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無題という名の短編集

23旧作:2011/06/11(土) 20:49:13 HOST:245.129.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn

小さい頃から読み聞かされた童話。
だが今となって僕からしたら其れは理不尽で大分常識を無視した狂ったお話だった。

子供たちは何時だってそう、ヒロインとヒーローが幸せになれる事だけを考えて其の幸せの為に犠牲となった人々の事等微塵も考えない。
「だって主人公が幸せになるのは当たり前の事でしょ。」
そうだ、皆口を揃えてそう言うね。

嗚呼、人魚姫。哀れな娘。
わざわざ自由と声を引き換えにまでして自分の恋を叶えに来たと言うのに。
だが残念、君は確かにこの物語のスポットライトを当てられた主人公では有った。でも愛しの王子様のお姫様は君じゃあ事足りなかったんだ。
嗚呼、最初から叶う訳無いと諦めてただ陸に恋焦がる人魚として行き続けていれば、わざわざ泡となって消える必要も無かったのに!

嗚呼、悪い狼、哀れな奴め。
自分の食欲を満たす為にいたいけな少女とを騙し老婆を喰らう。だが如何だろう間抜けな君は食欲から来る眠気に勝てず、其の侭ベッドで眠りこけてしまった。
最終的に猟師に見つかり腹に石を詰めらた侭滝へと流され重さによって溺れ死ぬ。
でも彼はただ単に自分の食欲を満たそうとしていただけだったんだ、食べなければ生きていけないから。少女を騙したのはちょっとしたおふざけさ。
人間だって腹が減ったら動物を殺すだろう、其れと大して変わりは無いのさ!

嗚呼、意地悪な二人のお姉さん、哀れな女。
自分よりも美しく気立ての良い妹、気に食わない。だから嫉妬し虐めてやった。彼女の惨めな姿見て小さく嘲笑う。
ある日憧れの王子様「このガラスの靴を履ける方を私のお妃として迎え入れます。」
「お母様、如何しましょう。靴が小さくて足が入りません。」「では踵をナイフで切り落しなさい。」
意地悪な二人のお姉さん、実の母に促され踵を真っ赤に染める。だがそんな足でガラスの靴を履いてみろ、真赤に彩られた其の靴は有る意味美しい。
結局それに気付いた王子様、踵を切り落してまで自分に見合おうとしてくれた女の事等払いのけ灰かぶりの元へと一直線
嗚呼、所詮私達の様な醜い雌豚は意地悪な姉としての席に着くことしか出来ないのか。

なんて理不尽、なんて理不尽、なんて素敵。
所詮こんなもんさ、誰かが幸せになるためには誰かが不幸にならなければいけない。
皆が皆、物語の主人公になれるなんて大間違い!

悪役は悪役で居る事しか出来ないし、脇役は脇役で居る事しか出来ないのだから。
そしてボクはそんな世界が大嫌いさ!

―――――――――――

中二病怖ぇwwwwwwwww


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