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逆〜二人の物語〜

36 ◆F4KXl3vbck:2008/08/10(日) 20:41:23 HOST:u116.d022063119.ctt.ne.jp
2−11 時

「はあっはあっ!」
あたしは校内を走っていた。もともとそんなに走るのが嫌いなわけじゃない。
ただめんどくさいし目立つのは・・・やだから・・走ってないだけ。
何かすがすがしいかも・・こんなあたしもちょっといいかも・・

誰かのためにがんばれる自分

いつも・・目指してたもの・・・
はやく・・はやく・・・・
あの人に・・・あの人が・・事件に会う前に!!

ガッシャーン!!!!!!

え・・・・?
あれは・・・たぶん一階・・・

きゃーーーーー!!

誰かの悲鳴も上がる
そんな・・・
あたしは三階にいた・・
しかも階段も遠い
あたしは一生懸命はしった

ふせげなかった。
知っていたことなのに・・

足の疲労もあってつくのに時間がかかった
さっき事件があったであろう場所には・・・血と・・・・ガラスの整理をしている教頭先生がいた。

「教頭先生・・・さっき何があったんですか?」

聞いてみる。先生もあたしにきずいて気まずそうな顔をして答えた

「・・・轟さんが・・・ガラスをもっていた子にぶつかって・・・なんだか・・・足に重症・・・」

「・・・っ!」
驚いた・・・というよりは・・・悔しくなった
助けられなかった自分に・・情けなさがあふれてきた
それと共に・・・
同じクラスの・・計画の首謀者に・・・いかりと、にくしみと、あきれが混ざった感情をもった。

「・・・先セ・・イ・・・轟さんはどこに・・?」

「たぶん・・今は保健室で寝ているんじゃないか・・?」

そういわれるや否やあたしは保健室に走った。
学級代表さんの無事を確かめるため・・
いえなかったことを謝るため・・・
そして・・・・あの首謀者のことを教えるために・・・


がらがらっ
あたしはドアを乱暴に開けて入った
「大丈夫ですかっ!学級代表さん!?」
あたしは愕然とした。誰も来ていない。だって・・・学級代表さんはみんなに好かれて・・・

にわかには信じられない。夢を見てるのかな?
その前に・・・・夢でも謝らなきゃ・・・
「あのっ!  すいま・・・せんっ もっと・・早く・・・・・」
そういってあたしはその場で座り込んだ。情けなさと・・・罪悪感があたしの中をめぐる

「いったっ!」
学級代表さんが言った。やっぱり・・足・・・もう・・・だめなのかな・・・

「ささ・・らさん・・・何が・・?あった・・・の?」
そんな状態でも・・学級代表さんは明るく声をかけてくれた
「ごめんなさいごめんなさい・・・」
でも・・あたしは謝るばかり・・だって・・・それしかできないから・・・
どうすればいいの?

「ねえ・・・なにがあったの・・?どうしたの?
ねえ・・・泣かないで・・あたしまで悲しくなる・・・」
ゴメン・・・でも・・・涙が・・・止まんない・・
でも・・・そうだよね。だって人が悲しんでたら自分のせいかなって思う。
あたし・・・いっつも迷惑かけてきたから・・

学級代表さんはすべるようにしてベッドを降りた。

這うようにしてあたしのほうに来る
「ねえ・・・どうしたの・・?あなたの泣く理由を教えて・・?ねえ・・?」
こんな状態になっても・・・あたしに優しくしてくれる。・・・

「ひっく・・・あたし・・・しってたのに・・・」
涙が止まらない・・・もっと・・・ふつうに・・・・っ
「なにを・・?」
あなたは優しく問いかける
それがあたしの罪悪感をもっと攻める・・・
「・・・ひっく・・・あなたが・・・けがする・・・こ・・と・・・っ」
言った・・・・
「・・・・・・・・・・・・え?」
そりゃ・・驚くよね・・・
でも・・言わなきゃ・・・


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