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無題という名の短編集

6名無しさん:2010/11/05(金) 20:41:46 HOST:130.138.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn
何か色々混ざり合ったファンタジー小説的な物が書きたいなぁ

でも連載化させても続く訳ないしなぁ

どうせだから書きたい所だけ書いちゃおう!(・ω・´)となった結果。

――――――――――――――――――

「――――時に貴方は女媧を知っているかしら。」

くるり、僕の居る方向に振り向いたかと思えば笑みを浮ばせながら彼女は問うて来る。

「知ってますよ、確か中国神話の登場人物…でしたよね?」
「正解よ。」

答える僕に相変わらず機嫌の良さそうな笑みを浮ばせた彼女はパチパチと僕に対しての拍手を送る。
一体この人は何がしたいのだろう。

「では、その女媧が一体何をしたのかは知ってるかしら?」
「えっと、確か一番最初に人間を作り出した…とか…。」

今度の僕の答えに対して、彼女は拍手をしてくるでもなく返事を返すでもなくただひたすらに僕に向かって微笑んでいる。
クスクス。
嗚呼、嫌な笑い声だ。

「…旧約聖書に出て来るアダムとイヴ…、世界で一番最初に神に造られたと言う事で最も有力な説を持つ人物よね。」
「それがどうしました?」

「かつて創造神と言われた女媧はね、元は頭は人間身体は蛇…世で言われる所の妖怪だったのよ。つまり神とは全く逆の位置に居る存在だったって訳。」

ハッキリと言わせて貰おう、話が読めない。と言うよりも話が噛み合わない。
あからさまにもう帰りたい、というオーラを丸出しの僕の事なんて全く気にする素振りを見せず(絶対気付いてるくせに!)彼女は話を続けていく。

「それで、貴女は結局何を言いたいんですか?ただ何時ものくだらないオカルトうんちくだったらもう聞きませんよ。」

パシャン、水面の跳ねる音。

「まぁ、落ち着いて聞いて頂戴。つまり私が言いたいのはね…。」

コポリ、何かが息衝く音。

「つまり?」

「――――人間や神様だけで無くとも私の様な…所謂『人外』でも人間が作れる事は有るってはなしなのよ。」


ぼこり。
何かが産まれる、音がした。


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