が綺麗に現れふわふわの毛並みを暖かい風になびかせていた


「きもちよさそー」

猫を優しくタオルで拭いてあげる女の子と大人しく拭かれている猫をほほえましく見守るニーナ
かち、とドライヤーの電源を切ると猫の毛にふれ乾いているかを確かめる。大丈夫そうと呟くと猫を抱きかかえ、脱衣所を出た


「先生、終わりました」
「早かったね。お、ふわふわー」


電話はもう終わっていたようで猫に触れると毛の柔らかさに笑みを浮かべた

「あ、それと里親見つかったよ」

「「ええっ!?」」


「い、何時の間に!」

ニーナと女の子が驚くのも無理はない。普通なら水を嫌がる猫を洗うのはかなり難しいことだが幸い子猫は大人しく洗われてくれて、拭くのも簡単だったのでざっと三十分と言ったところだろう
その三十分の間に里親を見つけてしまった、と


「ネットの捨て猫を飼いたいっていう人のブログを手当たり次第電話して、今さっき見つかったとこ。優しいお姉さんだよ。」

そういって男が見せたのは可愛らしい桃色で纏められたテンプレートのブログ


「この子、貰ってくれるの?」
「そう。まあこの子が里親さんとご対面するのは来週になるんだけど、それまで俺が預かってるよ」
「ほんとに、ほんとに?」
「本当だよ、此処からちょっとおうちが離れてるだけだから」

不安げに問いかけてくる女の子の頭をまた優しく撫でると安心させるように抱いていた子猫を手渡す
女の子は嬉しそうに微笑み、よかったねーと猫を撫でた。子猫も嬉しそうににゃあと声を上げる。

「ねえ、これから此処に来てもいい?この子に会いに来たいの」
「俺らは構わないけど、お母さんにはちゃんといいなよ」
「うん!」


それから一週間後、子猫は可愛らしい焦げ茶色の毛並みから「チョコ」と名づけられ貰われていった
ニーナも女の子も少し涙ぐんでいた



「よかった、飼い主さん優しそうだった」
「何件も探し回った甲斐が有ったよ」

「そういえば探偵さん、名前なんていうの?」



「んー、特にないって言うか。まあ、皆からは黒って呼ばれてるけど」



黒吉。
それが黒い探偵の名前



とある町のとある裏路地、其処にある何でも屋みたいな探偵事務所
『向日葵』
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(一週間名前を聞かずに居られたとかどういう←第一話がこんなんとか…わけわからん仕上がりだ・ω・`長かったのできりました)


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