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無題という名の短編集

22旧作:2011/06/11(土) 20:47:08 HOST:245.129.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn

例えば、

小さい頃は誰よりも足が速いことが自慢だった。
誰よりもテストの点数が良くて頭がいい事が自慢だった。
誰よりも絵を上手く描けることが自慢だった。
誰よりも歌を歌うのが上手だった事が自慢だった。
誰よりも皆を纏めるのが上手くて、クラスの人気者だということが自慢だった。

例えば、

大きくなって勉強が忙しくなり走る事が少なくなった。
急に勉強についていけなくなる自分に焦りを感じた。
世の中には自分よりももっと上手い人間が居ることに気づき、絵を描くのを止めたくなった。
声変わりして行くにつれて歌が段々と歌えなくなってしまった。
自分は正しい事を言っていた筈なのに周りと意見が食違い、其れにより孤立する羽目になってしまった。

例えば、
何故自分は他人と違うのだろうと自分を嫌った時が有った。
少しでも自分は他人と違って特別な所がある筈だ、と思ったときがあった。
毎日毎日同じ事の繰り返しばかりで、つまらないと思っていた時があった。
今日もまた何時も通り過ごせたと言う事に素直に幸せだと感じれるときがあった。

世の中にはたくさんの人間が居る。そして皆が皆自分に一番有った形で人生を過ごしている。
此れはそんな「成長しながらも退化していく」人達の時に可笑しく、時に悲しく、時に愛しい物語。

―――――――――――――――――

これ>>0に持って行きゃあ良かった。


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