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【マナーも学べる】小説書き方入門!【起承転結を大切に】
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:
海苔の佃煮
◆8ZLUiDv3K2
:2010/04/20(火) 21:34:56 HOST:p5204-ipad03okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
【書きたくないもの程、書いていく勇気】
小説というのは、基本的には自由ですから
どんな文章でも、どんなストーリーでも書いてしまえます。
逆に言うと、自分の望みがそのまま形になるんですね。
自分にとって気持ちの良い作品を書こうと思うと、
やっぱり自分が可愛いですから、「努力して頑張って成功する」というパターンや
「仲間と上手くやっていて、楽しく過ごす」というパターンなど、
読んでいて(というより、『書いていて』かな?)
心地よいパターンのストーリーを組み合わせてしまいがちです。
多くの作品もやはりそうだと思いますが、
物語の最後(エンディング)では、そういったパターンを持ってくる方が
読み手の皆様にとって後味のよい作品になるかと思います。
しかし、最初から最後まで、そんな「心地よいパターン」の繰り返しでは
書いている方が非常に楽しいですが、読んでいる方から見ると
本当に味気ない、同じ事の繰り返し小説になってしまうんですね。
「自分の小説に、自分が一番辛いと思う事をあえて入れる」
という意識が、あるか否か。
ここが作品としての面白みを出せるか出せないかの
分かれ目だと思います。
少し、具体的な例を挙げて考えてみましょう。
例えば。
あなたが小説を書く時、物語の中盤あたりで
仲間同士が喧嘩をするシーンを書いたとします。
この時、一時的には言い合いをするものの、
すぐにお互いを理解して仲直りするというシーン。
これ、喧嘩という事実だけを見ると「辛い事」になるのかも知れませんが
小説のストーリーとして考えると、「辛い事」にはならないように思います。
といいますのも。
喧嘩しているその瞬間は、確かに「辛い事」なのかも知れませんが、
すぐに和解してしまうと、それは長いストーリーの中で見れば
「心地よいパターン」に入ってしまうと思います。
「いざこざはあったけれども、お互いにわかりあおうと努力し、
そして仲直りが出来た」というパターンになりますので、そうなりますよね。
では、どうするべきか。
私はバッドエンディングを薦めるタイプではないのですが、
それをあえて言ってみますと、
例えば一度喧嘩をしてそのまま争いが続き、最後まで理解しあえないまま
物語が終わるというパターン。
これなどは、すごく後味が悪いですし、
書き手としても、出来れば書きたくないパターンになりますよね。
あくまで例えですし、こういったものを突き詰めていくと、
何を書いてもバッドエンディングになってしまいますから
読み手にも優しくない作品になります。
それを薦めている訳ではありませんが、
しかし、心地よいパターンばかりを組み合わせても
やはり作品としては面白くなくなってしまいます。
要は、それらをどういう割合で配置していくのか。
そのバランスによると思います。
物語を書いていく中で、
「自分はこういうのは嫌だな」と思うストーリーがあると思います。
書き手としては、苦しみながら書きたくはないですし、
なるべく自分の心に優しい作品を書きたいという気持ちが、
どうしても出てくると思います。
しかし、その気持ちに素直に従っていると
書き手としては心地よいですし、すごく満足のいく作品になるものの、
読み手としては、やはりどこか「物足りない」感じを与えてしまいます。
「心地よいのは書き手だけ」
という状態になってしまうんですね。
物語全体のバランスを考えると、
やはり、心地よいパターンと辛いパターンの割合を
上手く調整できている作品が、人々の心を惹きつけているように思います。
ここからは、何のために小説を書くのかという話にもなりますが、
もしあなたが
「自分のためだけに書いてるから、他の人がどう読んでも関係ない」
という考え方をお持ちであれば、心地よいパターンを
重ねていく方法で良いと思います。
しかし、もし
「自分が書いたもので、他の誰かに感動を覚えてもらいたい」
という、読み手の事を考えて書いていきたいという意思がある場合は、
ぜひとも、「自分が辛いと思う事」をあえて物語に入れてみて下さい。
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