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.。.:*・゚☆虹空☆.。.:*・゚

158:2009/08/03(月) 13:17:48 HOST:125-14-35-23.rev.home.ne.jp
聴かせてあげたいんだ。
君に、僕のすべてをかけた音。
流れていくって信じてるから。




―――僕のいる、遥かな空から。




















『傍にいることができなくて、ごめんね…』




涙を流しながら最後の力を振り絞って言われた言葉は、とても残酷だった。

『約束を守れなくてごめんね』

約束、したのに……。
”ずーっと一緒にいるよ”って。
あの言葉は、嘘だったのですね。
貴方は、こうなることがわかっていて、それなのに”一緒にいるよ”と言ったのですか。
私が安心すると思ったのですか。


……貴方の言葉を、こんなにも信じていたのに。


嗚呼、神様。
私の大切な人を奪っていかないでください。
あの人が逝かなければならないのなら、私の命をあげますから……。




「なぜ、泣いているの?」




振り返ると、そこには一人の青年が立っていた。
どこか気品漂わせるオーラを身にまとい、こちらが悲しんでいるのがわかっているのかわかっていないのか。
「今は…話す気にはなれないので……」と言っても、彼はその場から動かない。
その瞳には、どこか愛しさが浮かんでいた。


「大丈夫ですよ、怪しいものではありませんので」


そう言って近づいてくると、ベットの上の彼を見つめ、ゆっくりと手で顔をなぞった。
優しくなぞる手は、とても綺麗そうで、女の子がうらやましがると思った。
青年の横顔はどこかベットの上の彼に似ていて、思わず見惚れてしまった。


「似ていますか?このベットの彼に」


その視線に気づいたのか、青年は私を向いて笑顔で話す。
笑顔さえもが、似ている。
優しくて安心させてくれる、それでいて幸せをもたらしてくれそうな、そんな笑み。


「だって…とてもよく似ているから…」

「…やはり、貴女は本物ですよ」


なにが?と問う前に、青年は横を通っていた。









「聴こえるはずですよ、彼の…彼のすべてをかけた音が…」









そして青年は……消えていった。



















ポロン…と流れた音色。
それは彼が最期に残した音。






―――空から流れた、貴方の音。


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