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無題という名の短編集

14人間のクズ:2010/12/25(土) 13:17:31 HOST:248.134.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn
※性的表現及び暴力表現有ります。近親相姦描写も有り※
※ただ女の子が報われないだけの話※


昔父が私に教えてくれた。
「出来る」子供は人の目を見るだけで分かる。
「普通」の子供は言われて漸く分かる。
そして最も「出来ない」子供は叩かれて漸く分かるのだ、と。

恐らく私は父が言うところの「出来ない子供」に分類されるらしく、物心ついた頃から「こんな事も出来ないのか」「此れだからお前は」と言われて虐待に近い暴力行為を受けていた。
其の度に私は縮こまり「ごめんなさいお父さん許してくださいごめんなさいでした」と泣きながら繰返すしか無かった。
また、私が生まれた頃から家には母が居なかった。

偶に私の泣き声や父の怒声を聞き付けて近所の住民達が私の事を心配してくれたが、別に警察に訴えようとか思った事は無かった。
だって私は実際に父が言うとおり「出来ない子」なのだ。
何度言われても何度殴られてもまた何度でも私は同じ間違いを繰返す。
そしてまた、何度でも。



そんな暑い夏の有る日のこと。

私は部屋で一人、薄いせんべい布団の上に横たわっていた。
体中が痛い筈なのに、体の感覚が良く分からなくて力が入らない。目頭が熱い。涙が出る。喉が痛い。頭が痛い。違う、全身痛い。
足の間に残る感覚となにかがきもちわるい。上手く息が出来ない。涙が止まらない。心なしかアンモニア臭までして来た様な気がする。

私の隣にさっきまで居た筈のあの男は、もう居ない。

何が有ったんだっけ、と私は混乱する頭で何とか考えようとする。
なんだったっけああそうだえーとわたしはたしかそれでどうしてこんなことになんで
嗚呼、そうだ。私はまた父に怒られていたのだ、「何時もどおり」に。けれども今日は心なしか父の様子が可笑しかった、様な気がする。

あの時、確か殴られて床にぐったりを放り出される私を見て、父は―――――
それで?それで?それで?それでそれでそれでそれで
あああああああああああ、えっと、ああああああああああ
そうだ、ああああああああああああああ、おもおもおもおもおもおも思い出した

そうだ、ああ、思いだした気がする。全て、とはいかずとも大体は。
此れもまた、父にとっては「出来ない子」に対する教育の一環なのだろうか。
そうかもしれないし、そうじゃ無いのかも知れない。

けれども、ああ


「ごめ…、なさ…、もう、しませ…。」

其れでもやっぱり私は

「ごめんなさい、もうしません。」

彼の目から見たら何時だって「出来ない子」なのだろう

「ごめんなさい、もうしません!!!」




神様、私は後何度同じ間違いを繰り返し後何度殴られれば漸く「出来る子」になるのでしょうか?


――――――

性なる夜にメリークルシミマス!


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