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鳥籠の中の雪兎は
57
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/12/24(金) 13:13:29 HOST:119-231-176-78f1.shg1.eonet.ne.jp
【Merry Christmas・Happy birthday】
「クリスマスって、なぁに」
「プレゼントを貰って、おいしいものを食べられるキラキラした素敵な日よ」
かつての記憶が鮮明に蘇る。
私は母のその言葉を素直に受け止め、それから数年ずっとそれを疑うことなく信じ込んできた。『クリスマスはただ楽しくて美しいだけの日』なのだと。
あながち、間違いではない。確かに日本ではそうだ。皆浮かれ楽しみ、街が綺麗に飾られるお祭りのような日だ。
だが、何故無償でそんな日が存在するのか? そんな日の意義は何なんだ?
意味がない訳ではなかった。いや、大アリな日だ。
クリスマス――――我らが救世主、イエス・キリストの誕生の日である。つまり、私達はイエス・キリストの誕生日会をしていた、という事になるのだが。
今この日本で誰が彼の誕生を祝っているだろうか? 脳の片隅にでもそれは存在していないだろう。
イルミネーションの安っぽい光で頬をほてらせ、まずいシャンパンを飲みまくり、チープなプレゼントを喜んで受け取る。ただ、自分の幸せと快楽に酔いしれているだけ。
何で彼の誕生を祝わないの?
彼の誕生日がこの美しい景色を生み出したと言うのに、その彼を祝わないなんてあんまりだわ!
他の誰も彼の誕生日を祝わないといわないなら、私が祝おう。
綺麗なイルミネーションも高価なプレゼントも美味しい食事もいらない。
必要なのは彼に対する忠誠心と愛だけ。
誕生日おめでとう、おめでとう。メリークリスマス。
愛していますイエス・キリスト。ああ、ああ、ああ。
イエス・キリスト。どうか、どうか、どうか――――永遠に、私を貴方の下へと存在させていてください。
私の願いに応えるかのように、雪が綿のようにふわりふわりと舞い降りてきた。
それが私の頬を伝い、熱を冷ましていく。
私は手に握る十字架に力を込める。
それにすがるようにして、雪の舞い降りる地面に顔をこすりつけて眠りに落ちた。
****
なんで俺はこういうのしか書けないんだろう。もっとハッピーエンド書きたい。
クリスマスネタ2発目ですが、こんなオチ。
ていうか、こういうの書いてもいいんだろうか。
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