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【マナーも学べる】小説書き方入門!【起承転結を大切に】

23海苔の佃煮 ◆8ZLUiDv3K2:2010/04/20(火) 21:27:06 HOST:p5204-ipad03okayamaima.okayama.ocn.ne.jp
【続!情景描写のポイント】

…とは言っても。

これで終えてしまったら、
「難しいけど、書いて体で覚えなさい」という
超体育会系なコラムになってしまいますので(笑)、
「これならある程度までは解決できる」という方法を
ご紹介させて頂きます。絶対の正解ではありません。

「あ、これは使えそうだな」と思った部分だけ
取り入れて、少しずつ試して頂ければと思います。

【情景描写のポイントその1 〜動作の中に、情景を入れる〜】

一つ目のポイントは「動作と組み合わせる」という事です。

例えば、
「僕は、彼女の手を取り歩き始めた。彼女はそっと微笑む」
という文章があったとします。

この場合は動作ばかりが書かれている為、
情景があまり浮かんでは来ませんよね。

ここに情景を表現する言葉を加えてみます。

例:
「信号が変わる。僕は彼女の手を取り歩き始めた。
 人ごみの中で、彼女はそっと微笑む」

こうしますと、「ここは信号の前で、人の多い場所」という情景の説明文を
あらためて書かなくても、動作を表す表現の中で、情景も表現が出来ています。

また、「人ごみの中で」という言葉を入れてやる事で、
想像力が豊かな読者様であれば、
彼女が微笑んでいる顔の背景に、ぼやけた人ごみがイメージ出来るかと思います。


映画で言いますと、
最初に挙げた「彼女はそっと微笑む」だけの表現は、
カメラは彼女の顔をアップで取っている状態
(スクリーンに映るのは彼女の顔のみ)ですが、
例1で挙げた表現になりますと、カメラは少し引いて、
彼女の笑顔+ぼやけた背景(人ごみ)が映っているようなシーンになりますよね。


これ一行だけで見ると小さな違いですが
これが小説全編で書かれていますと、全体ではとても大きな差になります。

情景描写を、それだけで一行使うのではなく
動作のシーンの中に、一言・二言でも入れていくようにする。

これだけでそのシーンの連想の細かさが
随分と変わってくるかと思います。


【情景描写のポイントその2 〜描写の必要な表現かどうか〜】


二つ目のポイントは、「そもそも描写の必要な表現かどうかを見極める」という事です。


例えば、高速道路を走っているシーンなどは典型的です。

これなどは、日本全国どこの高速道路でもよくにた景色ですよね。
同じような側壁があり、同じような標識があり、同じような街灯です。

違うのは、側壁の向こうに見える景色くらいです。

それならば、高速道路の様子には情景描写は必要がありませんよね。
「高速道路を走っている」と一言書けば、それで
イメージされるものは、ほとんどの読者様が同じです。


「学校の教室」も同じです。

私立の特別なコースの学校なら別でしょうが、
大抵の学校は、3〜40人くらいの入れる広さに
机が並び、黒板と時計が前にあります。

これも読み手のほとんどの方が、よく似た風景をイメージされますので
黒板や机などは、あえて描写に入れる必要がありません。


逆に、「都会」や「都市」や「街」などは
かなり細かい描写の必要な言葉といえます。

一言に「僕は都会の中心を歩いていた」と言っても、
それが渋谷のようなゴチャゴチャとした所なのか、
地方都市の駅前くらいの雰囲気なのかがわかりませんよね。

そして、この雰囲気というのは
作品の今後の展開にも影響が大きいでしょうから、
是非とも、どのくらいの広さで、どのくらい栄えていて
どのくらい人がいるのか等の表現を入れておきたいポイントです。



「駅」や「公園」などの表現は、
「教室」「高速道路」と、「都会」「都市」の中間くらいの言葉になるかと思います。

「駅」というと、およその方がよく似たホームを連想されるものの、
やはり東京のド真ん中と、田舎の無人駅では随分違ってきてしまいます。

「都会」「都市」程に細かい表現は要りませんが
多少の補足くらいの表現は必要かと思います。


このように、
「単語そのものが、どのくらいの連想を沸かせる事が出来るのか」
を考えておく。
それが情景描写をスムーズに書くための大切なポイントだと思います。


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