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無題という名の短編集
19
:
名無しさん
:2011/02/24(木) 20:17:43 HOST:3.142.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn
ちょっと長いお話が書きたくて。
---------
其の日はとても、暑い日だった。
本当に気温が高い所為で暑いのか、其れともボクの体だけが焼き付く様に熱いのか―――
そんな曖昧な感覚と共に体の上に何かズッシリとした乗っかっている様な気がする。
・・・
否、実際に乗っているのだ。誰かがボクの上に
辺りは暗く、一体誰がボクの上に乗っているのか認識が出来ない。
女なのか、男なのか、若いのか、老いてるのか、どんな体系で、一体どうしてこんな事をしているのかさえも。
けれども、ただ其処に居て息を潜める様に何一つ言葉を発さず、自分の下に居るボクを見つめている事だけはハッキリと分かった。
暫くしてそいつは壊れ物を扱うかの様にボクの首にソッとやさしく触れたかと思えば―――息の根を止めんばかりの勢いで首に指を絡め、強く、激しく、締め付けて来た。
瞬間、きゅっと喉が絞まり息が出来なくなる。
苦しさの余り足をバタバタと上下に激しく揺らし、そいつを押しやろうと腕に力を込めるが、其の度に首に添えられた指の力が強まって行く様な気がして中々上手くいかない。
次第にボクは抵抗することを忘れ、酸素を求め陸に上がったばかりの魚みたいにパクパクと口を動かす。
けれども、ただひゅっひゅっと短く喉で音が鳴るだけで其処が酸素を通す事は無かった。
段々と視界が霞み、頭がガンガンと殴られた様に痛み、意識が遠のいて行く。
其処で未だにギリギリとボクの首を締めるそいつの口が暗闇の中でゆっくりと動くのが分かった。
え? 何? 何だ? 何て言ったんだ? 聞こえない!!
そして、ボクの意識は途切れた。
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