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【マナーも学べる】小説書き方入門!【起承転結を大切に】

25海苔の佃煮 ◆8ZLUiDv3K2:2010/04/20(火) 21:30:39 HOST:p5204-ipad03okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
【直喩法と隠喩法】

−直喩−

直喩とは比喩(例える事)の一部です。隠喩と違い、直接的な表現で例える手法です。
代表的な言葉では「〜のように」「まるで〜のようだ」「あたかも〜のように」「〜みたいだ」など多数。
イメージを掴ませる際に非常に効果的です。

使い方のポイント 
・「○○のように」と言う時、この○○に意表を付く突飛な物を入れると村上春樹風の表現になります。(ただしあまりに突飛で、誰もどういうつながりがあるのかわからない使い方をすると意味不明になります。注意下さい。この○○に入れる突飛な言葉を、それ以前に伏線で示している事が出来れば、その効果は更にアップします)

・逆に○○に色や景色のように綺麗な物を入れると、綺麗系小説へと変わります。


使い方の注意点(重要)

・直喩は使い始めるとどこまでも使いすぎてしまう可能性ありです

どんな描写でも直喩は使えてしまう(使いやすい)ため、かなり自分のスタイルを持っていないと、これを何度も使い過ぎる傾向になります。結果として「くどい」文学になる可能性が高くあります。

対処法
直喩の多用をさけるには、同じ内容を少しだけ変えてやると効果的です。大抵の表現は直喩を使わずとも表現出来ます。


「滝のように激しい雨」ならば、
「滝に負けない程激しく降った」
「滝かと思う程の勢いだった」
などに書き換える事が出来ます。これで無駄な直喩表現を一つ減らす事が出来ます。直喩は本当に必要な時以外は使いすぎない方が無難です。




−隠喩−
こちらも比喩の一部です。直喩と違うのは、「〜のようだ」という直接的な例えの表現を使わない点です。
<例>
  直喩表現 : 「彼は三十歳にもなるのに未だに稼ぎもなく家でゴロゴロしている。まるで浮浪者のようだった」
  隠喩表現 : 「彼は三十歳にもなるのに未だに稼ぎもなく家でゴロゴロしている。彼は我が家の浮浪者だった」

直喩では「まるで〜のようだ」と例えていますが、隠喩では同じ表現を断定しています。しかし、我が家に本物の浮浪者がいる訳ではありません。つまり、断定をしていますが、実際にはそうではありません。「〜だった」と断定していても、実際にそうではない場合、これは隠喩表現となります。
断定と隠喩の違いは微妙です。ちょっとしたニュアンスが違うだけで間違った使い方になります。
<例>
  隠喩表現 : 「彼は三十歳にもなるのに未だに稼ぎもなく家でゴロゴロしている。彼は我が家の浮浪者だった」
  断定表現 : 「彼は三十歳にもなるのに未だに稼ぎもなく家でゴロゴロしている。彼は浮浪者だった」

「我が家の」が抜けるだけで、ニュアンスが変わってしまいます。下の断定表現では、彼は本当に普段浮浪者をしていて、今週だけ家に帰ってきてゴロゴロしている、という風に捉えられます。逆に上の隠喩表現では「我が家の浮浪者」という、象徴的な表現にする事で読者にも「これは隠喩表現だな」と理解してもらえます。

使い方のポイント
・隠喩を使う時はキーになる象徴的な表現を入れると便利です。これがないと断定表現との区別が付きにくくなります。
・隠喩はまさに文学性の証。隠喩が上手いのは非常に強い武器となります
・直喩と同じく、使い過ぎると「くどい」という印象を与えます。
・隠喩は直喩以上に使うポイントを絞らなければなりません。
 ここだ!というキーの文章でのみ使うと効果的です。


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