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無題という名の短編集

10「夢」の話:2010/12/03(金) 16:55:41 HOST:30.140.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn
荒しの話は気が向いたときにまた更新ということで(待
取り合えず一週間に一回更新できるように目指したいと思います。

今回は小説というよりも詩か独白に近いもの。


※念の為、グロ表現あります。苦手な方注意。
―――――――――――

夢を見た。

ハッキリとまではいかない物のそこはかとなく何が起こったのか、とか大概の内容が分かる辺り自分の中でも結構印象深い夢だったのだろう。
場所は昔父と訪れたことのあるキャンプ場。其処に学校の皆でキャンプに来る事になった。
そこで私はトイレに行った。別に実際に用を足したかったわけでは無いと思うのだが、何故か私はトイレに居た。
私が入ったトイレの便器の中には死体が有った。四肢と頭部はもがれ、胴体だけとなった血塗れの死体が。

おもむろに、私のクラスメイトが急に私の居たトイレの中に入ってくると死体に気付いていないのか躊躇無く其れを、流した。

其処で目が覚めた。
そして私は思い出した。あの死体が着ていた服は当時私が一番嫌っていた「トモダチ」が良く着ている服にソックリだったと言う事に。

夢を見た。

何故か私の頭の中でずっと同じ音楽ばかりが鳴り響く夢だ。最初私はイヤホンを付けており、其れから発せられている物だと気付きイヤホンを取ってみたのだがどう言うことか音楽が鳴り止まない。
取り合えず其の後も私はどうやって音楽を鳴り止ませるか、と様々な方法を試して見た。けれども何れも全て無駄であったが。
もう私の耳は直らないのだろうか、と絶望しかけていた私だがこうやって音楽がずっと耳の中で鳴り続けていれば人の声を聞かずに済む、と言う事に対して一種の安堵のような物も抱いていた。

そして私はまた、目を覚ました。

どうやら音楽プレーヤーを付けてイヤホンをはめた侭眠ってしまっていたらしい。何とも間抜けな。
だが、其の頃の私は少なくとも自分の周りの者達の小言や悪口、陰口、嫌な噂を聞きたくないと思っていたのも確かで。


嗚呼、そう言えば誰かが言っていたな。夢は現実の鏡だと。



                         其れ以来私は自分が思う「悪夢」を鮮明に覚えるようになった。


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