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.。.:*・゚☆虹空☆.。.:*・゚

269:2010/01/09(土) 17:54:25 HOST:125-14-34-36.rev.home.ne.jp
※文章のみです。
 目が痛くなる可能性もあるので、読むのが苦手な方はスルー推奨。





 煌々と輝く満月が頭上を飾るとき。どこからか狼の遠吠えが聞こえたとき。辺りの木々が一斉に静まったとき。
 そして……漆黒に際立つ十字架が目に入ったとき。
 決して深入りしてはならぬ。早々にその場から立ち去るべし。なぜならば……、
 


 ―――『眠りから覚めたお姫様は、見られることを嫌うからだ』。



 暗闇の中、光が溢れだしていたとしたら、それはお姫様のお目覚めだ。とても美しく、その光は見るものを魅了する。ガラスの欠片の如く煌めきながら、お姫様のお目覚めを祝福している。
 だから何も見なかったと、そう思って走りなさい。決して後ろを振り向かず、好奇心と恐怖心に負けてはならぬ。
 負けてしまったら最期。
 お姫様に従順な騎士が、君に襲いかかってくるぞ。


 けれどそのお姫様は、心優しき素直なお方。きっと見逃してくれるだろう。だからといって、それを他言したら二度はない。騎士に襲われるのが目に見えている。
 噂によると、お姫様は攻め入られた隣国のお方らしい。王族の血を途絶えさせるわけにはいかないと、この国へ逃げてきたという。
 隣国の姫は愛らしいと謳われていたね。小鳥のように愛らしく、人前での態度は王族の威厳を放っており、その立ち姿は女神の如く麗しい。
 色素の薄い髪色と、それと同じ瞳。聞いたところによると、毎日桜色のドレスを着ていたそうな……。
 ―――お姫様は身を隠しておられる。決して他言は許されぬ。


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