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脚本掲示板
1
:
⑨
:2008/02/06(水) 23:01:37
これから、ある程度完成するたびにここにシナリオの骨組み部分を
書き込んでいくぞなもし。会話などの要素はまだ付けていないが、
それでもある程度のフラグ・イベント製作はできると思います。
各自、時間を見つけてチマチマと作って行ってくださいw
なお、内容に関しては未だ不完全な要素なので、途中で変更が
起こる場合があります。そこらへんも注意してください。
なお、意見の混乱を避けるためにこのスレへの書き込みは控えてください。
2
:
⑨
:2008/02/07(木) 21:28:26
作中に登場する主要メンバー以外の名前は誠に勝手ながらこちらで即興でつけさせてもらった。
さすがに、これ以上作業の停滞は控えたかったもので。
不明な単語があった場合、雑談場のほうに書き込んどいておくれ。
暇があったらお答えいたす。
3
:
⑨
:2008/02/07(木) 21:30:10
第一部 開始
1.オリーブ村
・プロローグ導入から開始。遅い起床。
・家を出ると、ココとの最初の出会い。ココ一行が村を出て行くのを目撃する。
・母親「マリア」に頼まれ狩りに出かける事となり「狩猟の森」へ。
2.狩猟の森:全域エンカウント
・中ボス戦「ビッグボア」。
・戦闘後、食料を持ち帰るために村へ帰還。
3.オリーブ村:村に入る直前に、「なんだろう…村の様子が変だ」というメッセージを入れるといい
・村に入るとイベント。
ベルガディアを名乗る外套を纏った集団が村を占拠。震える村人達を詰問している場面に出くわす。(カミルはベルガディアの強大さをまだ知らない)
「ここに不思議な力を持つ女が来ていると聞いた。大人しく女を差し出せば村には危害を加えない事を約束しよう」
村長が少女が去った事を伝えるとリーダーらしき男は部下に村を焼くように命じる。
マリアが、その女は不在だが数日後にまたこの村に帰ってくるからと嘘を伝え、村を焼くのを止まらせる。
ベルガディアの集団は女が戻るまで、その間村の支配権はベルガディアに譲る事を条件に村焼きを止める。⇒農作物の搾取に繋がる。
・物陰に隠れ様子を伺っていたカミルの元に白杖をつきながらマリアがやってくる。何をやっているの…荷物を纏めなさい、カミル。とマリアは言う。
戸惑うカミルにマリアが耳打つ。この村は私達がなんとかするから…、おまえはなんとかして聖騎士団の人を探して連れてきなさい。それしかこの村を救う道はないのだと伝える。
(村や街の間には暗黙の掟があり、自分の村の厄介事は他の村に持ち込まない事、とされている。その為、村の人達はココ一行がレザーウッドに行ったのだと言えず、ベルガディアが
容易に手を出せない相手である聖騎士団の助力に頼るしかなかったのである。)
・自宅に入り、マリアが台所のかまどを探ると隠し通路が姿を現す。村の入り口は既に塞がれている。これは「狩猟の森」入り口の狩人小屋に繋がっているからこれで脱出しなさい。
そう伝えるとマリアはカミルに一振りの刀を託す。必ず必要になるわ…持って行きなさい。それだけ言うとマリアはカミルを通路に叩き落す。(「無銘の刀」入手)
・「聖騎士団」と聞きフランとの一件を思い出すカミル。それを振り払うように、駆け出す。迷いと恐れを抱えたままの旅立ち。
序盤からタイムリミットを設けるのも難なので、この辺の期限は特に重視しない事とする。
3.レザーウッド
・街に入るとココを連れた一行が街の人々相手に"商売"をしている現場を目撃する。
・聖騎士団の人がいないか探してみるが手掛かりがない。日が落ちかけてくる頃、街の一角にある庭園の近くを通るとイベント
ココの不思議な能力を目の当たりにする。そしてココは呟く、「…あなたは…、しめおん……なの…?」「ううん…違う…。ごめんなさい…人違いだった…」
その後、彼女の不思議な雰囲気に惹かれるように少しの雑談。ここでココという名前と、「人助けが好きで、自分の力で人を救えるのなら自分がその人を救いたい」という彼女の意志を知る。
ココのとりあえず少女に礼を言い、場を後にするカミル。
・村にも戻れないので、宿を取ろうと宿屋に向かうカミル。途中の道でイベント。
ココと一緒にいた連中の内の二人が話している場面にでくわす。ここでココが連中に利用されているだけで、不要になった時殺されると云うこと、そして彼等のアジトが分かる。
二人がその場を立ち去った後、カミルは葛藤する。あんなに無垢な少女を利用する悪い奴らが許せない。けれど、弱い自分に何が出来るのか。
カミルの目に一瞬フランとココが重なって見える。ここで俺が動かなかったら彼女はどうなる?俺はまた同じ後悔をするのか?その思いはカミルの足を動かす。
4
:
⑨
:2008/02/07(木) 21:35:01
4.旧ドルマンド邸:邸宅内のみエンカウント
・オブジェクトに進入するとイベント
邸宅付近まで接近するが、見張りがいて近づけない。
見張りに気付かれカミル退避。邸宅前に広がる林道を逃げる途中ユベールに助けられる。
・ユベールと共闘して盗賊団からココとお宝を奪還する事になる
・ダンジョン進入、攻略開始。
ココを助け出し、お宝を手に入れたところで脱出しようとするが、盗賊団に見つかる。
ボス戦「ハルバテット(シーフリーダー)」+「シーフ」×2
・ボス戦後イベント。レザーウッドの街に強制移動。ココに故郷に帰るように伝え旅の馬車に乗せてもらい見送る。
カミルはユベールに気に入られ、義賊としての相棒として誘われるが、自分に課せられた仕事と村の事情を伝え断る。
ユベールはできる事なら自分が力になりたいが、ベルガディア相手では…と消沈する。
(ユベールの一族はベルガディアに執拗に狙われているため、ユベールは一族の消息とケルマ洞の存在を少しでも彼等に知られるわけには行かなかった)
ならばとユベールは、自分が責任をもって聖騎士団本部がある首都・イシュタルシアまで案内すると買って出てくれる。
道中は険しく、目の前の「スタビラント樹海」を通らなくてはいけないので、カミルはその申し出を受けることにする。そして二人はレザーウッドの町を後にする。
5.スタビラント樹海:初めてのダンジョンらしいダンジョン。エリア全域エンカウント。簡単な謎解きあり。
・森の中間地点あたりで二人が意気投合するイベントを入れるといい。
ユベールとの語らい。ユベールが義賊をする理由をほのめかす。カミルがそれに同調し意気投合、二人の間に友情が芽生える。
・夜を明かし、再出発する。
・森の出口前で森の主と戦闘。ボス戦「ヴォルフティガー(森の主:虎狼みたいな)」
・森を出ると会話。ユベールがマレッティに関しての情報と方向を教えてくれる。
6.マレッティ
・街に入るとイベント。ユベールが町の様子がいつもと違う事を仄めかす。カミルに町の人の話を聴いてみる様に示唆。
・町の人に話を聞いてみると、どうやら町に「聖騎士団」の関係者が来ているらしいと言う事が分かる。次々と手掛かりを追って話しを聞いていくと、その人は見目麗しい女性で
ある事、そして何かを求めて町の占い師の所へ言った事がわかる。
・占い師の元に行って話を聞いてみると、どうやらその女性はスタビラントに伝わる秘伝の魔道書の一つを求めている事がわかる。そしてその在り処であるガタルニア遺跡の場所
口に出した途端に猪突猛進の如く出て行ったという。
5
:
⑨
:2008/02/07(木) 21:35:55
7.ガタルニア遺跡:遺跡前エリアはエンカウント無し。遺跡内のみエンカウント。砂と炎を意識したダンジョン。謎解きあり。
・エリアに進入するとイベント
遺跡入り口で扉が開かず、右往左往している斧槍を携えた女性を見つける。ユベールが話しかけてみるように示唆。
・話しかけてみるとその女性が聖騎士団の関係者その人であり、騎士見習いの修行で巡業中である事、そしてネリスと云う名前である事がわかる。
・ネリスはどうしても扉の向こうへと行きたいらしく、また開かない扉を前にまた右往左往し始める。その様子を見たユベールは彼女の目的が達成されるまでは取り次ぎ出来そう
も無い事を示唆。
・カミルが扉を開ける手掛かりみたいなものを発見。そしてカミルが扉を開けてやるとネリスは歓喜し、感謝の言葉を言うや否や一目散に遺跡内に突撃していく。
・そんな様子に呆然とするカミル。そんなカミルをよそにユベールは遺跡の扉の脇に置いてある石版に気付く。見てみると聖なる遺跡を侵す者には必ずや死の裁きが下される。
という内容であった。ここで彼女に死なれると目的が果たせないぞ、とカミルを揺さぶるユベール。そのとき遺跡の中から早速ネリスの悲鳴が聞こえてくる。
ヤバイ、とネリスを追い急ぎ遺跡の中へと突撃する二人。
・少し進むとモンスターに襲われ、応戦しているネリスを発見する。1対複数の状況で手間取っている様子。
ユベールはカミルに助太刀を提案。カミルは浮き足立つが、一応それに応えイベント先頭。適当なザコ×4くらいで。
戦闘終了後、またも深く感謝の言葉を述べるネリス。カミルの代わりにユベールがそれに応え、自分達も着いていくと提案しカミルに同意を求める。
少し遠慮がちになるものの、ネリスはそれを快諾してくれる。ここでネリスがPTに加入する。
・ダンジョンを抜け、最深部の広間でボス戦:「レリックガーディアン」
戦闘後、奥の部屋で魔道書・「旧ガタルニア秘法書」を発見し、マレッティに強制移動。
8.マレッティ
・宿で一泊する事になり、宿屋に宿泊する。夜中の部屋でのイベント
宿屋に入ってから、ネリスにオリーブ村の救済を頼みこみ、彼女がそれを快諾してくれた事の回想を行う。
そして村への不安と焦燥を感じるカミル、その不安を払うように激励してくれるユベールの会話。
・夜が開け、宿屋の前でカミルとユベールがネリスが出てくるのを待っている。
少し遅れてネリスが出てくる。話の限りで、どうやら彼女は部屋に入ってからずっと手に入れた魔道書を読みふけっていたようで、すでに読破した事が判明する。
驚愕するカミルとユベールをよそに、ネリスは最後にやらなければならない事があると言い、占い師の元へ寄って欲しい事をカミルに伝える。
・占い師の元へ行くと、ネリスは占い師に旧ガタルニア秘法書を返却する。
ネリスは占い師に
「私は魔術に関する探求者であり、魔道書収集家ではありません。私達に居場所があるように魔道書達にも居場所があります。この本は此処に在るべきなのでしょう。
ですからこの魔道書は貴方にお返し致しますわ」
と伝えて、その場を後にする。
・一行はオリーブ村を救う為に来た道を引き返す事に。
スタビラント樹海に関してはショートカットを用意せず、謎解きの状態はそのままにもう一度通過してもらう。
9.スタビラント樹海
・森の中間、前回に通った時の休息地点と同様の場所で一旦休もうと提案するユベール。
二人はそれを了承する。一息つけると思った瞬間、人影が現れる。何者か、と三人が刃を向けた先に黒甲冑を纏った男が現れる。
その甲冑が聖騎士団のものであり、男が自分の上司に当たる人物である事に気付いたネリスは他の二人にも刃を収めるように説得。
・甲冑の男は巡業の最中であり、これから辺境の農村であるオリーブ村に行く事を告げる。
カミルは甲冑の男に村の状況を教え、自分達が今その救済に向かっている最中である事を伝える。
・男はそれに驚くが、それも一瞬にカミルたちに自分も同行させてくれないか頼んでくる。
三人がそれに了承すると男は自己紹介し「ダリオン」と名乗る。返すように自己紹介するカミルとユベール。
カミルの名を聞いたダリオンは少し逡巡するが、何事も無かったかのように早速の出発を促す。
6
:
⑨
:2008/02/07(木) 22:22:07
10.オリーブ村:村に進入しようとすると、「見張りがいる…。気付かれずに村に入るのは無理そうだ」というメッセージを用意する。勿論入れない。
・狩猟の森エリアに侵入するとイベント。
カミルが脱出に使った通路から潜入し、村内部からの工作をする事に。
・通路を抜けカミル家のキッチンから村に侵入することに成功する。
そこに、ちょうどマリアが白杖をつきながら帰宅する。数日挟んでの再会であったが、カミルとマリアは互いの無事を喜ぶ。
カミルはユベールやネリス、ダリオンをマリアに紹介する。ダリオンを紹介した時にマリアは一瞬考え込むが、全てを理解したような態度を取る。
(マリアはこの時点で「ダリオン」が自らの夫であることに気付いている)
・ベルガディアの一派は村長邸を拠点として使っている事がマリアの話からわかる。
作戦会議。ベルガディアに村が奪還された事を悟られない為に一気に強襲をかけて連絡の隙を与えない事が条件として立案される。
結果、村人が見張りの注意を引きつけているうちにカミル達四人が敵の頭を潰し、最終的に村全体での決起に繋げる事となる。
・村人達への連絡を回す為にその日はカミルの家で一時の休息を取る事となる。
・翌日、作戦開始。
村人の一部が騒動を起こし、見張りの連中が集まってくる。カミル達が隙をついて移動する。(ハイラル城中庭みたくミニゲームっぽくできればいいが)
残っていた見張りをかわし、村長の家に奇襲をかけることに成功する。
ボス戦:「ベルガリーダー」「ベルガソルジャー」「ベルガソーサラー」
・戦闘後、イベント。
村中で村人達が決起する。(元聖騎士団員であるマリアや村長の隠れた実力が発揮される演出)
・夜。歓迎と感謝の宴中、どこかすっきりしない主人公。そこに母・マリアがやってくる。
「フランの事が未だ気がかりなのでしょう?」とカミルの心を見透かしたかのような言葉。
「本当は今回の事もフランが来てくれれば色々良かったのだけれど」と漏らすマリア。「会うのが怖い?」「カミルは何を恐れているの?」とカミルを説く。
そして、「いつまでもいじけてないで…もう一度会って、ちゃんと話をしてきなさい」と背中を押してくれる。
私の事は大丈夫よ。貴方の用事が終るまで、その刀は預けておくわ。と最後にマリアは言った。
カミルはここでユベールやネリスと共に宴の喧騒の中へと消えていく。ここでダリオンが画面に入ってくる。
マリアはダリオンに礼を言う。そんなマリアにダリオンは謝罪の言葉を言う。なぜあやまるのか、と笑うマリア。そして、おもむろに
貴方には成さねばならない責務がある。それは貴方が選んだ道。そしてこれは私が選んだ道。そうでしょう?…とダリオンに告げる。
ダリオンはもう一度マリアに「すまない」と告げそのまま村を去る。残されたマリアは「相変わらず不器用ね…。…今も…昔も」と漏らして場面は終了する。
・翌朝、少し気持ちが軽くなった主人公の再びの旅立ち。ユベールが薬師である村人の一人から「頼まれていた物」を渡されるシーンを追加。
カミルとユベールは荷物をまとめて出立の準備を整えるが、どうにもネリスの様子がおかしい。しきりにあれやこれやと思い出そうとしている様子。
村の門において三人は村人達の見送りを受けている。マリアがカミルの元へやってくる
「ちゃんと自分の過去に決着をつけてきなさい。…いってらっしゃい…カミル。フランによろしくね」と激励してくれる。
その時、ネリスがいきなり大声をあげる。何事かと皆が彼女の方を見る。
ネリスは自らの親友が以前に「オリーブ村」出身だと言っていた事を思い出す。そしてネリスとフランが親しい友人同士であることがここで初めて判明する。
・フランの巡業の行先がディオラント地方であることをネリスから聞き、フランの手掛かりを得る為にディオラント地方の「シュトラトス」を目指す事になる。
本来はこの時点でユベールが付き添う理由はなくなっている。彼は病弱な妹の様子を見にケルマ洞に帰るつもりであり、村人から受け取ったものも彼女の為の
薬である。もっとも、この点ではそれはわからず伏線となっている。
7
:
⑨
:2008/02/07(木) 22:22:57
11.マレッティ:マレッティのそばを通ると、メッセージが出る。ネリスが水を調達したいと言い出す。マレッティに行かなければこの先のMAPは進めない。
・マレッティに入るとイベント
町の中でオロオロしている可愛らしい少女(少年)を見つける。少女がこちら側に気付くとユベールの名を様付けで呼びながら慌てて駆けてくる。
ユベールとその少女が知り合いであることが様子から伺える。二人は何かを話しており、少女が何かを必死に訴えている。
途端、ユベールの表情からサッと血の気が引き、カミルとネリスに「すまねぇ…!俺はここで別れるぜ…!!」と告げ、マレッティの町を駆け出していく。
少女がその後を追いかけようとするが、カミルの近く辺りで派手にずっこける。涙ぐむ少女にネリスが手を差し伸べる。
ここで、少女?の名前が「リータ」で、ユベールの付き人であることがわかる。
・ユベールの故郷にいるユベールの妹の容態が急変した、という事を伝えに来たとリータは教えてくれる。性格には口を滑らせる。
急いでユベールの後を追いかけようとするリータ。半ばあっけに取られ、その姿を見送ろうとするカミルにネリスが声を掛ける。
色々と助けられたのに、何も返せないまま別れてもいいのか?とカミルを優しく諭す。一瞬戸惑うが、頭の中に自分のことを兄弟同然の友と言ってくれたユベール
の言葉が蘇る。意を決めカミルはユベールの後を追いかける事にし、マレッティを出て行こうとしていたリータに自分達も連れて行ってくれるように説得する。
リータは一瞬どうすればいいのか迷うが、カミルとネリスがユベールの親友だと聞き、絶対に集落の位置を外部に漏らさない事を条件に彼等をケルマ洞に連れて行く
ことを了承する。マレッティを出るとリータにケルマ洞の位置を教えてもらい、目指す事になる。リータ加入ポイント。
8
:
⑨
:2008/06/10(火) 22:53:59
12.ケルマ洞:エリアは洞窟入り口部と、洞窟内部で構成 エンカウントは勿論しない。
・エリアに侵入するとイベント。
集落があると言われ来てみた所は家屋は一切なく、そこは人目を避けるように海沿いの崖に口を開けた横穴であった。
・洞穴を抜けるとそこには巨大な空洞がぽっかりあいており、そこには壁面を階段状に堀った一つの集落が存在している。
そんな光景にしばし目を奪われるカミルとネリス。ここが自分達の一族がすまう集落、ケルマ洞だとリータは自慢げに教えてくれる。
そこへちょうど集落の人が通り掛かり、リータにユベールが無事到着している事と「よくぞユベール様を呼び戻してくれた」と感謝してくる。
村人が立ち去った後、リータは後で呼びに来ますからそれまで集落を見学していて下さって結構です、と伝えカミルが呼び止めるのも聞かずに駆け出す。
リータ離脱。リータが立ち去った後、呆然とするカミルにネリスが違和感を伝える。付き人であるリータがユベールのことを様付けで呼ぶのはまだいいが、村人まで
が様付けで呼んでいる事、そしてこんな穴ぐらで隠れるように生活している事にも疑問を持っている。何か事情がありそうですわねと言い、カミルに村人の話を聞い
て見ましょうと提案する。
・村人の話を聞いていくとその殆どがユベールの義賊稼業に対しての賛否両論であったり、リータの外見が詐欺だのなんだの他愛の無いもの。
また、ケルマ洞の地質が他の物と違い特殊な魔力を含んでいる事、そしてそれによって外界からの魔法による探知を免れている事が村人の話からわかる。
(その他、一応会話の端々にユベールの身の上の事情をちりばめておく)
・集落の特定の人の会話を聞くとリータがやってくるようにする。
探しましたよ、とリータがカミル達の下へ駆けてくる。ユベール様がお二人を呼んでおられます。どうか御同行ください。と、カミル達をユベールの下へ誘う。
・集落の中腹、周りを村人達の住居に守られるようにして配置された横穴の住居に入ると、そこには相変わらず顔色の優れないユベールとベッドに寝かされた少女の姿。
御二方をお連れしました。とリータが告げるとユベールと寝たままの少女・サーリアが気付いたようにこちらを向く。
「おう、二人ともホントについてきちまったのか・・・」といつもより覇気の無い声で言うユベール。カミルが返すと、ユベールは「はは、そうか…ありがとうな」
と照れくさそうに応える。そんなときにベッドに横たわったままの少女が口を開く。「ユベリウスお兄様、あの方々は…?」
はっとしたユベールは「おおっと、すまねぇなサーリア。外界に行った時にできた俺の親友さ」と応える。サーリアと呼ばれた少女は興味津々の素振りを見せる。
「外界のお友達…ですか?ずるいですわ…お兄様。サーリアにも紹介してくださいな」ユベールは駄々っ子を諭すように「わかったわかった…!」となだめる。
カミルとネリスをサーリアに紹介し、二人はそれに応える。ユベールは二人にサーリアの話し相手になってやる事を頼み、退室。リータもそれに続く。
これ以降、ネリスとサーリアに会話が変わらなくなるまで話さないと退室できなくなる。
しばらく話すと、ネリスがサーリアの相手は引き受けるから貴方はユベールの所へいってあげてくださいと言う。
9
:
⑨
:2008/06/10(火) 22:54:44
・サーリアの部屋から退室し、横穴住居を出るとユベールとリータの会話が聞ける。
リータはなにやらサーリアの事に関して切に訴えているが、ユベールは焦燥感と苛立ちから声を荒げている。ユベールとリータはカミルに気付き、
驚いた様子を見せる。「なんだカミル、いたのか…びっくりしたぜ」とごまかそうとするが、カミルは今の話をもっとよく聞かせて欲しいと訴える。
ユベールは少し逡巡するが、減るもんじゃねぇしな。と詳細を教えてくれる。話の内容はサーリアは現在薬でなんとか持っているが、病状の悪化が進んでいる事、
このままではいずれは命が危ない事がわかる。そして、サーリアの病がケルマ洞の特殊な魔力地質に馴染めない魔力に対して脆弱な体質の人間が掛かる風土病である事、
そしてその特殊環境が引き起こす一種の慢性的な病の為に特効薬が見つかっておらず、死ぬ前に身体が環境に馴染むまでの時間を只待つしかないという厄介な点も教え
てくれる。話を聞いたカミルはその病の理不尽さに言葉を失う。ユベールもその様子を見てどうにもならないことをカミルに伝える。
ユベールはカミルとリータに背を向けしばらく一人にして欲しいと告げる。これ以降はユベールに話しかけても特に反応は得られない。
リータもどうすればいいのか分からない様子でカミルに一言残し、住居穴に戻っていく。
・住居穴に入るとネリスが待っている。
ネリスはサーリアが寝付いた事とリータがひどく落ち込んだ様子で通り過ぎていったことをカミルに教え、何があったのかを聴いてくる。
事情を聞いたネリスはすこし考え込み、「カミルさん、私は用を思い出したので少しの間留守を頼めまして?」と云って来る。
ここら辺で選択肢を用意し、容認するか否かでネリスの好感度が変化するようにすると良いかもしれない。
選択肢の回答次第ではネリスの反応が変わる。
どちらにせよネリスは退出し、どこかへ行ってしまう。
ネリスはカミルの横を通る時に、「リータさんの様子が少し気掛かりですわ、少しお話でもしてあげてくださいな」と言い残し退出する。
・リータの部屋に入ると暗い顔をしたリータがいる。
話しかけるとユベールと出逢った時の昔話を始める。
ひとしきり話し終えた後、ユベールは自分の事を幾度となく助けてくれているのに、自分はユベールに対しその恩返しもできていない事を自嘲気味にカミルに打ち明ける。
そんなリータの姿にカミルは自分の姿を重ね、フランとの出来事を思い出す。
リータは自分自身の不甲斐無さを吐露し、嘲笑する。
カミルはそんなリータを見て腹を立てる。
「君はずっと自分の弱さを笑いながら生きていくのか?」
「そうやって悲劇のヒロイン面していれば、誰かが自分を助けてくれるとでも思っているのか!?」
無論、出遭ったばかりの人にいきなり説教をされて黙っていられる程、リータも寛容ではない。
「何も知りもしない貴方に何が分かるんですか!?」と声を荒げるリータ。
「あぁ、君の事情なんて何も知らないさ」とカミルは返す。
「だが少なくとも、俺は君よりその気持ちの本質を知っている」
リータは疑問符を浮かべる。
「それは"逃避"さ」
「君は"何もできない"んじゃない。ただ自分の弱さから逃げて、甘えて、失敗を恐れて"何もしない"だけだ」
カミルは諭すようにリータに言う。
「リータ、君にはまだユベールにしてあげられる事がある筈だよ」
「それが全部できなくなってしまう前に、できる限りの事をしてみようよ」
これを聞いたリータは心を動かされたようで、ユベールの為に出来ることを模索する決心をする。
そして、こんなところにいては時間の無駄です。と部屋を出て行こうとする。
何処へ行くのかとカミルが訊くと、何か手掛かりがないか探すために情報収集に行くと言い、カミルにも付いて来るように言った後に部屋から駆け出していく。
カミルはしばし無言の後、
「"逃避"…か」
「なに偉そうな事言ってるんだか」
「逃げてるのは……俺じゃないか」
と呟き、歩いて部屋を退出する。
10
:
⑨
:2008/06/10(火) 22:56:22
・住居穴から出るとリータがおり、とりあえず原点に帰ってみる事に限定して情報を集めようと言う。(ちなみにユベールの姿は残っている)
そのエリアを移動しようとするとユベールが話しかけてくる。食料庫が空だろうから、食料を買ってきてくれと頼んでくる。
リータが、水はどうしますか?と訊くと、ユベールは「それは俺が後で買いに行く、"ブラオ・リック"は少し高いからな」と洩らす。
隣のエリアに自動移動した後、カミルはリータに"ブラオ・リック"とは何かと訊く。
するとリータは
「"ブラオ・リック"はケルマ洞の水源の中でもかなり上質な所から採れる天然水の事です」
「独特な苦味のある水なのですが、ミネラルが多いのでボク達の貴重な栄養源でもあります。ちょっと高い代物ですから、買っているのはユベール様くらいですけど」
「昔からユベール様はブラオ・リックがお好きですから」
「サーリア様はあの水がお嫌いなようですけど」と、丁寧に教えてくれる。
11
:
⑨
:2008/06/10(火) 22:57:18
・リータはとりあえず住人たちに話を聞き込み、情報を集めようと言う。
ここからは再び自由行動。住人たちに話を聞いていくことでフラグを消化する。
文献を保管する書庫、あるいは図書館のような物を用意しておく。
重要なキーフラグとして、図書館に行くと出かけたままであったネリスがいる。書物を読みふけっており、話しかけても全く気づいてくれないが、このイベントは必須。
他の住民に話しかけると、風土病に関する情報を少しだけ入手できる。
最後のキーフラグとして、階段構造の最上部で遊んでいる子供に話しかけると、ケルマ洞の深部にはなんでもビョーキを治してしまう薬草があるのだという。
この二つのキーフラグを消化すると、リータが「あまり確信の持てるような情報はありませんでしたね」と話しかけてくる。
「そろそろ、食料を買って戻りましょうか」といい終えた途端、「やっと見つけました!」と声が響く。声の主はネリスである。
ネリスはカミルとリータのもとに駆け寄ってくる。
「とても重大な事をお知らせしようと思いましたのに、戻ったらサーリアさんしかいなくて困っちゃいましたわ」とネリス。
カミルがさっき図書館で声を掛けた事を言うと
「あ、あら…そうでしたの」
「本に夢中で気づきませんでしたわ…」と苦笑する。リータが重要なお知らせとは何かと訊くと、ネリスは思い出したと言わんばかりに捲くし立てる。
ネリスの話の内容からすると、ケルマ洞のような魔力を含んだ地質の場所には必ず同様の魔力を持った生物や植物が繁殖するらしい。
それだけならばともかく、その魔力が生命体にとって有害なものであればあるほど、そこに繁殖する生物や植物にはその魔力に対する強い抵抗力を持っているという。
特に植物は大地のマナの影響を強く受ける存在の為、その魔力・抵抗力は生物の比ではないのだと言われている。
そして、ケルマ洞は強い魔力を含んだ地質故に、何処かにその魔力に抵抗する力を持った植物が生えているかもしれないことを教えてくれる。
ネリスが続けて何かを言おうとしたとき、カシャン!という音が響く。途端に彼女の気配が変わる。何かに気付いたようにすぐ近くの建築物の影に向かって歩いていく。
カミルがネリスにどうしたのか、と訊きながら近寄っていく。
ネリスは「どうやら、誰かが今の話を立ち聞きしていたようですわね」と教えてくれる。そこにはその誰かが持っていたのであろう水壷の破片が四散している。
それを見たリータは何かに気付いたように声を上げる。「これは…"ブラオ・リック"の水壷……!」「きっとユベール様だ…間違いないです!」
「成程…。まったく気配を感じなかったと思えばどうりで…」「聞かれてマズイ話ではないのですが」とネリスは首を傾げる。
リータは「きっと、ユベール様はその植物を探しに行くつもりです…。考える前に身体が動くような人ですから…」と呟く。
それを聞いたネリスは「…訂正です。少しマズイ事になるかもしれません」と話を転換する。
カミルがネリスに詳細を質すと、ネリスは先ほど言い掛けた内容について続きを話してくれる。
どうやら、植物の中には抵抗力のみを強化したモノもあれば、更に強力な魔力を含んでその土地の魔力に抵抗する、いわば毒を持って毒を制すという性質を持った
モノまで様々であるため、一重に抵抗力のみを持った植物を見つけるのはかなり難しい事である。生憎、その薬草がどれなのかも判っていないとの事。
ネリスは、「リータさん…貴方、ユベールさんが何処に向かったのか気付いているのではありませんか?」と問う。
リータは少しの沈黙の後、「…おそらく、ここケルマ洞の下層部に向かったと思います…」と答える。天然の水源があるのはそこだけですから、植物があるとすれば
そこしかないと教えてくれる。
カミルがモンスターはいるのかと訊くと、無論だと答える。本来商人が下層部に水を採りに行く時は護衛の者を伴います。とも言う。
「だとしたらユベール一人じゃ危険だ」とカミル。
「魔力を吸収した生物は好戦的で危険ですしね…。もっとも、彼が薬草の判別ができるかも不明ですが…」とネリス。
「…薬草の判別ならボクができます!……多分」「これでもエルフの一族です、薬草の知識なら自信があります!」とリータ。
「あら、でしたら何も問題ありませんわね。ユベールさんの後を追いましょう」とネリスが返す。
そして三人もまたケルマ洞深部へと向かうこととなる。
12
:
⑨
:2008/06/11(水) 02:27:05
13.ケルマ洞深部:地中ダンジョン。そんなに奥深くない(5〜6層くらい)がエンカウント頻度を若干高めに。モンスターは状態異常を使用し、また状態異常に弱い事。
ボス戦有。分かれ道などは少なめにし、立体的な構造をしながら基本的に目的地まで一直線の構造が好ましいかもしれない。海に近いダンジョンである為、水が湧い
ていたりする。(ケルマ洞の防具商人には特定の状態異常を無効化する物を売らせておく。値段は少し高めに。)
・入り口に門番。話しかけると、ユベールが今しがた通っていった事が聴ける。そしてケルマ洞深部への門を開けてもらえる。
(入り口に看板を立てておき、状態異常をつかうモンスターが多いことをプレイヤーに教えておく。無論、解消アイテムの携帯を勧める事)
・ダンジョン中盤においてイベント。
横に吹きぬけたフロアに出ると、リータが「あ!!」と言い数歩踏み出す。
カミルがどうしたのかと訊くと、「ユベール様です!ほら、あそこに!」と彼方を示し言うが、カミルとネリスには視認できない。
「ご、ごめん…俺たちには遠すぎて見えない…」「エルフ族の視力は人間の数倍はありますからね」と二人。
「マズイです、だいぶ距離を離されています」とリータが言い、「流石はシーフ稼業…尋常でない素早さですわね…」とネリス。
「とにかく、いまは先を急ごう…!」というカミルに「ハイ!」「そうですわね」と二人が答えイベントは終わる。
13
:
⑨
:2008/06/11(水) 02:28:03
・ダンジョン最奥部でイベント。最奥部には水表現を多めに。
最後のフロアに出る。三人の頭上にビックリマークエモ。画面が上部にスライドするとそこには複数のモンスターに囲まれて苦戦するユベールの姿がある。
カミルたちに画面が戻る。カミル「ユベール!!」 ネリス「囲まれていますわ!!」 リータ「…っ!!」
再びユベールに画面が移ると、一体のモンスターが背後から飛びかかろうとする。カミル「ダメだ、間に合わない!!」
ユベール「…!! しまっ…」
瞬間、銀光が一閃しそのモンスターを吹き飛ばす。
ユベールがビックリマークエモを出した後、こちらに気付くユベールが叫ぶ「リータ!!」
カミルたちに画面が戻る。リータが弓を番え、狙いを絞っている。リータ「ユベール様、動かないで下さい!!」
そして放たれる幾多の銀矢。かなりの距離があるにも関わらず、それらは全てモンスターに命中する。
カミルが「すごい…」呟く。ネリスも見とれていたが、思い出したかのように我に返り、「カミルさん、今の内に!!」と呼びかける。
「あ…わ、わかった…!」とカミルが返し、二人はユベールの下へ駆け寄る。
「ユベール!!」とカミル達が近づく。ユベールは膝をつき体中に傷を負っている。「ユベール、傷だらけじゃないか!」とカミルが叱咤する。
「ハハハ・・・ドジっちまったぜ…」
「すまねぇな、カミルにネリス・・・。お前たちの話を立ち聞きして、先走った結果がこれだ…迷惑かけるぜ」と苦笑する。
そこに「ユベール様!!」とリータが遅れて走ってくる。「ユベール様、お怪我を・・・!」
「なに…大した事ねぇさ。全部軽傷だ」とユベールが返事をするとリータは有無を言わさずユベールの手当てを始める。
「薬の心得ならば十分にあります…。今はボクに任せてください」とリータが呟く。
それを訊いたユベールはすこし黙り込み「・・・ありがとうよ、危ないところを助けられた」「お前が居てくれたお陰で助かったぜ」と苦笑しながら感謝する。
「いえ・・・今までユベール様がボクを助けてくれていた事に比べれば・・・これは些細な事です・・・」と照れる。
「ユベール様、手当てが終わりましたよ」とリータが言うと。「おし!そんじゃまぁ、薬草探しでも始めようかね!」と立ち上がるユベール。
そしてリータ、と呼び掛け「・・・薬の心得ならば十分にあるんだよな?」と尋ねる。リータはパッと明るくなり「ハイ!任せてください!!」と答える。
一歩引いたところからそれを見ていたカミルとネリスは微笑ましくその光景を見守っている。
ネリス「なんだかとっても良い雰囲気ですわね」と言うとカミルは「そうだね・・・」と答える。
ネリス「・・・あれは、脈アリ・・・と見ていいんでしょうか」。カミル「まぁ・・・満更でもなさそうだし・・・」といった話をしている。
しかし、直後ネリスは何かに気付いたように全員に飛び退くように叫ぶ。
すると先ほどまでカミルたちの居た場所に大きな岩石が投げ込まれる。そして岩の上に岩石の主が飛び降りてくる。
ユベールが「こりゃまた、とんだ大物が潜んでたもんだなぁ・・・」とボヤく。
岩石の主は縄張りを荒らされたせいで興奮状態らしく、激しく威嚇している。
ネリスが「しみじみと考察している場合ではなさそうですわね」と言うと。
「それもそうだ」「そんじゃまぁ、もう一分張りしようか!!」とユベールが喝を入れた後、戦闘開始。
ボス戦:「モルドバルテ」(猿のような形態が好ましいが、獣人っぽければいいかもしれない)
・戦闘終了後にはすでにリータが薬草の判別をしているところから始まる。
生えているものの殆どが魔力的毒性のあるものらしく、判別に手間取っている。
一同が薬草探しを続けていると、ユベールが水辺に生えた淡い光を放つ花を見つける。
ユベールはリータを呼び、判別を頼む。すると、その花を見たリータは「これは・・・もしかして"ヒカリアルカシヤ"・・・!?」と呟く。
知っているのか?とユベールが尋ねると、「知っているも何も・・・この花はエルフ族じゃ有名な秘薬草ですよ・・・!」「エルフの森以外に生えていたなんて・・・」
と答える。「きっとその花は大地のマナが強く、魔力に満ちた場所に生えるのでしょうね。エルフの森もマナと魔力に満ちていると聞きますし・・・」とネリス。
「それじゃぁ、こいつが当たりか!?」とユベールは喜ぶ。リータは恐らく、と答え「薬として調合し、服用するまでは断言できません・・・」と付け加える。
最後にカミルが「この辺の草花は殆ど調べ尽くしたし、その花に賭けるしかないね・・・」「とにかく集落まで戻ろう」という掛け声で一同はその場を後にする。
14
:
⑨
:2008/06/11(水) 02:28:41
14.ケルマ洞(2)
・ユベールの住居内、サーリアの寝室にリータのを除いた一同が会している。サーリアがユベールに対し「ユベリウスお兄様・・・本当に私のお薬が・・・?」
と不安そうに尋ねる。ユベールはやさしく諭すように「あぁ、もちろん本当さ」「けどな、これで治るかどうかは正直俺にもわからねぇんだ」と言う。
「けど、薬の調合してくれてるのはリータだ」「俺はあいつを信じるぜ・・・だからお前も信じてやってくれ」とサーリアを励ます。
カミルとネリスはその様子を見守っている。遅れてリータが入ってくる。
「リータ、薬はどうだ?」とユベールが訊く。「出来る限りの手を尽くして調合してみました・・・」とリータ。
「エルフの森に生えているヒカリアルカシヤと同じ様に調合しましたが、ケルマ洞のヒカリアルカシヤで試すのは初めてです・・・」
「正直、不安要素はありますが・・・今は、ボクを信じてください・・・」とリータは調合を終えた薬をユベールに手渡す。
ユベールは薬をサーリアに飲ませる。「さ、薬を飲んだら寝ちまいな・・・サーリア」とユベールは言う。サーリアが咳き混じりに返事をし、画面は暗転する。
・ユベール住居。居間。サーリアが寝付いた後。
一同は事の次第を見守っている。「薬の効果は恐らく明日の朝には表れていると思います」「明朝、サーリア様のご容態が快調であれば回復へ至ると思います」
とリータ。「もし・・・治ってなかったらどうする・・・?」とユベール。その時は、とリータ「ボクの命をサーリア様に差し出す覚悟です・・・」と沈痛の面持ち。
ユベールは「馬鹿野郎・・・薬師が死んじまったら誰がサーリアを治すんだ?」と笑い飛ばす。しかしながらリータの顔からは不安の色が消えない。
それを見かねたユベールは「今日はよくやってくれたな、リータ。疲れただろう・・・もう休め」「カミルとネリスも好きな部屋使って休んでくれ」
「どの道、明日になれば分かることさ。今から気にしたってしょうがねえよ」「じゃ俺は寝るぜ・・・オヤスミ」と言い、自室に入っていく。
カミルとネリスはユベールを見送り、リータにユベールの言うとおりだ、今は体を休めようと伝えて各々部屋に入っていく。
休眠。
15
:
⑨
:2008/06/11(水) 02:29:16
・翌朝、暗転した画面の中、ユベールの絶叫が響く「カァミィルゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!」
大声で目が覚めるカミル。直後に部屋の扉を蹴破り、ユベールが入ってくる。
「カミル!大変だ!!」と落ち着かないユベール。ハッとして血の気が引くカミル。「まさか・・・サーリアが・・・!?」
「そうなんだ・・・!すぐに来てくれっ!!」と駆け出すユベール。カミルも慌てて後を追う。
途中、「カミルさん、何事ですか!?」とネリスとリータも起き抜けてくる。カミルは「サーリアが大変らしいんだ!」と伝えると。
「サーリアさんが・・・!?」「まさか・・・!」と二人も付いてくる。
三人がサーリアの寝室に駆け込む。「サーリア!」「サーリアさん!?」「ご容態は!?」と呼びかける。
「あら・・・皆さんおはようございます」 そこには、元気そうにベッドに腰掛けるサーリアの姿があった。
あっけにとられる一同。カミルが「ユベール・・・あれ・・・?」とユベールに話しかけると。
「おうよ!信じられるか!?今朝様子を見に来たらよ、あの寝たきりだったサーリアが歩き回ってたんだ!!」「いや、ホントびっくりしたぜ!!」と笑うユベール。
「今回の事は何もかもリータのおかげだ!!ありがとうよ、お前を信じてよかったぜ!!」と豪快に笑うユベールに対し、「・・・は、はぁ・・・」と困惑するリータ。
「カミルとネリスもありがとよ。お前たちが来てくれたお陰でサーリアも元気になれた」と感謝してくる。
「・・・いや、俺たちは・・・」「特に、何もしていませんわ・・・」と二人。
その後もユベールは歓喜のあまりに笑い続け、画面は暗転する。
・場はケルマ洞の入り口のところから始まる。
カミルとネリスがおり、ユベールとリータがサーリアと集まってきた集落の人たちと話をしている。
「本当に行かれるのですか、ユベリウスお兄様・・・」とサーリア。「あぁ、もう決めた事だからな」とユベール。
「俺はお前の事を助けてくれた人たちに恩返しせにゃならん。理由がどうであれ、借りたモンはきっちり返す。これが義賊ってもんだ」と語る。
「そうですか・・・お身体には気を付けてくださいませね・・・」というサーリアに対し、「ユベール様にはボクが付いてますから、あまりご心配なさらないで下さい」
とリータ。「・・・わかりました。リータ、貴方も気をつけて」「サーリア様も養生してくださいね」と会話を交わす。
「それじゃあ、皆・・・サーリアを頼んだぜ」と集落の者達に言うユベール。「バランディアの血に誓って・・・」と集落の人たちは深々と頭を下げる。
ユベールとリータは振り返り、カミルとネリスの元へやってくる。「よお、待たせちまったな」
「いや、そんなことはないよ」「どうぞお構いなく」と二人は返す。「でも、本当にいいのかい?」とカミル。
「気にするなよ。俺がそうしたいんだ」「親友の旅だ・・・全てを見届けさせてくれ」とユベールは答える。カミルもわかったよ、と根負けする。
ところで、とカミル&ネリス。「本当に彼女を連れてきてよかったのか?」とユベールに尋ねる。
「彼女?いったい誰の事だ?」とユベール。「とぼけないで下さい、リータの事ですわ・・・」
「とぼけてるのはネリスの方じゃないか?」「・・・あいつは"男"だぞ?」「しかも俺より遥かに年上・・・」
カミル&ネリスは愕然とする。「な、なんだって〜〜〜ッ!!?」「な、なんですって〜〜〜ッ!!?」 リータは頭上にクエスションマークを浮かべる。
そして一同はシュトラトスを目指し、ケルマ洞を後にする・・・。
16
:
⑨
:2008/06/13(金) 02:08:26
15.名もなき港(スタビラント大陸側):ただの港。道具屋のみを配置し、それ以外にはあまり目立ったものはない。腐っても港なので、船のタイルを用意しておく。
・ディオラント地方へは船を使い海を渡る必要がある。そのため一行はスタビラント大陸の西端にある名もなき港へと進路をとる。
この港は旅人、行商人や巡業中の騎士団員、その他諸々の人員を運ぶ連絡船を扱い、スタビラント大陸とディオラント大陸をつないでいる。
・マップに入ると、自動会話。
生まれて始めてみる船に感激するカミル。ユベールとリータは↑の内容をカミルに話してくれる。
ネリスに乗船する為の手続きが必要だということを教えてもらい、乗船手続きをしている船乗りを探すように示唆される。
・船の方に近づいていくと、何やら人だかりが出来ている。人だかりは船に乗ろうとしている商人や旅人達であり、船乗りに食って掛かっている。
騒動の内容を聞いていると、どうやら出港予定であった船が出港を見合わせているとの事。
人だかりにいる商人たちに話を聞いてみると、最近ここの海域で得体の知れない巨大な魔物の目撃情報が出ており、襲撃を恐れた連絡船は船を出すのを躊躇っている
のだということがわかる。
・一定の人数に話を聞いた後、イベント。一行は少し離れたところへ自動移動。
船の出港には期待できませんね、とリータ。カミルは他にディオラントに渡る手段はないかと尋ねるが、ネリスに「残念ながら現状の移動手段はこの船しかありませんわ」
と否定される。どうしようかと浮き足立つ一行。ユベールは「こんなところで足止めを食らうのは好ましくないぜ・・・」とボヤき、どうにか船が出せないかの交渉をしてみ
ようと言い出す。「流石にムリですよ・・・」とリータ。しかし、ネリスは「あながち不可能ではないかもしれませんわ」と何かを思いついたように言い出し、カミルに船乗
りに交渉にいってみるように示唆する。
17
:
⑨
:2008/06/13(金) 02:08:57
・船乗りに話しかけるとイベント。
ユベールは火急の用だと言い、どうにか出港できないかと言い出す。無論、賛同する船乗りではない。「無理だよ。いま出港したら海の藻屑になっちまうよ・・・」と。
そこにネリスが会話に割り込み、「要は、船がモンスターに沈められなければいいのですね?」と唐突に振り込む。急な話だったので、船乗りは困惑しながらも
「あ、あぁ・・・まぁ、そうだが」とどもった反応を見せる。チャンスとばかりにネリスは畳み込む「では、問題ありませんわ。私たち、騎士団の者ですから」
とネリス。無論「私"たち"」などと言われてビックリする他一行。カミルは「ネリス!」と小声で抗議するが、「シッ!少し黙っててくださいな」とあしらわれる。
「護衛として乗せていただければいいのです。無論、御給料はいりませんわ」とネリスは続ける。
船乗りは、「ん〜・・・あ〜、し・・・しかし・・・」とまだ戸惑う。
そこに突然「私からも是非、お願いしたい・・・」と声が響く。人だかりが割れ、そこから現れたのは全身黒甲冑の騎士、ダリオンであった。
カミルたちは「ダリオン・・・!?」と驚きの表情を見せる。
船乗りが「あんたは?」と聞くと、ダリオンは「私も騎士団の者だ」「王都イシュタルシア本部より火急の召集故、急ぎディオラントに渡りたい」と言う。
ネリスは「本部の緊急招集・・・?」と驚く。イシュタルシアの名前を出した途端に、船乗りは「へ、へぇ!そういうことならば、急ぎ出港いたしましょう!」
と手のひらを返すように出港準備にとりかかる。ダリオンは商人たちに向かい、「危険を承知の上ならば、あなた方も乗られるとよろしい・・・」と告げる。
その声に反応するように、船に乗り込む者たちもちらほら。モンスターの襲撃を恐れて乗らないことを選ぶものも多々居る。
そんな様子を見送りながら、カミルはダリオンに「あの・・・助かりました。ありがとうございます」と礼を言う。
ダリオンは「なに、私もディオラントへ急ぎ渡りたかったのでな・・・気にする必要はない」と丁寧に返してくる。
ダリオンはしかし、と付け加えネリスのほうを向き「仲間の為とはいえ、巡業修行中の身で騎士団を名乗るのは感心しないな、ネリス君」と弱めにとがめる。
ネリスは「も、申し訳ありません・・・」と反省する。ネリスはそういえば、と切り出し「本部からの緊急召集とは一体・・・?」と尋ねる。
あぁ、とダリオン。「イシュタルシアの名を出し、緊急と付け加えれば世の中大抵はある程度の融通が利くものだよ」と言う。
カミル「そ・・・それって」
リータ「もしかしてアレも・・・」
ユベール「口からでまかせ、ってことか・・・」
一同ため息をつき、「ダリオン殿もお人が悪いですわ・・・」とネリスが漏らす。
ダリオンはハハハと笑い、一行に船に乗るように促し場は終了する。
18
:
⑨
:2008/06/13(金) 02:09:32
16.海上 :船上での行動。特に何かを設ける必要はないが、襲撃イベントとボス戦が控えている。
・特にこれといった重要なイベントはない。
船の各所にパーティーメンバーとダリオンを散りばめ、会話していくことで物語が進行する。
・航海中、カミル一人で行動。
それぞれの場所にいるユベール、リータ、ネリス、ダリオンに話しかけ、最後にダリオンにもう一度話しかけると進行。
ユベールとリータは共にいるのが好ましい。話しかけるとユベールの正体に関する一端が垣間見える。(判明はしない)
リータに話しかけると、カミルがユベールと出会った時の事を尋ね、話をしてくれる。そして、ホモ疑惑が浮かぶ・・・。
ネリスは甲板で風に当たりながら海を眺めている。話しかけるとフランとの馴れ初め、そして騎士としてのフランの様子を話してくれる。
ダリオンも甲板で風に当たっている。話しかけると、オリーブ村のマリアの様子について聞いてくる。カミルが答えると、「そうか・・・」と言い黙り子む。
カミルが母と知り合いなのかと尋ねると、古くからの友人で、マリアには昔から色々と助けられている。と教えてくれる。(あまり具体的には言わない事)
・もう一度ダリオンに話しかけるとイベント。
ダリオンはカミルが話す前に「旅というのは目的だ・・・」と振ってくる。
「答えを求めるが故に人は旅をする」「答えを求めずして流れる事・・・人それを彷徨という」ダリオンは言葉遊びをする。
カミルはそんなダリオンの言葉に戸惑う。
「カミル君・・・君はそのどちらだ?」とダリオンは問う。
カミルは黙り込むが、最後に「わからない」とだけ答える。
「そうか・・・」とダリオン。少し間をおき、「君は騎士団を目指すつもりはないのか?」とまたも問う。
「騎士団・・・ですか?」「俺の腕ではとても・・・」とカミルは自嘲する。
「ほう?」とダリオン。「君の剣術は憂いこそ帯びているが、とても素晴らしいものだと思うがね」
騎士団に褒めてもらえるのは光栄だけど、自分には才能がないんですよ。とカミル。
「では、なぜ君は修行をしたのだ?」というダリオンの言葉に、カミルは一瞬気を引かれる。
「その言葉とは裏腹に、君の手は修行に明け暮れた手をしている」「君もまた、何かを目指していたハズだ。・・・違うか?」
「君をひたすらに突き動かしていたその思い、決して無下にはするなよ・・・・・・カミル」
カミルはハッとし、「ダリオン・・・あなたは・・・?」と、ダリオンに何かを問おうとするが途端に船が大きく揺れる。
・画面がスライドし、海の方へ。
そこから水棲生物型のモンスターが複数飛び出し、甲板へと着地してくる。
近くにいる旅人・商人が慌てふためく。「モ、モンスターだ!!」「た、助けてくれ〜!!」と叫びながら逃げ去る。
突然のことに驚くカミル。「うわっ!本当に出た・・・!!」
「噂ではと半信半疑ではあったが・・・」「どうやら真実だったようだな・・・」とダリオン。
そこにユベール達も駆けつけてくる。
「モンスターが出たって本当か!?」「あそこです!・・・しかし、それほど大きくないですよ?」「恐らく先遣の手下です。水面下には親がいるはずですわ」
パーティーが揃うと画面がスライドし、モンスターが船中に散開し始める。
その様子を見たカミル。「あいつら・・・船じゅうに・・・!!」「マズイな・・・旅人連中はともかく、商人連中はほとんど丸腰だぜ・・・」
「落ち着きたまえ」とダリオン。「二手に分かれよう。幸い数はそんなに居ない・・・十分対応できるはずだ・・・!」と提案してくる。
それに賛同する一同。
ダリオンは一呼吸分考え、「ネリス君」「君はユベール君、リータ君と共に船内に入り込んだ奴らを頼む」
「カミル君・・・君は私と共に甲板の掃除だ・・・!」と指示を出す。承知するカミル。
アイテムに関してはそれぞれのPTに二等分し、合流後に消費分を差し引いた残量を合計する形にする。
「では・・・ゆくぞ!!」というダリオンの合図と共に一向は二手に分かれ駆け出す。
19
:
⑨
:2008/06/13(金) 02:10:02
・まずはカミル&ダリオンの組から。
移動した先にはすでに多数のモンスターが甲板に上がりこんでいる。
ダリオンが立ち止まる。辺りのモンスターを見回した後、「・・・覚悟はいいか?」とカミルに問う。カミルは「は・・・ハイ!」と返し、二人はモンスターに
斬りかかっていく。
イベント戦闘。マーマン系のモンスター4匹と戦闘。
戦闘を終えるとダリオンが「まだ来るぞ・・・!」と叫び、再び海のほうからモンスターが飛び出してくる。間髪おかずに再びイベント戦闘。
モンスターは同じだが、モンスター個体数を+1か2すること。
戦闘を終え、カミルが呼吸を乱す。その様子をみたダリオンは「もう息切れか?カミル君」と問う。「・・・さすがに・・・・数が多くて・・・・・・」とカミル。
「ほう」とダリオンは平然とした様子で受け、「ならば、船内で休むか?」と再び問う。そこにさらにモンスターが着地してくる。
「・・・冗談言わないで下さい・・・」「そんな姿・・・ユベール達には・・・見せられませんよ・・・!!」と再び刀で斬りかかりにいくカミル。
「フフフ・・・上等だ、そうこなくては・・・!!」とダリオンが続いて駆け出す。
ここでシーンは暗転し、終了。
・ユベール組に視点移動。船内に駆け込んだところから始まる。
ユベール「チッ、船内には旅人や商人の連中が大勢いるぜ!」、ネリス「すでにモンスターに襲われているかもしれませんわ!」、リータ「急ぎましょう!!」
船内に入り込んだモンスターを退治していく。ここでは接触型エンカウントとし、船内に居るモンスターに触れるとエンカウントして戦闘になる。
船内のモンスターは商人や旅人を襲っていたり、食料庫を漁っていたりする。襲われている商人や旅人を助けると、回復アイテム等の消費アイテムがもらえる。
船内すべてのモンスターを討伐するとシーン終了。
ユベール「これで全部だな・・・」、リータ「もう船内にはヤツらの気配はありませんね」、ネリス「カミルさんとダリオン殿が心配ですわ・・・急いで合流しましょう!」
三人は甲板へと駆け上がっていく。
ここでシーンは暗転し、終了。
・再びカミル達にシーンが移る。二人は奮戦するが、すでに周囲はモンスターに囲まれている。
「やれやれ・・・キリがないな」とダリオン。カミルは「やっぱり、親玉を倒さないと・・・!」と焦りを見せる。
そして、見計らったかのようにモンスターがカミルに襲い掛かる。ビックリエモを出し、虚を突かれるカミル。
すかさずダリオンが身を翻してモンスターを斬りおとす。「そう焦るな、カミル君」「もうじき親玉も顔を出すハズだ・・・」とダリオンは言う。
直後、その場に雷の系統呪文の詠唱が響き(フォント:Latha Raavi Shruti 等の書式を使うといい)、モンスター数体を屠る。
モンスターの包囲網に穴があき、そこからネリスを先頭にユベール達が駆け込んでくる。「カミルさん!ダリオン殿!ご無事ですか!?」
「ネリス・・・!!」とカミルは応える。「ふむ・・・船内の方はもう大丈夫だな」「あとはこいつらだが・・・」とダリオンは一瞥する。
そのとき、リータが何かの気配を感じ取る。「待って下さい・・・!」「なにか・・・何かが水面下から出てきます!!」
そして、周囲のモンスター達が一斉に海に戻り始める。「やっとのお出ましだな・・・」とダリオン。
直後、海から巨大な水竜のようなモンスターが現れる。モンスターは船上のカミル達に対し、明らかな敵意を向けて威嚇してくる。
しかし、ダリオンは「では、後のことは任せたよネリス君」と言い出す。
「だ、ダリオン殿!?」と驚くネリスと一同。
「はて・・・?私は船を出してくれとは言ったが、君達のように巨大モンスターから船を守るとは一言もいってないハズだが・・・」
「し、しかし・・・」とネリスは抗議の意思を示すが、
「・・・これも修行の試練の内だ。仲間と共に乗り越えてみたまえ」「私は乗船者達の手当てに向かうよ」と言い残し、その場を去る。
「・・・・・・冗談キツいぜ、まったく」とボヤくユベール。
「まぁ・・・どうにせよ・・・」とカミル
「やるしか、ないですね・・・」リータもボヤく。
モンスターが咆哮し、
「・・・来ますわ!」というネリスの掛け声で戦闘開始。
ボス:フロイドイオス(白い水竜のような形態が良い。ある特定の行動の後、強力な水属性全体ブレス攻撃のような攻撃を使うように設定)
・戦闘終了後、フロイドイオスは海中に沈んでいく。
その様子を見た一行は「なんとか助かった・・・」と溜息を吐くのであった。
暗転し、シーン終了。
20
:
⑨
:2008/06/13(金) 02:10:34
17.名も無き港(ディオラント大陸側):店などの構成はスタビラント側と似たようにするが、こちらは降雪地帯なので、建物等はレンガ系+雪が良い。
・休眠を挟み、シーン移動。一向はディオラント地方へと足を踏み入れる。気候の違いから、ディオラント大陸側の港には雪が降っている。
カミルは雪を見たことが無いので戸惑うが、ネリスがちゃんと教えてくれる。「この地方は山岳地帯が多いですから、寒気がなかなか出ていかないのですわ」
船を下りた一行の後ろからダリオンがやってくる。
「見事な戦いぶりだった。感服したよ」「できればすぐにでも全員正規の騎士団員にしてやりたいくらいだが」とダリオン。
「もういきなりあんな事は勘弁してくれ」と言わんばかりの一行。
そんな猛抗議を受けたダリオン。「だが、皆無事に生き残っている・・・今はそれで良いではないか。・・・それに」「色々と知ることもできた・・・」と洩らす。
「では、私は一足先に失礼させてもらう。イシュタルシアの連中は期日にうるさいのでね・・・」「君たちの旅の幸運を祈る」とダリオンは言い残し、去っていく。
その背中を見送る一同。「・・・結局、イシュタルシア行きは本当でしたのね・・・」とネリスはつぶやく。
「俺達もそろそろ行こうぜ」「このままじゃ肌寒くてしょうがねぇ・・・」と身震いするユベール。
「そうだね」とカミル。
リータは落ち着いて、「ここから南西に向かうと"エルビレーネ"という街があります」「まず、そこで色々と揃えていった方が良いと思いますが・・・」と示唆してくれる。
「ここからは少し道が険しくなりますわ」「もしかしたらフランが居る可能性もありますし・・・」
「カミルさん・・・ここはリータさんの言うとおり、エルビレーネに寄られてはいかがでしょう?」とネリス。
「・・・わかった、ひとまずエルビレーネに向かおう」とカミル。
一行は進路をエルビレーネに取る。
21
:
⑨
:2008/06/15(日) 00:49:55
18.エルビレーネ:景観的に雪エフェクトがあるのが好ましい。基本的にこの街は夜の景観とする。
・エルビレーネに入ると自動会話。
「うぅ・・・やっと着いたか・・・」と寒そうに震えるユベール。
カミルは幻想的な街の景観にしばし見とれる。そんなカミルの様子をみて、ネリスは「・・・フフ、カミルさんはもうこの街を気に入られたようですわね」と微笑む。
そんなネリスの言葉にカミルも少し照れる。ユベールは「とりあえず、防寒具を買っといたほうが良いぜ・・・」「この地方はアレがないと凍えちまう・・・」と示唆する。
ネリスはそうですわね、と返す。そして、カミルに必要な物を買い揃えておいたほうがいいと示唆してくる。
フランの事はその後に村人に訊いて見ましょう。とネリスは区切りをつけ、プレイヤーは行動を開始する。
・住民はエルビレーネについての事や、武具防具のオススメ品、そして街の近くの「白樺の深林」について教えてくれる。
少なくとも、白樺の深林についての内容はネガティブなものである。方向感覚を失って二度と戻れなくなる、とか獰猛なモンスターの巣になってるとか。
・ある特定の住民に話しかけると自動会話。
カミルとネリスが聖騎士団を名乗る女性がこの街に来ていないかと訊いてみる。
住民は首を捻り考えるが、どうやらフランは来ていないらしい事がわかる。カミルが消沈し、ネリスがそれを励まし、プレイヤー行動に移る。
しかし、その住民から数歩離れると「あ!」と思い出したように呼び止めてくる。
カミル達が振り返ると、その住民は駆け寄ってきて話を始める。
「そういえば、数日前に見慣れない女の子がこの街に来てたんだ」「物珍しい格好をしていたし、道具屋で色々買い揃えているようだったから・・・まず街の人じゃないよ」
「・・・その女の子、どこに行ったか分かりますか?」とカミルはたずねる。
「さぁ・・・さすがにそれは分からないよ」「道具屋の主人がその子と何やら話しこんでたから、何か知ってるかもしれないよ」と住民。
カミルとネリスは礼を言い、その場を後にする。
22
:
⑨
:2008/06/15(日) 00:50:27
・上の会話イベントの後、道具屋の主人と話すとイベント。(道具屋裏口から入らないと買い物メニューになってしまう)
カミルは数日前に来ていたという女の子の事についてたずねる。
道具屋の主人「あぁ、あの可愛らしい女の子の事かい」「この辺じゃあまり見ない格好をしていたからな、よく覚えているぞ」と言う。
ネリスが行方の件について聞く。
「う〜む、"ふぉーれす"に行く・・・とか言ってたっけなぁ」
リータが「"ふぉーれす"・・・ですか?」と尋ねる
「あぁ、確かそんな名前だった。もっともワシはそんな地名は訊いたことが無いが・・・」「あまり力になれなくてすまんな」「女の子に会ったらよろしく言っといてくれ」
一行は道具屋の主人に礼を言い、店を出る。
店を出ても、リータはなにかを考えている。ユベールが「ん・・・リータ、どうした?」と尋ねる。
「いえ、大した事では無いのですが・・・」「先ほどの"ふぉーれす"という地名に関して少し心当たりがあるんです」とリータ。
ネリスは「心当たり・・・?」、カミルは「本当かい?」と言う。
「えぇ、確か"古の民"の集落を指し示す言葉だったと思います。昔、何かの文献で見たことがあります」とリータ。
カミル「・・・"古の民"・・・・・・?」
「詳しくは知りませんが、古の民は"奇跡"とも言える力を行使できたと言われています」
「故にその存在は人の興味を強く惹きつけてしまい、結果として大幅にその数を減らしたとか・・・」
「しかし、"古の民"の末裔はどこか人目のつかない秘境で今も生き永らえている・・・という伝承ですよ」とリータ。
ネリスは考え込み、「仮にその女の子がフランだったとして・・・」「フォーレスに行く目的が分かりませんわ・・・」
ユベールは「奇跡とやらを拝みに行ったとか?」と投げかけるが
「それはないと思う・・・」という突然のカミルの言葉によって否定される。
「フランは"奇跡"とか・・・そういう不確かな物が嫌いだったんだ」「彼女は努力家だったから、そういう考えに甘えたくなかったんだと思う・・・」とカミル。
それを聞いたネリスは「へぇ〜・・・」と感心したようなそぶりを見せる。
「流石は幼馴染ですね〜」「まったく同じ事をフランも言ってましたわ」とネリスは微笑む。「・・・そう、なんだ」と少し複雑そうなカミル。
さて、とネリス。「どうにも例の女の子はフランじゃない可能性が大きいですが、私としては一応の確認は取っておきたいと思っています」
「皆さんの考えを伺いたいのですが・・・」と尋ねる。
リータは「ボクはユベール様に付いていきます」、ユベールは「俺はカミルの判断に従うぜ」とのたまう。
カミルは「俺も少し気になる・・・実際にこの目で確かめたい・・・」と言い、女の子の行方を探る事になる。
ネリスは必ず目撃者がいるはずだからと、もう一度住民たちに話を聞いてみることを薦める。
・特定の住民は、白樺の深林に行ってみたけど、入り口に大きな狼が居て入れなかった。ということや、数日前に一人の少女が白樺の深林に入っていったまま戻って
いないことを教えてくれる。
上記の会話を聞くと、自動会話。
ある程度の情報が固まり、女の子はどうやら白樺の深林に向かったらしいとのことが分かる。
疲れも溜まっていることだからと、女の子の捜索は翌日にしようとの事で、一向は宿に向かうことになる。
・休眠を挟み、自動会話。
手がかりどおりに、一向は白樺の深林へと向かう。
23
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:39:15
19.白樺の深林:モンスターエンカウント低確率で有。構成は迷いの森形式とし、ひたすらに十字路のMAPが続き、決まった道を進まないと目的地にたどり着けない構造。
間違った道を進んだ場合は振り出し(入り口MAP)に戻る構造にしたほうがいい。降雪エフェクトを入れること。
・白い森オブジェクトに入り、直線の林間の道を少し先に進む。
1MAP先に進むとやや開けた場所にでる(あまり広い構造にしないこと)。MAP進入でイベント。
自動操作で道を歩いて進む一行。キャラクターは散開した状態でユベールが戦闘、以下ネリス、カミル、リータの順で歩いている。リータやや遅れ気味に。
MAP中央辺りでネリスが立ち止まる。「・・・変ですわ」と呟くネリス。何事かとカミルが尋ねると、「いえ、なんとなくですけど・・・この森に違和感を覚えまして・・・」
「妙な圧迫感を感じる、というか・・・」とネリス。そういえば、とカミルが呟くと後ろから「・・・わ、わわっ」と声がする。
カミルが振り向くと、フラフラとした足取りのリータが居る。カミルは遅れ気味なリータを心配する。「・・・リータ、大丈夫?」と聞く。ユベールは歩いたまま。
「す、すみません・・・雪に足をとられて歩きにくいんです・・・」とリータは汗エモを出しながら返してくるが、その直後に「う、うわっ・・・わわわわ・・・っ!」とバランスを崩し
前のめりに転倒してしまう。画面が上方にスクロールし、MAP上端、次のMAPへの入り口近くにいるユベールのところへカメラが行く。
ユベールは振り向き、「おいおい、リータ・・・あんまりゆっくりしてると置いていっちまうぞ」と言う。
「あわわ・・・ユベール様、待って下さい〜!」とリータは呼び止めるが、「ダぁ〜メ」とユベールは笑いながらMAP外に移動してしまう。
カメラがカミル達に戻る。ユベールの背中を見送った一行。少し間をおいて「・・・行ってしまいましたわね・・・」とネリス。
「まったく・・・ユベールのヤツ、少しくらい待ってやればいいのに・・・」とカミルは言い、「手を貸すよ、リータ」とリータを起こす。
「あ、ありがとうございます・・・」とリータ。
そしてカメラは下方向、カミルたちが入ってきたMAP入り口辺りにスクロールする。
すると、そこから先に進んだハズのユベールが入ってくる。
「うおっ!?」と驚くユベール。カメラがカミル達のもとへもどり、ユベールが下方向から歩いて近寄ってくる。
「ユベール!?」と驚き返すカミル。
「やられたぜ」「この俺がいつのまにか追い越されるとはな・・・」「さすがに俺の見込んだ男だけのことはあるぜ、カミル!」と笑うユベール
「何言ってるんですか?ボク達、一歩も動いてませんよ・・・?」と不思議そうなリータ。
「あ?」とユベール。「リータの言うとおりだよ。俺たち、さっきの場所から一歩も動いてないけど・・・」とカミルが言う。
「じゃあ何か?俺が戻ってきちまったって事か・・・?」と首をかしげるユベール。どういうことか?と謎めく一同。
「恐らく・・・人払いの結界ですわね」とネリス。人払い?と尋ねる他。
「何者かが森全体に強力な結界を張っているんですわ」「侵入者を自分に近付けさせないために・・・」「圧迫感の正体が掴めましたわ」
「古の民の伝承が真実味を帯びてきましたわね」と微笑むネリス。
24
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:39:50
「ただの伝説かと思ってましたが・・・」とリータ。
すると、直後に狼の遠吠えが聞こえてくる。そして、森から複数の狼がやってきてカミル達を包囲する。
「・・・こりゃまた嬉しい歓迎だな」とユベール。「よく見なよ・・・むしろその逆だって・・・」とカミル。狼たちはグルル・・・と威嚇している。
そこに、再び遠吠えが響く。狼達はビックリマークエモを出し、MAP上方を見る。すると、そこからボス格であろう白銀の毛並みをした狼が闊歩してくる。
狼が道を開け、白銀の狼がカミル達に近づいてくる。警戒するカミル達。だがしかし、狼は攻撃するそぶりを見せようともせずにカミルの方に近づく。
そんな狼の様子に何かが引っかかるカミル。「あれ・・・お前、どこかで・・・」と言う。そして狼は周囲の狼に向かってもう一回吠える。すると、周囲の狼は解散する。
「どうやら助けられたみたいですね・・・」とリータ。「ああ・・・、でも・・・」とユベールが言う。
狼は再びMAPの上方に移動する。そして、一度カミル達のほうを振り向き一回吠える。その様子を見たネリスは「・・・ついてこい、って言ってるようですわね」
と言う。「わかるの?」とカミルは聞くき、「フフ・・・なんとなく、ですわ」とネリスは悪戯っぽく笑う。そして、狼は再びMAP上方に移動し、そのMAPから
姿を消す。ネリス「見失いますわ」と言い、「とりあえず、追いかけてみようぜ」とユベールが示唆し、カミルが「う、うん」と答え、プレイヤー行動に移る。
・MAP移動するとまたも上下に道が一直線のMAPに出る。入ったすぐのところに狼がいる。
話しかけると狼は一回吠え、駆け出す。狼の走る道が正しい道順である。狼の走る速度はプレイヤーの走る速度よりももっと早くする。見失わない程度ギリギリに。
以降、MAPを移動すると狼は十字路分岐の所で座って待っている。そしてプレイヤーがある程度接近すると再び走り出す。
距離的な長さはMAP8〜10枚分くらい。
道を間違えて振り出し地点に戻ってしまった場合、再び2回MAP移動した上下一直線のMAPに行けば狼が待ってくれている。
・狼を追いかけていくと、またも少し開けた場所に出る。MAP中央では狼が座って待っている。
話しかけると狼は黙って踵を返し、MAP上方に歩いていく。狼が画面外に出るとプレイヤー行動。
MAP上方の出口から出るとフォーレスに出る。
25
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:40:25
20.フォーレス:降雪エフェクトはそのまま。景観は「村」とし、テント(または木製の小屋)のような住居が点々としている。集落のあちこちに松明のような
ものを置いておくといい。ちなみに村の中には原初的なものしかない。かまどは焚き木。光源は火のみ。
間違っても小屋に煙突等を付けてはいけない。
・フォーレスに入るとすぐイベント。
狼はカミル達の少し前方を歩き、カミル達がそれに続いて歩いている状態。フォーレスに入ってから数歩歩き、カミル達が立ち止まる。狼も立ち止まり、振り返る。
ユベールは「結界を抜ければそこは人里、ってか・・・」と呆然とする。「まさか本当に人里があったなんて・・・」信じられないといった感じのリータ。
「"忘れ去られた秘境の集落"、ですか・・・。果たして伝説は本当なのでしょうか・・・」と半信半疑のネリス。
カミルは狼に「お前、里まで案内してくれたんだな・・・」「ありがとう」と狼に感謝する。
と、そこに「ハティ!」という声が響く。画面の上方から一人の少女が歩いてくる。ハティと呼ばれた銀狼は少女の方へと駆ける。
「・・・おかえりなさい」「いつもご苦労様」とハティを労う少女。ハティは満足そうに喉を鳴らす。そんな少女を見て、カミルは狼を見たときに引っ掛かっていた疑問が
パッと解ける。「あれ・・・君はあの時の・・・!」と驚嘆するカミル。少女はカミルを一目見てパッと表情を明るくする。「・・・ヨシュア!」と少女は駆け出し、カミルに
抱きついてくる。「なんでぇ、誰かと思えばココじゃねぇか」と遅れてユベールも少女の姿に気づく。
「まぁ・・・カミルさんとユベールさんのお知り合いだったんですの?」とネリス。
「・・・ヨシュア、わたしに会いにきてくれたのね」と嬉しそうにはしゃぐ。「やっぱりココだったんだ・・・」「でもどうして君がここに・・・?」と疑問符のカミル。
「ヨシュアが言った・・・。故郷に帰れ、って」「・・・ここがわたしの故郷"フォーレス"」とココ。
「フォーレス・・・伝承は本当だったみたいですね」とネリス。「それじゃあ、ココは"古の民"の末裔ってことか!?」と驚くユベール。
「やけにあっさりと伝説を目の当たりにしちゃいましたね・・・」とリータ。「・・・そうだ!」とカミル。「ここがフォーレスなら訊きたい事があるんだ」とココに話を
切り出す。するとココは「ならおばあちゃんに訊いたほうがいいよ・・・」「おばあちゃん、村のことなんでも知ってる・・・」「先にいってるね・・・おいで、ハティ」とココは
銀狼を引き連れて駆け出していってしまう。「あ・・・ココ!」とカミルは呼び止めると、ココは振り返り「早く来てね、ヨシュア」と再び踵を返して行ってしまう。
行っちまったな、とユベール。そこに、「ところで」とネリスが切り出す。「カミル、っていうのは姓の方でしたのね」と言い出す。
「は?」とカミルが疑問符を浮かべると、「いえ、ココちゃんがカミルさんの事を"ヨシュア"と呼んでいたので、もしかしてと思ったのですが・・・」違いましたか?と
ネリスは首を傾げる。「もしかしたら"ヨシュア"が姓かもしれませんよ?」とリータも口を出す。「ち、違うって・・・!」「あれは勝手にココが・・・」と抗議するカミル。
「あぁ、そういえば何でか知らんがココはカミルの事をああ呼ぶんだよ・・・」とユベールも疑問に感じながら語る。そして、「なんでだ?」とカミルのほうを見る。
「知らないよ!」とカミルは必死に訴える。
「まぁ、いいですわ」とネリスは話を切り上げる。「その件は保留としておきまして、今はココさんのお婆様にお話を伺うことを優先しましょう」と説得する。
「保留、なんだ・・・」とカミルは呟く。「ところで・・・ココさんの御家はどちらですか?」というリータの問いに一同はしばし無言になる。
そして溜息をつくネリス。「仕方ありませんわ・・・」「村の散策がてら探すしかありませんわね」という言葉に一同は同意する。プレイヤー行動開始。
・里の人に話を聞くと、カミル達を物珍しがる。また、里の事を口外しないように釘をさしてきたり、ココの事を神の子だのという会話が聞ける。
26
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:41:25
・周りの住居よりも一際大きい住居がココとココの家族が住まう家である。
中に入るとココの家族らしき人(父母、祖母)がくつろいでいる。そのうち祖母に話しかけると自動会話。
カミル「あなたが・・・ココのお婆さんですか?」と尋ねると、「ん〜む?・・・おぉ、そなたがヨシュアかの?」「ココから話はきいとるよ」と快く迎えてくれる。
「あ、いえ・・・俺の名前はカミルですけど・・・」と言うと、「カミル・・・?・・・ココのやつ、また人様の名前を間違えて覚えおったな・・・」と思考する。
「・・・は?」とカミルが疑問符を浮かべると、「あの子は見ての通り少し変な娘じゃで、人様の名前をまったく覚えんのじゃよ」困ったものよ、と溜息をつく祖母。
それはさておき、と祖母。「秘境の集落フォーレスへ良くぞ参った、若者よ」「このワシらの結界を抜けてくるとは骨のある子達よ」ホッホッホと愉快そうな祖母。
「ワシの名はコポル。ココの祖母じゃよ」と軽く自己紹介をすませる祖母。
「・・・さて、ワシに訊きたい事があるときいたが何用かの?」と話をすっと切り替える祖母。
ネリスが尋ねる「・・・こちらの里に聖騎士団を名乗る女性がお見えになってないかと思いまして」。「聖騎士団?・・・はて」と首を傾げるコポル。
「聖騎士団がどういうものかはワシは知らんが」と言い「少なくともこの50年間、フォーレスに我ら一族以外の人間が入り込んだのは御主らが初めてじゃ」
とコポルは聖騎士団の駐留を否定する。「そうですか・・・」と落胆したようなホッとしたような複雑な表情で俯くカミル。その様子を見たコポルは「どういうことかの?」
と尋ねる。ネリスが代わりに「実は・・・私たちはとある女性を探しているのですが」
「エルビレーネで話を伺ったところ・・・つい最近、変わった服装の女性がこのフォーレスに向かったと聞き及びまして・・・」と事情を説明する。
コポルは少しの間思案し、「おぉ」と何かに気づく。「町人が言っておった女子はおそらくココの事じゃろうて」と告げる。
「あの子がフォーレスに帰ってきおったのもつい最近の話・・・」「それにあの子の服を見れば外界の人間が珍しく思うのも無理なかろう」と事の顛末を明かす。
「やっぱりボク達の見当違いだったんですね・・・」とリータ。黙ったままのカミル。
コポルは「またココが何やらそなた等の徒労を無駄にするような事をしてしまったらしいの・・・」「・・・すまぬ」と謝罪の言葉を並べる。
「いえ、私たちが勝手に勘違いしての結果ですわ」「どうかお気になさらず」とネリスはコポルに申し立てる。
と、そこに今まで黙っていたユベールが急に話を切り出す。「ところでばあちゃん、ここの住民は奇跡を起こせるって本当か?」と、やや興奮気味に。
そんなユベールの調子に呆気にとられる一同。「お、おぉ・・・確かにワシらの一族にはそういう力を持ったものもおるが・・・」とコポル。
「・・・ってことは全員が使えるわけじゃないんだな」とユベール。
「大昔の先祖様たちは皆々が力を扱えたと伝えられておる・・・」「しかし今の一族は血がいろいろと混じりあってしまったが故、力を行使できる者は今や数人・・・」
とコポルは儚そうに語る。「じゃぁ、ココは・・・」と言い出すカミル。「あの子も力を行使できる者の一人じゃ・・・」「お主も見たのであろう・・・ココの持つ力を」
とコポルはカミルに語りかける。「あの子の力はその中でも更に特別じゃ・・・」とコポルは複雑そうな顔で話す。
「ココちゃんの力が特別・・・?」とネリスが興味深そうに尋ねる。
「ワシらの"奇跡"というモノはの、世界のマナを借りてその者自身の治癒能力を高めるものなのじゃ・・・」「ゆえに傷口の治癒には数日掛かるのが道理・・・」
「それがあの子の場合ではどうじゃ?・・・まるで傷の存在が否定されたかのように跡形も無く、しかも一瞬で癒えてしまう・・・」コポルは言う。
「・・・そういえば」とカミルはレザーウッドでの一件を思い出す。
「あの子、ココは先祖の血をワシらの誰よりも色濃く受け継いでいるのじゃ」と言い、思考するコポル。
「・・・・・・フォルト・ベオウィス」とネリスは聞き慣れない単語を口にする。「・・・ほう」とコポルはネリスを見る。「知っておるのか、"奇跡"の名を・・・」
「・・・えぇ、文献の不足で"存在しているかも"程度の認識でしたが・・・」と何やら深く思うネリス。
27
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:42:26
「・・・フ、フォルト・・・?」とカミル。
「正確にはフォルトリオン=ベーオルド=デルヴェヨウィス・・・・・・大昔に失われたと言われている治癒法術の中でも最古とされる法術ですわ」
「そんなにすごいものなのか?そのベルトは」とユベール。
「フォルト・ベオウィス、ですわ」とネリスは訂正する。「そうそれだ。そのベルト・ウィースなんてものに頼らなくとも、魔術にだって回復術くらいあるだろ」
というユベール。ネリスは何か言いたげな顔をしたが、言葉を飲み込み説明を始める。
「・・・一般的に私たちの使用する魔術は世界に存在するマナを術式変換した後に行使します。マナは非常にデリケートですから、直接魔力に変換しようとしても
その途中でマナは消滅してしまうからですわ。術式変換をしても似た様なものです。変換の途中でマナの持つほとんどのエネルギーを消費してしまう。
故に魔術一つを行使するだけでも多くのマナを要し、それは術者の負担の増加へとつながります・・・」ネリスは続ける。
「しかしながらフォルト・ベオウィスの場合、どういう方法なのかは存じませんが、マナを直接治癒力に変換して行使することができるのです。結果として、
魔術よりも少ないコストで魔術よりも多大な効果を得ることができる。そのうえ術者への負担も非常に軽いという三拍子揃い」
「法術系の至高なのですわ」とネリス。
呆気にとられる一同。「・・・え〜と」と頬をかくユベール。「俺、魔術とか法術とか全然わかんねぇんだが・・・」ウンウンと頷くカミルとリータ。ついでにコポル。
「要は魔術よりも優れたモノ、ということですわ」とネリスもあきれながらに説明を付け加える。
「なるほどな!よくわかったぜ!!」とユベール。コポルは黙してから口を開く。
「・・・じゃが、その力ゆえに我ら一族の多くは歴史に消えた・・・」黙る一行。「"奇跡"を悪用しようと考える愚かな輩が出てきたからじゃ・・・」とコポルは俯く。
「・・・愚かな、輩・・・?」とリータも息を呑む。「・・・・・」「・・・・ベルガディアか」ユベールは言う。
「そういえば・・・オリーブ村でもココのことを・・・」とカミルは思い出したかのようにオリーブ村での一件を口にする。
「やはり、目を付けられておったか・・・」とコポル。「星の輝きが曇らねばよいが・・・」コポルはそう呟く。「・・・何か?」とネリスが尋ねると、
「なんでもないよ・・・」「さぁさ、森を抜けてきて疲れたろう・・・。寝床を用意させよう。今日はここでゆっくりしていきなされ・・・」とコポルは薦める。
カミル達は申し出を受けることにし、ココの母に寝床に案内される。
カミル達が画面外に消えると、コポルは一人なにやら考え込む。
「・・・・」「ハティがいたとはいえ・・・」「有り得ぬ・・・」「結界が弱っている・・・?」「・・・・・」「ワシの杞憂であればよいが・・・」そう呟き。暗転。
カミル達に場面は移行。そこでも会話。「さて、とりあえずはフォーレスに来たわけだが」とユベール。
「俺はこの里を探検したい!」と言い出す。「ボクもついていきます!」とリータ。ユベールはカミルも誘ってくるが、カミルは少し一人で考えたい事があると言い
誘いを断る。「私も里をまわってみますわ。少し気になることがありますから・・・」とネリス。そして外に繰り出す三人を見送るカミル。独りになった後、カミルは
寝そべり考える。「フランじゃなかった・・・」「なんで俺・・・ホッとしてるんだろう・・・」「・・・やっぱりまだ会うのが怖い・・・のか?」と一人ネガティブになっていく。
今日は色々ありすぎたとカミルは思う。「狙われた少女・・・ココ、か」「そういえばココを見ていないな・・・どこでなにしてるんだか」「・・・・」「少し、探してみるか・・・」
とカミルは重い腰を上げる。プレイヤー行動開始。
28
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:43:00
・外に出ると夜になっている。フォーレスの村を周回する。村の入り口には出入りを禁ずるコポルの結界が張られており、出ようとすると弾かれる。
里の各所には住人とユベール、リータ、ネリス、ココがいる。
ユベールは里の一角で雪だるまの隣に立っている。話しかけると作った雪だるまを褒めてくれと誇らしげに語ったり、フォーレスの景色をサーリアに見せてやりたい
ということを語る。カミルは「そういえば、リータは?」と聞くと雪だるまの頭部が砕け、中からリータが頭を出す。「ここにいますよ」「うおっ!?」な感じ。
ネリスはコポルの家で文献・書籍を読み漁っている。話しかけてもやっぱり反応しないが、しきりに「フォルト・ベオウィス・・・マナの直接変換・・・術式展開理論・・・」
などと呟いている。
ココに話しかけるとイベントが進行し、次のシーンに移る。里の隅っこ目立たない所にある階段通路をぬけると、里を見下ろせる高台に出る。ココはハティとここにいる。
・ココに近づくとイベント。
ココはしきりにハティに話しかけている。「・・・今日はうれしいことあったね」「・・・ヨシュア、ちゃんと約束守ってくれた・・・」「・・・ハティもうれしい・・・?」
ハティは黙してそれを聴き続けている。「そう・・・ハティもヨシュアにあえてうれしかったんだね・・・」「・・・わたしとおんなじ」
と、そこでハティがカミルに振り向く。ココもハティに続いてカミルの存在に気づく。「・・・見つかっちゃったね、ハティ」とココは言う。
「ここはわたしとハティの秘密の場所・・・ヨシュアにばれちゃったら秘密じゃなくなっちゃうね・・・」とどこか楽しげなココ。ハティはココを見上げる。
「・・・それじゃあ、俺とココとハティの秘密の場所にしたらどうかな?」とカミルは言う。「・・・・・」少し考えるココ。「・・・うん、そうだね・・・それがいい」
「わたしとヨシュアとハティの秘密の場所・・・」「・・・これなら、秘密のままだね」とココは嬉しそうにくるくると回る。と、ココは動きを止め、
「・・・ヨシュアもパパ達に会いに来たの?」と尋ねる。「パパ?・・・父さんはここには居ないと思うけど・・・」とカミルは質問の意図が分らずに戸惑う。
「それに・・・俺、父さんの顔知らないし・・・」とカミルがネガティブになりかけたときに「・・・うん、わたしも知らない」とココは言い出す。
「は!?いや、ココにはちゃんと家に父親がいるじゃないか・・・!」と騒ぐカミル。するとココは「・・・おうちにいるのはココのパパ。今言ってるのは世界のパパのこと・・・」
と言う。「世界の・・・パパ?」とカミルが疑問に思う。「・・・あの蒼いお月様がパパ。・・・となりの紅いのがママ」と、ココは月を指差して語る・・・
「・・・そして、一番奥で光ってる小さなお星さま・・・あれがパパとママのパパ・・・」「・・・パパとママはね、いつでも世界を守ってくれているの・・・」
とココはカミルに語る。
「へぇ・・・」とカミルはただ漠然とそれを聞いていたが「・・・じゃあ、ヨシュアもわたしのパパなの・・・?」というココの発言に仰天する。
「ぶっ!な、なんでそうなるのさ!?」と抗議するカミル。「・・・だって、ヨシュアはいつもわたしのこと守ってくれるから・・・」とココは言い出す。
「・・・!」カミルは守るという言葉に反応する。「・・・・」少し黙したカミルはココをチラリと見やり、「・・・守れる、のかな・・・俺でも」と呟く。
ココはカミルの気持ちを知ってか知らずか「・・・守れるよ・・・ヨシュアなら」と柔らかい微笑みを向ける。そんなココの言葉にカミルは暖かいモノを感じる。
「・・・そろそろ、お家に戻らないと・・・」「ヨシュアもかえろ?」と手を差し出してくる。「・・・そうだね、帰ろうか」カミルはその手を取る。
「ハティ、おいで・・・」と言うと、ハティはココに付き従って付いてくる。そのまま二人と一匹は画面外へと出て行き、暗転。シーン終了。
29
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:43:43
・夜中、他の皆が寝静まった寝床でカミルは一人物思いにふける。
「・・・守る、か」「・・・そうだ、俺は・・・」「守るために・・・強くなろうとしたんだ」「・・・・・・」「・・・でも俺は無力だった・・・」「だから・・・約束も果たせなかった・・・」
「・・・・・ココ、か・・・」高台で話したときの言葉が蘇る。『・・・だって、ヨシュアはいつもわたしのこと守ってくれるから・・・』「・・・・守れるのか・・・」「この俺に・・・」
とその時、「守れるさ」とユベールの声がする。「・・・え」とカミルがユベールの様子を伺うと、「・・・ぅ、ぉおれはぁ・・・ぅ〜・・・・サーリアぁを・・・まもるぅ・・・ぐがー」
とユベールはモゾモゾと蠢く。「・・・・なんだ・・・寝言か」「・・・そろそろ寝ないと明日に響くかな」とカミルは布団に入り、眠りに落ちていく。
「・・・・・・・・・」ユベールは隣から寝息が聞こえてくると目を開ける。「・・・がんばれよ、カミル」そう小声で呟きユベールは再び瞼を閉じた。
暗転。シーン終了。休眠。
・早朝。カミルは目を覚ます。だが、周りを見渡してみても誰もいない。
「誰もいない・・・」「おかしいな・・・そんなに寝過ごしたのか?俺は・・・」そう言った後、プレイヤー行動に移る。
寝床として与えられた家から出ると、集落の様子が心なしか慌しい。「どうしたんだろう・・・」「・・・とりあえずコポルさんの所へいってみよう」。
ココの家に入り、コポルに話しかけると「おお・・・カミル、そなたも起きたか」「すまんの、まだ早朝なのに・・・」と言う。「あの・・・何かあったんですか?」
とカミルが訊く。「うむ・・・実はの」「・・・・・・ココがいなくなったのじゃ・・・」とコポル。「ココが!?」驚くカミル。
「今、里の者皆で探しておるのじゃ・・・・」「そなたの連れも含めての」一拍おいてコポルは続ける。
「あの子は色々と変わった娘じゃて・・・フラフラと散歩しただけで結界を抜けてしまうような子じゃ」「前回こそは無事に戻ってきてくれたからいいが」
「今回ばかりは酷く胸騒ぎがするのじゃ・・・」「本来は何人をも寄せ付けん結界がそなたらに抜けられた事もある」「カミル・・・そなたもココを探してはくれぬか」
と不安そうなコポル。「ええ、もちろんです!」とカミル。「そうか・・・ありがとう」「ココは良い若者を見つけたようじゃの・・・」と呟くコポル。「何か?」
とカミルが訊くと、「いいや、なんでもないよ」「お主の連れは先に白樺の森に入って捜索をしておる」「そなたも森に入り、連れと合流するといい」とコポル。
「でも、結界が・・・」とカミル。コポルは問題ないという風に「あのユベールとかいう若者に森に入るときは迷わぬよう目印を付けていくようにと言ってある」
「その目印を追っていきなさい」「仲間と会えるじゃろう」そういってコポルはカミルに回復アイテムを複数持たせてくれる。「これは・・・」と戸惑うカミル。
「あの子はワシらの大切な娘じゃて・・・」「・・・カミルや」とコポル。「はい?」とカミル。「・・・ココの事、よろしくたのんだよ・・・」と意味ありげな言い回しをするコポル
「もちろんです!必ず見つけてきます!」カミルは威勢よく言い、家を飛び出す。カミルが出て行った後、「・・・ココや、後はお前の好きなようにお生きなさい・・・」
「無事を祈っておるよ・・・」そうコポルは言い、暗転。シーン終了。
30
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:44:17
21.白樺の深林(2):引き続き迷い形式。敵配置が異なることに注意。ボス戦あり。
・プレイヤー行動。白樺の深林に入り、仲間と合流することを目指す。道の分岐点には色の着いた石が落とされており、初見に限り調べるとメッセージが出る。
「来るときには無かった石だ・・・」「ユベールの目印っていうのはこれか」
深林捜索の際、道順は来るときに通った道とは別にする事。この時点では深林MAPにおいてエンカウントはしない。
3MAPほど進むと、ユベールに遭遇する。話しかけると会話。「ユベール!」と呼ぶカミル。「ん?おう、カミルか」と返事を返すユベール。
「探したよ・・・起きたら皆居なくなってたから」と少し咎めるカミル。「ははは、わりぃわりぃ」「あまりにも気持ちよさそうに寝てたもんだからよ」と笑い飛ばす。
「で、ココは見つかった?」と尋ねるカミルに対し、「いや・・・まだだ。この辺には足跡もない」「ここはシロだな」「・・・・いや、それよりも」とユベールは思案。
「どうかしたのか?」とカミルは訊く。「・・・・・・カミル、気付かねぇか?」「この辺、気配が全くねぇんだよ」とユベール。「ココはここら辺に居ないって事だろ?」
とカミルは言う。「違う。そういうことじゃねぇ・・・」「全くモンスター共の気配がしねぇんだ」というユベール。「・・・そういえば、ここ来るときにも全然・・・」
とカミル。「やっぱりな」「・・・・こりゃ、少し嫌な予感がしてきたぜ」「他の連中の所も回って、早いとこココを連れ戻して帰るとしようぜ」とユベールは言う。
ここでユベールがパーティに加入。カミルは尋ねる「そういえば他の皆はどっちに?」。
「ネリスは別としてリータはさっき俺と別れたばかりだ。そう遠くにはいっちゃいねぇよ」「確か、西に行くとか言ってたな」とユベール。プレイヤー行動開始。
・ユベールと遭遇したMAPから西に2MAP進むとリータが居る。話しかけると会話。
「リータ!」とカミル。「!」「カミルさん、ユベール様・・・」とリータ。「おう、ココは見つかったか?」とユベールは訊く。
「いえ・・・それが、この辺にも全く気配が無くて・・・」と申し訳なさそうなリータ。「ここもシロか・・・」と呟くユベール。
「とりあえず、ネリスを探そう」「ユベール、ネリスはどこに?」とカミルは尋ねる。「ん〜・・・村を出てすぐに二手に分かれちまったからな・・・」とユベール。
「少なくともこの辺にはネリスさんの気配はしません」とリータは言う。「参ったな・・・」とカミルが悩んでいると、リータが「・・・!」「シッ!何か来ます・・・!」
と道の一角を見る。「モンスターか!?」ユベール達は武器を構える。そのとき、画面外から狼が走ってくる。「・・・あいつは」とユベール。
「・・・違う、ハティじゃない」とカミル。「でも、なにかくわえてますよ?」とリータ。リータが狼に近寄り、物を確認する。
「・・・これは!」と驚くリータ。「どうした?」とユベール。「このペンダント、ネリスさんのものです!」とリータが言う。「ネリスの?」とカミル。
「・・・何かあったみたいだな」とユベールは思案する。「よし、道案内はコイツに頼もう」「少なくともコイツはネリスのところから来た。間違いねぇ」とユベール。
「・・・よし、急ごう!」とカミルが言う。リータ加入。プレイヤー行動。
最初に白樺の深林に入ってきたときと同じ形式の狼追っかけ。狼のペースはハティよりも若干遅い。
・5MAPほど進むとネリスが見知らぬモンスターと戦っている場面に遭遇する。
「ネリス!」カミル達が駆け寄る。「!」「皆さん!」「気をつけてください!・・・この魔物、他のとは何か違いますわ!」とネリス。
「く・・・ッ!」とネリスは魔物に弾かれ距離を空ける。「大丈夫か!?」と三人が駆け寄る。ちなみに狼は逃げる。
「モチロンですわ」「仮にもこの身は聖騎士団・・・」「この程度でやられはしませんわ!」と意気込むネリス。魔物の咆哮。「・・・来るぞ!!」戦闘開始。
イベント戦:2体ほど。 (グラフィックス:メガリス、混沌を参照の事)そんな強くないw BGMも雑魚的と同じでいいかと。
31
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:45:00
21.白樺の深林(2):引き続き迷い形式。敵配置が異なることに注意。ボス戦あり。
・プレイヤー行動。白樺の深林に入り、仲間と合流することを目指す。道の分岐点には色の着いた石が落とされており、初見に限り調べるとメッセージが出る。
「来るときには無かった石だ・・・」「ユベールの目印っていうのはこれか」
深林捜索の際、道順は来るときに通った道とは別にする事。この時点では深林MAPにおいてエンカウントはしない。
3MAPほど進むと、ユベールに遭遇する。話しかけると会話。「ユベール!」と呼ぶカミル。「ん?おう、カミルか」と返事を返すユベール。
「探したよ・・・起きたら皆居なくなってたから」と少し咎めるカミル。「ははは、わりぃわりぃ」「あまりにも気持ちよさそうに寝てたもんだからよ」と笑い飛ばす。
「で、ココは見つかった?」と尋ねるカミルに対し、「いや・・・まだだ。この辺には足跡もない」「ここはシロだな」「・・・・いや、それよりも」とユベールは思案。
「どうかしたのか?」とカミルは訊く。「・・・・・・カミル、気付かねぇか?」「この辺、気配が全くねぇんだよ」とユベール。「ココはここら辺に居ないって事だろ?」
とカミルは言う。「違う。そういうことじゃねぇ・・・」「全くモンスター共の気配がしねぇんだ」というユベール。「・・・そういえば、ここ来るときにも全然・・・」
とカミル。「やっぱりな」「・・・・こりゃ、少し嫌な予感がしてきたぜ」「他の連中の所も回って、早いとこココを連れ戻して帰るとしようぜ」とユベールは言う。
ここでユベールがパーティに加入。カミルは尋ねる「そういえば他の皆はどっちに?」。
「ネリスは別としてリータはさっき俺と別れたばかりだ。そう遠くにはいっちゃいねぇよ」「確か、西に行くとか言ってたな」とユベール。プレイヤー行動開始。
・ユベールと遭遇したMAPから西に2MAP進むとリータが居る。話しかけると会話。
「リータ!」とカミル。「!」「カミルさん、ユベール様・・・」とリータ。「おう、ココは見つかったか?」とユベールは訊く。
「いえ・・・それが、この辺にも全く気配が無くて・・・」と申し訳なさそうなリータ。「ここもシロか・・・」と呟くユベール。
「とりあえず、ネリスを探そう」「ユベール、ネリスはどこに?」とカミルは尋ねる。「ん〜・・・村を出てすぐに二手に分かれちまったからな・・・」とユベール。
「少なくともこの辺にはネリスさんの気配はしません」とリータは言う。「参ったな・・・」とカミルが悩んでいると、リータが「・・・!」「シッ!何か来ます・・・!」
と道の一角を見る。「モンスターか!?」ユベール達は武器を構える。そのとき、画面外から狼が走ってくる。「・・・あいつは」とユベール。
「・・・違う、ハティじゃない」とカミル。「でも、なにかくわえてますよ?」とリータ。リータが狼に近寄り、物を確認する。
「・・・これは!」と驚くリータ。「どうした?」とユベール。「このペンダント、ネリスさんのものです!」とリータが言う。「ネリスの?」とカミル。
「・・・何かあったみたいだな」とユベールは思案する。「よし、道案内はコイツに頼もう」「少なくともコイツはネリスのところから来た。間違いねぇ」とユベール。
「・・・よし、急ごう!」とカミルが言う。リータ加入。プレイヤー行動。
最初に白樺の深林に入ってきたときと同じ形式の狼追っかけ。狼のペースはハティよりも若干遅い。
・5MAPほど進むとネリスが見知らぬモンスターと戦っている場面に遭遇する。
「ネリス!」カミル達が駆け寄る。「!」「皆さん!」「気をつけてください!・・・この魔物、他のとは何か違いますわ!」とネリス。
「く・・・ッ!」とネリスは魔物に弾かれ距離を空ける。「大丈夫か!?」と三人が駆け寄る。ちなみに狼は逃げる。
「モチロンですわ」「仮にもこの身は聖騎士団・・・」「この程度でやられはしませんわ!」と意気込むネリス。魔物の咆哮。「・・・来るぞ!!」戦闘開始。
イベント戦:2体ほど。 (グラフィックス:メガリス、混沌を参照の事)そんな強くないw BGMも雑魚的と同じでいいかと。
32
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:46:12
・適当な距離を進むと、行き詰ったMAPに出る。そこにはハティがおり、ハティは謎の黒装束の二人組と対峙している。
「なかなか手強いな」と黒装束の一人が言う。「おそらく先ほどの狼の群れのボスですね」もう一人の男が言う。「なるほど・・・娘のお守りというわけか」
「だが、力不足だ」一人目の男の手に魔力が集中する。「ハティ、逃げて!」とココの声が響き、すかさず魔力の弾丸が黒装束の男に命中する。「!!」男が仰け反る。
そこにカミル達が駆け寄ってくる。「ハティ!」とココはハティに駆け寄る。「・・・大丈夫、今傷を治すからね」とココは力を使う。
そしてそれを見た黒装束は言う「ほう、これはこれは・・・」「むこうから現れてくれるとは・・・殊勝な事です」。「・・・!」「こいつら・・・ココが狙いか!」とカミル。
「直撃を受けて無傷・・・・抗魔術ですか」「・・・只者ではありませんわね」とネリスは警戒を強める。「ユベール様・・・奴らがモンスターの凶暴化の原因かと・・・」
とリータはユベールにささやく。「臭うか?」と訊くと、「それはもう・・・とても」とリータ。「ココが狙いか・・・」「・・・・お前ら、一体何者だ?」とユベールは
只ならぬ空気で尋ねる。「・・・邪魔立てする気ですか?」と二人目の男が言う。「知る必要は無い・・・」「どのみちここで死ぬのだからな!」黒装束が叫ぶ。
ボス戦:エルンスト&ゲシュペンスト (とりあえず黒ずくめの魔導師みたいならなんでもw)
戦闘に入る前に仲間の入れ替えメニューを出し、パーティーを入れ替えられるようにすること。
33
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:46:53
戦闘終了後。「ぐぅッ・・・」と膝を突く二人。「やったか・・・!」とカミル。「フフフ・・・ハハハ」急に怪しい笑いを浮かべるエルンスト。
「!?」一同はそんな奇行に戸惑う。「ハハハハ・・・!!!」笑いは更に大きく響く。「貴様等・・・何をシたのカ解ってイないよウだな」
エルンストは言う。「・・・この世の不義に正義の鉄槌を下してやっただけだ」とユベールは毅然と言い放つ。
すると二人目の男ゲシュペンストも腹を抱える。「ククク・・・ニブイなぁ」「ニブイニぶイ!ダめでスよ、不合格でス」ゲシュペンストは言う。
「・・・何が言いたいのですか」ネリスは何かを思案するように刃を突きつける。「オや?貴方ハ聖騎士団の方でシたか・・・」ゲシュペンストがネリスを見上げる。
「ならバお気づキでハないのデスか?」「我々の正体ニ・・・」ゲシュペンストはニヤリと笑う。「・・・・聖騎士団、だから・・・?」ネリスは一時思案し、何かに気づく。
「・・・まさか!」その表情からただ事ではないことを悟ったのかユベールも悟る。「・・・ベルガディアか!!」ユベールは叫ぶ。
「クク・・・遅い遅イ!モウ手遅れダ!」「貴様等ハモウ逃げラレナイ!!」「貴様等はエルゴデウス皇帝ヲ敵ニ廻シタのダカラナ!!」エルンストが絶叫する。
「怯エロ!」「後悔シナサイ!」「先ニ地獄デ待ッテイルゾ!!」「クハハハ!ハハ、ハハハ・・・・・」不気味な断末魔と共にエルンスト
とゲシュペンストは塵となって消える。
二人が消えた後、どこか重い空気になる一行。「・・・ベルガディアか」「とんでもねぇのを敵に廻しちまったみたいだな」ユベールの表情はいつになく硬い。
「これは只事では済みませんわね・・・」ネリスも同じく何やら思案する。「・・・ベルガディア・・・オリーブ村の時もそうだったけど・・・」「奴らはそんなにも・・・?」
カミルは尋ねる。「ああ、お前はベルガディアについてはあまり詳しくないんだったな・・・」ユベールは続ける。
「そうだな・・・少なくともイシュタルシアの軍なんてのは全く太刀打ちできないだろうよ」とユベール。「軍隊が・・・?」カミルは唖然とする。
「奴らの兵力の大多数は人間じゃねぇ・・・どうやったかは知らねぇが凶暴化したモンスターを従えてやがるんだ」
「まともに奴等に太刀打ちできるといや、魔導や武術に特別秀でた聖騎士団の連中くらいだって話だからな」こんなもんでいいか?とユベール。
「とりあえず、これからどうしましょうか・・・」「ボク達、狙われる身になっちゃいましたけど・・・」とリータ。
「・・・・・」黙り込む一行。「・・・・とりあえず連中に居場所を悟られないようにするべきだな」ユベールは言う。「フォーレスには戻れませんわね」とネリス。
「・・・・ここを出よう」「俺達はともかくとして、コポル婆さん達を巻き込むのはマズイ」とユベール。「・・・でも!」とカミルは何かを言いたそうにするが
「一問一答してる時間はないぜ」「奴らは全てエルゴデウスのヤローに"管理"されてる」「すぐにここに新手を送ってくるぞ」ユベールはそそくさと移動の
準備をする。「新手・・・?それじゃあ尚更フォーレスが・・・」カミルは抗議する。
「結界が弱っているとは言え、まだ消えてはいませんわ・・・彼らがフォーレスまで辿り着ける確率は限り無く低いと考えても言いでしょう」ネリスも淡々と話す。
「カミルもフランを見つけるんだろ?なら早々と済ませたほうが良いぜ」話は終わりだともいいたげにユベールは踵を返しMAPから退出する。
「別れの挨拶もロクに交わせずに御免なさい」「ココちゃん、お元気でね」ネリスとリータもユベールの後を追いMAPを出る。
「・・・あ、おい!」カミルは制止の声を掛けるがすでに皆はいない。「・・・・・」チラリとココを見やるカミル。「と・・・とにかく、そういうことらしい・・・です」
「・・・俺も行かなきゃ」「えっと・・・・・・じゃあココ、ハティもどうか元気で・・・」カミルは居た堪れないとでも言わんばかりに駆け出しMAPから退出する。
ココはそんなカミルを見送る。「・・・・・・」しばらく何かを考えるように思案した後、「・・・ハティ、いこっか」と言い駆け出してMAPを退出する。ハティも一泊
遅れてココに付いていく。
34
:
⑨
:2008/06/25(水) 21:48:20
・白樺の深林入り口MAP
ユベールが最初に出てくる。その後に続いてネリスとリータも出てくる。少し遅れてカミルが出てくる。更にその後ろから、さも当然のごとく着いてくるココとハティ。
「よし、とりあえず当面の進路はシュトラトスに変わりは無いな」と目標地を確認するユベール。
「ベルガディアの連中に俺達の位置を悟られる前にさっさとフランとやらを見つけちまおうぜ」「な!カミル!!」と振り向くユベール。
「って、おぃッ!!」と一人突っ込みを入れるユベール。「なんでココがついてきてんだ!?」というユベールの声にカミルとネリスとリータもココに気づく。
「あれ、ココ!?」「あらあら・・・」「危ないですよ、はやくフォーレスに戻ったほうが良いです!」とカミル&ネリス&リータ。
「・・・・ダメ」とココは皆の言葉を一蹴する。「ダメ?・・・何がダメなんだ」とユベールは尋ねるが、ココは黙ってカミルの影に隠れる。
「え?ちょ、ちょっと・・・」と戸惑うカミル。「・・・・大丈夫、ヨシュアが守ってくれる」とココは言う。「・・・・・あー」と頭をかくユベール。
「まぁ・・・ココちゃんも狙われている身ですし、この際似たもの同士仲良くしてはどうでしょう?」ネリスはあっけらかんと言う。
「・・・まぁ、それでもいいか」と妙な納得の仕方をするユベール。「いいのか!?」とカミルは抗議するが、ユベール達は
「まぁ、ついてきちまってもいいじゃねぇか」「ココさんのフォルト・ベオウィスがあれば心強いですわ」「・・・研究観察もしやすいですし(ボソ」と二人は言う。
カミルはまだ何かを抗議するが、他のメンバーはそそくさと林から出てしまう。そのまま画面は暗転し、シーン終了。
・白樺の深林エリアから出ると、自動会話。
「シュトラトスはここから北をずっと行ったところにあります」「ただ、その前にノルトト山脈を越えなければなりませんので"セムの山道"を目指しましょう」
「セムの山道はここから北西にありますわ」とネリスが教えてくれる。
「セムの山道か・・・あの山道は岩だらけでかなり険しいぜ」「道中の不安が残るなら、一旦エルビレーネでアイテムをそろえておいたほうがいいぞ」とユベール。
35
:
⑨
:2008/06/25(水) 22:07:04
やべw 連投したw
36
:
⑨
:2008/06/25(水) 22:08:26
>>31
と
>>32
の間にこれを挟んでくれ。
戦闘終了後会話。「・・・たしかに、他の魔物とは違うな」とユベール。「この魔物たち・・・何らかの外的影響で凶暴化したみたいですね・・・」とリータは推測する。
わかるのか?とユベール。「えぇ・・・この魔物たちからは、この林の匂いが薄いんです」「もっと・・・こう暗くて、ドロドロとした何かの匂いがします・・・」
「この辺りにも同じ匂いが漂ってます・・・まだ薄い方ですが」とリータは気分が悪そうに言う。「・・・・・・」と黙り込む一行。
「こりゃ本格的にマズイ方向に事が進んでるぜ・・・」とユベール。「早く・・・早くココを見つけないと!!」とカミルは焦燥感に駆られる。
「そうですわね・・・」「急ぎましょう」とネリスも同意する。ここから深林MAPでもモンスターとエンカウントするようになる。
ネリス加入。「そういえばネリス、ココは?」とカミルは尋ねる。「一応魔術で探査してみたのですが・・・」とネリス。「どうやらこの辺に来たみたいですね」
「くっきりと痕跡が残っていますわ」「皆さんにも見えるようにしますから、その痕跡を辿っていきましょう」と言う。途端、画面が輝き、道に光が現れる。
この光がココへの道順である。
37
:
⑨
:2008/06/25(水) 22:09:56
>>36
の次にこれ。
・2MAPほど進むと会話。
立ち止まるリータ。「リータ、どうかした?」とカミルが尋ねる。「・・・皆さん、気を付けて下さい」「さっきよりも匂いが濃くなっています・・・」
「魔物もより凶暴化しているかもしれません」とリータは警告する。ここからエンカウント率が若干下がるが、少し強めのモンスターが出現するようになる。
・さらに3MAPほどすすむとイベント。
エリアに侵入すると、やや広めの空間に出る。辺りには酷く傷ついた狼達が横たわっている(死んではいない)。「これは・・・」とリータ。
「いったい何があったんだ・・・?」と息を呑むユベール。「・・・ココは!?」とカミル。「かなり近いです!すぐそこですわ!」ネリスは言う。
プレイヤー行動。MAPの上の方に行くとココがおり、傷ついた狼達を力で癒している。
「ココ!」とカミルが叫ぶとココは振り向く。「・・・ヨシュア!」カミル達はココに近づく。「ココ、大丈夫か?」とユベール。「うん、わたしはへいき・・・」
ココは言う。「この狼達は一体・・・」リータとネリスは周囲を訝しむ。「・・・ハティが・・・いなくなったの」とココは語り始める。
「夜、あの後お家に帰って・・・ハティと一緒にお布団で寝たのに」「目が覚めたらハティがいなくなってた・・・」とココはぽつぽつと言う。
「なるほど、それで探しに出た・・・というわけだな」ユベールは言う。ココは頷き、「それで・・・ハティの気配を追ってきたらこの子達が・・・」と狼達を見る。
「この辺のモンスターに襲われたのでしょうか・・・」とリータは見る。「・・・・・・」ネリスは何かに気づいたかのように狼の一体に近寄る。
「わかった、とにかく一回里に戻ろう・・・ここは危険だ」とカミルはココに言う。しかし、ココは「・・・ダメ」「ハティも一緒じゃなきゃ帰らない・・・」と強情を張る。
「ハティは俺達が探すから」とカミルは説得する。「やだ・・・」「ハティもこの子達みたいに怪我してるかもしれない・・・」「それに・・・ハティはわたしの家族だもの」
ココは一歩も譲らぬ姿勢を見せる。「こりゃ、とんだ頑固娘だな」とユベールはやれやれといった風に肩をすくめる。「お前の負けだ、カミル」「ココも連れて行こう」
ユベールは言う。「わかったよ・・・」「でも、ココが危険な目にあったら・・・!」とカミルが言いかけると、「そうならない為にも!」とユベールは言葉遮る。
「・・・・お前がココを守ってやるんだよ」とユベールはカミルに言う。「だろ?」と言うユベールに対し、「・・・・わかったよ」と根負けするカミル。
そこにネリスから声が掛かる。「皆さん、これを見てください」とネリスは手招き。「?・・・なんだ?何か見つけたか?」とユベール達はネリスに近づく。
「この狼の傷を見てください」とネリスは示す。「・・・・・」一向は狼を見る。「・・・これは」とリータ。「獣に襲われたわけじゃなさそうだ」とカミルは言う。
「そうですわね・・・これはどう見ても魔術による外傷ですわ」「しかもかなり強力な・・・」とネリスは言う。「ということは・・・」とカミル。「相手は魔術師か」
そうユベールは言う。「間違いないですわね」とネリス。「結界に俺達以外の誰かが入り込んでいる?」というカミルに対し、「そうだな・・・しかも穏便じゃねぇ」
「迷い込んだ旅人って線はナシだろう」「確かな目的を持ってここに来ている」とユベールは淡々と語る。「目的・・・」とリータは呟く。
「・・・フォーレスか!」とカミルは気づく。「・・・とりあえずハティを探しましょう。状況から見て、この得体のしれない襲撃者と一緒にいる可能性が高いですわ」
「ココ、ハティが何処にいるか分かるかい?」とカミルが訊くと、「・・・すぐ近くだと思うけど・・・わからない、何かが邪魔してる」とココは言う。
「とりあえず、動いて探すか・・・」というユベール。プレイヤー行動。ここからは迷いの森形式ではなく、ほぼ一本道になる。
38
:
⑨
:2008/06/25(水) 22:10:51
で、ここから
>>32
に飛んでくれ。
39
:
⑨
:2008/07/22(火) 00:26:22
22.セムの山道 : 文字通り山道。岩を多めに。謎解きは無い。ほぼ一直線の道が続く。エンカウントはもちろんする。鳥系のモンスターを多めに揃える。
・山道入り口。
一行はMAPに入り、ある程度進んだ後立ち止まる。
カミル「うわぁ・・・、すごい険しそうだね・・・」
ユベール「ディオラント大陸を真っ二つに分けてる山脈だからな。行商達にとっちゃ交通の要所といってもいい」
ネリス「行商の方々は普通、移動用に躾けた魔物に乗ってこの山道を行き来します。交通の要所という割には険しい道ですからね」
リータ「僕達は徒歩で行くんですよね・・・とほほ」
一同「・・・・・」リータを見る一堂
リータ「?・・・なにか変なこと言いましたか?ボク・・・」
ユベール「・・・いや、意図したわけじゃないんだよな。ならいい」
ココ「・・・徒歩でとほh・・・」
カミル「掘り返しちゃダメだよ、ココ」
リータ「???」
プレイヤー行動。
・山道中は特にイベントは無い。宝箱を設置するなりしておけばいい。
・山道終盤にイベント。
少しだけ開けた場所にさしかかると話し声が聞こえる。
???「・・・・けだ。これでしばらくは遊んで暮らせるはずだぜ」
???「さすがは兄貴ですぜ!俺達なんかじゃとても思いつかねぇぜ!」
不審に思った一行は岩陰に身を隠しながら謎の一行に近づいていく。
ユベール「遊んで暮らせるたぁ、きな臭ぇな・・・」
ネリス「こんなところで悪巧みですか」
ココ「・・・この臭い、どこかで嗅いだ事がある」
カミル「は?」
ココ「・・・・・ってハティが言ってる」
リータ「嗅いだ事がある?どこかで会ってるんでしょうか、彼らとは」
と言っていると、一行の正体があきらかになる。
カミル「あいつは・・・!」
ユベール「おうおう・・・誰かと思えば盗賊団の御頭さんじゃねぇか」
ココ「・・・・」
ネリス「お知り合いで?」
ユベール「冗談じゃねぇ」
カミル「あいつら、ココを利用して悪事を働いていたんだ・・・」
と、そのときシーフリーダーは何かの気配を察したかのように周囲に気を配る。
シーフ「どうかしやしたか、御頭?」
シーフリーダー「・・・臭うな」
シーフ「・・・そりゃ、最近風呂がご無沙汰ですから」
シーフリーダー「そうじゃねぇ!・・・俺の嫌いな胸クソわりぃ臭いだ。・・・そうだ、この臭い・・・覚えがあるぜ・・・」
と鼻を鳴らす。
ユベール「・・・あいつの鼻はハティ並みかよ・・・・」
ネリス「森の狼にでも育てられたのでしょうか」
カミル「扱いヒドイなぁ・・・」
そんなことを言っているとシーフリーダーはカミル達に勘付く。
シーフリーダー「そこにいるんだろ、出て来いよココ・・・それと義賊のニーチャンとケツの青いクソガキもな」
カミル「!!」
ネリス「勘付かれましたね」
ユベール「ついでだ、仕置きをくれてやるぜ」
シーフたちのまえに姿をさらす一行。
シーフリーダー「ほう・・・これはこれは、聖騎士団の女も引き込んでやがったのか」
ユベール「俺達のほうがお前らよりも女運があるってこったな」
リーダーはクククと喉を鳴らす。
シーフリーダー「いってくれるぜ・・・」「テメェら・・・俺らの話を盗み聞きしてやがったな?」
ネリス「恐ろしく中途半端に、でしたけどね」微笑むネリス。
シーフリーダー「まぁいい、中途半端でも訊いていたんなら十分だ・・・どうなるかはわかってるだろうな?」
カミル「やる気か・・・!!」
シーフリーダー「野郎共!!ブッ殺せ!!!」
戦闘:シーフ 4体くらい 以前よりも少しだけ強化しておく。
倒れるシーフ達。
シーフリーダー「ヘッ・・・また腕を上げやがったな」「もうこいつらだけじゃ相手になんねぇか」
カミル「あの時の俺達とは違う」「もうお前らなんかに負けたりしないぞ」
シーフリーダー「ほざけッ クソガキがッ!!」「つけあがってんじゃねぇぞッ!!!」
ボス戦闘:シーフリーダー & シーフ2体
40
:
⑨
:2008/07/22(火) 00:26:53
戦闘終了後
シーフリーダー「・・・なるほどな、伊達にここまで生き残ってきたわけじゃねぇってことか」
シーフ「御頭!!」
シーフリーダー「さわぐんじゃねぇッ!!かすり傷だ・・・」「ここで始末を付けたいところだが、俺らにもビジネスってもんがあるんでね」
「この辺でオサラバさせてもらうぜ・・・!」
脱兎のごとく、散開して逃げるシーフ達。
カミル「あ、待て!!」
ユベール「カミル、追うな」
カミル「・・・!」
リータ「かすり傷、ですか」
ネリス「私もそれなりに本気で戦ったつもりなのですが」
ユベール「・・・あの男、底が知れないぜ・・・」
しばらく思考する一行。
ユベール「・・・さて、山道の出口はもうすぐだ」「とっととシュトラトスまで行って、宿でも取ろうぜ」
ネリス「・・・そうですわね」
リータ「急ぎましょう」
プレイヤー行動。あとは出口までだけとなる。
41
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:27:19
23.シュトラトス :街の概念は概略図参照。産業&鉱山都市なので、色々なアイテムを個別に売るように、店舗数を増やしてみるといいかも。
表層部分の鉱山は穴の中も街になっている。本格的な鉱物産出が行われるのは鉱山の地下部分である。
・街に入ると自動会話。
カミル「ここが・・・シュトラトス」
ユベール「そうだ。あらゆる物が集う経済の要所中の要所。産業都市シュトラトスだ」
リータ「お話には伺っていましたが、大きな鉱山ですね・・・」
ネリス「鉱山と言っても、主に採掘が行われているのは地下部分であって、表層部分は全て市民の暮らす居住区になってますわ」
ユベール「さて、問題はここにフランとやらが来ているかどうかだが・・・」
カミル「聞き込みするしかないか」
ネリス「それは・・・難しいですわね」
リータ「どうしてですか?」
ネリス「ここは数ある都市の中でも特に厳重に警護が必要とされる特待都市に指定されていますわ。よって、イシュタルシアからも多く聖騎士団の人員が動員
されています。また、それはこのシュトラトスに暮らす人もまた認知されている事ですから・・・」
ユベール「聖騎士団は見慣れてるってか・・・」
ネリス「そういうことですわ」
カミル「う〜ん・・・どうしようか」
ネリス「とりあえず、この街の聖騎士団員の詰所を尋ねてみましょう。もしかしたらフランが立ち寄って記録が残っているかもしれませんわ」
ユベール「よしきた!」
カミル「・・・・・・」
ココ「・・・・・」「・・・・ヨシュア、だいじょぶ?」
カミル「・・・あ、いや・・・なんでもないよ、平気だから・・・」
プレイヤー行動開始。
・道中の市民は、話しかけるとシュトラトスの鉱山について説明してくれる。また、最近鉱山の地下部分にモンスターが出現し始めたことも示唆する。
また、道中で多少開けた広場で遊びまわっている子供達がいる。話しかけなくても進行に問題は無いが、話しかけた場合は友達の何人かが今日はめっきり姿を
見ていないこと、そして恐らくその子供達は大人しか入れない鉱山の地下部分に冒険しにいったのではないか、という事がわかる。(憶測の域)
42
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:28:52
・鉱山の表層部内部に存在する聖騎士団詰所に入るとイベント。どことなく慌しい雰囲気の内部。
詰所に居た聖騎士団員らしき男がネリスに気づく。
聖騎士団員「・・・おお、君は確か・・・」
ネリス「貴方は・・・プライズナー騎爵殿!」
ディルディオンド「やはり、アルヴィエラ騎修士であったか。すると今は巡業の最中か・・・感心だな」「おや、そちらの若者達は・・・」
ネリス「はっ!旅の道中で危ういところを助けて頂いた方々です。今はその義に報いるべく彼等の旅に同行している次第で・・・」
ディルディオンド「ははは・・・アルヴィエラ騎修士、君の事情は分かった・・・が、皇族を相手にしている訳ではないのだからもっと気楽にしなさい」
「君もまた近いうちに正式な騎士となる。その時から君と私は同じ戦場で肩を並べ、戦うことになるのだろうからね・・・」
ネリス「はっ・・・、畏れ入ります・・・」
ユベール「・・・・」
カミル「ユベール?どうしたのさ」
ユベール「いや、まぁ色々と俺なりに思うところがあるのさ」
カミル「?」
リータ「ところで、ネリスさん・・・そのお方は?」
ネリス「はい、イシュタルシア聖騎士団 ディオラント地方管理騎士総督のディルディオンド=プライズナー騎爵ですわ」
カミル「え、え・・・っと?」
ユベール「要はディオラント地方に点在する聖騎士団員を一手に掌握し、管理する立場のお偉いさんという事だ」
ディルディオンド「ほう、君は聖騎士団の事情に詳しいようだな・・・君達、名はなんという・・・」
ユベール「・・・・・ユベール=ワイルディだ」
カミル「カミル=ロヴィデンスです」
リータ「リータ=エアトリックです。ユベール様にお仕えしています」
ココ「ココはココ・・・この子はハティ」
ハティ「・・・・」
ディルディオンド「ふむ、いい眼をしている・・・。良い仲間を持ったようだな・・・アルヴィエラ騎修士」
ネリス「はい、私も同感ですわ」「ところで・・・プライズナー殿、この様子は一体どうしたのですか?」
ディルディオンド「あぁ・・・これか、実は先日からイシュタルシア本部より大公位をはじめとして騎爵及び上位騎士の者達に限定して緊急招集が掛かっているのだ」
「私もその招集を受け、イシュタルシア本国に帰還するためにシュトラトスに新たな監督者を要請したのだよ」
「だがしかし、今日がその引継ぎの期日だというのに交代要員である者が未だに姿を現していないのだ・・・」
ネリス「・・・そういえば、ダリオン殿も同じようなことを言ってましたわね・・・」
ユベール「なるほど、どうりで慌しいわけだ・・・」
リータ「捜索でてんてこ舞いになってるんですねぇ」
ネリス「その引継ぎの方はもうシュトラトスに御着きに?」
ディルディオンド「門兵の話によると姿を見たとの事だ。シュトラトスに着いているのは間違いない。」
カミル「・・・ということは」
ユベール「何か厄介ごとに巻き込まれているか・・・だな」
ディルディオンド「ふむ・・・」
「アルヴィエラ騎修士、すまないが我々に代わって街の様子を見てきてはくれぬか」「見つけ次第連れて来てくれれば尚助かるが・・・」
「駐在の騎士達はご覧の通りの状態なのでな・・・」
ネリス「承知いたしました。ネリス=アルヴィエラ、シュトラトス市街の巡回視察任務に着任します」
ディルディオンド「うむ、任せる」
43
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:30:07
・詰所を出る。
ユベール「上からの頼みで威勢よく依頼を受けたのはいいが、ここにくるまでに街に変わった様子はなかったぜ?」
リータ「まぁ、賑やかですね。至ってフツーです」
ココ「平和なのは、いいこと」
カミル「論点ずれてるからね、ココ」「でも、確かに街には変わった様子はなかった」
ネリス「私たちはこの街の者ではありませんわ。もう少しこの街の"理"というものを知るために街の事をしらべる必要があります」
「なにか、街の人達が手掛かりになるような事を知っているはずですわ。もう一度訊いてまわってみましょう」
先ほどの子供達に話しかけ、会話が終わる。その後数歩、歩くと自動会話。
カミル「今の話って・・・」
ネリス「街にも騎士団員や兵士達が巡回してるにもかかわらず発見報告がまったくない。となると、"街"にいない可能性が大きいですわね」
リータ「なおかつシュトラトスにすでに到着しているとすれば、出てくる可能性は一つですね」
ユベール「・・・地下鉱山か」
ネリス「もう一度あの子達に話を聞いてみましょう。その引継ぎの方が彼らの話を聞いている可能性もありますわ」
更にもう一度話を聞く。
ネリス「ねぇ、僕たち?」
子供「ん、なぁーに?」
ネリス「お姉さん達の前、誰かにさっきのお話をしたことがある?」
子供「んー・・・」「あっ、えーっとね、きしだんのおねえさん」
ユベール「・・・ビンゴだな」
ネリス「そのおねえさん、なんて言ってた?」
子供「えーっと、こうざんにぼうけんにいったルースたちのことをきかれたよ」
ネリス「ルース?」
子供「なまえだよ、なまえ。ルーファスだからルース」
ネリス「なるほど、ルーファス君ね。ありがとう、お話きかせてくれて」
子供「ううん、いいよ。よくわからないけど、おねえちゃんたちもがんばってね」
ネリス「ええ、ありがとう」
自動会話。
カミル「決まりかな」
ネリス「ええ、おそらく地下鉱山に行った子供達を捜しにいったのでしょうね」
ユベール「地下鉱山は危険だ。ただでさえ広大なうえに魔物もいる」
ネリス「騎士団の方ならば心配はないと思いますが・・・」
カミル「一応、このことをプライズナーさんに報告したほうがいいと思う」
ネリス「そうですわね」
・プレイヤー行動。詰所に行くと会話。
ネリス「プライズナー殿」
ディルディオンド「む、アルヴィエラ騎修士か・・・どうであった?」
ネリス「はっ、報告します」
ことのあらましを話すネリス。ここは暗転で省略してもいい。
ディルディオンド「なるほど、地下鉱山か・・・」「今すぐ遣いの者をよこしたいのはやまやまだが・・・」
カミル「なにか、問題でも?」
ディルディオンド「うむ・・・魔物のいる地下鉱山に騎士団を派遣するときは大事を見積もって3人以上で小隊を組ませるのが常識なのだが」
「今ここには小隊を組むことすら不可能なくらいに人材不足でな・・・」
「優秀な者や余剰人員の者達はすでにイシュタルシアに帰還させてしまっているのだ・・・」
「ふむ・・・」「そうだな、アルヴィエラ騎修士とその友人達よ・・・もう一つ頼みを聞いてはくれぬか」
ユベール「・・・どうせ、代わりにその騎士を迎えにいってくれって言うんだろ?」
ディルディオンド「む、むぅ・・・その通りだ」
ユベール「・・・だとよ、カミル。どうする?」
カミル「どうって・・・、どうして俺に振るんだ・・・」
ネリス「もともとはこの一向の旅はカミルの目的に全て帰結するからですわ」「ですから・・・誰がなんと言おうとこの旅における行動は全て貴方に決定権があるのですわ」
しばし悩むカミル。
カミル「・・・わかりました、俺達がその人を迎えに行きます」
ユベール「まぁ、そういうと思ったぜ」ユベールは笑う。
ココ「ヨシュアは優しいね」
ディルディオンド「うむ、助かるよロヴィデンス君」「では、鉱山に出入りするための札を渡しておこう。これで、いつでも鉱山に入ることができるようになる」
鉱山交通許可証入手。
ディルディオンド「鉱山に入りたいときは、これを入り口の鉱夫に見せたまえ」「では、後は頼むよ・・・」
一向、鉱山へ。
44
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:32:23
24.シュトラトス地下鉱山 :地属性のモンスターを多めに配置。まぁ、構造はお任せ。多少は広めにつくるといい。トロッコ?お任せするw
ボス戦あり。地下三階までの構造でいいかと。そのぶんMAPを広めにとること。
・鉱夫に許可証をみせると入れてくれる。ダンジョン進入後、しばらく前方に道なりに進むと人だかりができている。
ユベール「なんだぁ?このひとだかりは」
ネリス「もし、これは何事ですか?」と近くの鉱夫に尋ねるネリス。
鉱夫「ん?おお、地震だよ。ついさっきから鉱山全体が軋む様に揺れてるんだ。鉱山崩落の危険もあるから、鉱夫達が今撤収準備をしてるところだよ」
リータ「地震・・・ですか?」
鉱夫「そうだ、街の様子は大丈夫か?どこか崩れてなきゃいいんだが」
カミル「崩れてるも何も・・・地震なんて起こっていませんよ?」
鉱夫「なんだと?じゃあなんだ、鉱山部分だけが揺れてるってのか?」
ユベール「おっさんたちは早く引き揚げたほうがいい。もしかしたら魔物の大玉の仕業かもしれないからな・・・」
鉱夫「あ、あぁ・・・だが、そうもいかん」「揺れのせいですでに所々で崩落が起こってるんだ。そのせいでまだ戻ってきてない仲間たちがいる。置いてく事はできないよ」
ユベール「・・・わかったわかった。そいつらも俺達がなんとかするから、ここにいる連中だけでも早く引き揚げさせな。全員で地中の仏になりたくはねーだろ」
鉱夫「・・・わかった。今は君達を信じよう。我々は撤収を急ぐ」
カミル「戻ってきてない人達はどのくらい居るんですか?」
鉱夫「12人だ。そのうち6人はこの階層で作業を担当している。他の4人はこの一つ下の階層。最後の二人は最下層にいるはずだ」
ユベール「わかった。全員見つけてやるよ」
鉱夫達を救出する必要がある。
鉱夫「そうだ、こいつを持っていってくれ」
採掘用爆薬を4個程入手する。
鉱夫「こいつで崩落した箇所をふっ飛ばせば通れるようになるはずだ。しかし、残っているのはその分だけだ。使いどころはよく考えてくれ」
・ダンジョン。
鉱夫を探しつつ騎士団の女性と子供達の捜索を行う。鉱夫を助けないままフロアを移動しようとすると仲間達に救出してない人数を告げられ、移動できない。
鉱夫達はいろんなところに点々としている。爆薬をつかわないといけない場所にもいたりする。
また、鉱夫達は救出するとアイテムをくれる。回復剤をはじめとし、装備や爆薬を追加でくれたりする。
爆破できる崩落箇所を調べると会話がおこる。
カミル「崩落箇所だ・・・」
ユベール「爆薬の出番か」
ネリス「ちょっとまってください。爆薬にも数に限りがあります。よく考えて使わないと・・・」
ユベール「と、言われてもなぁ」
リータ「鉱山は行き詰った構造になってますから、風は読めませんからね・・・」
ココ「・・・この奥だよ」
カミル「え!?わかるの?」
ココ「ハティがそういってる。香水の匂いだから・・・多分、騎士団のひとだろうって」
カミル「香水の匂い・・・わかるんだ・・・」
ユベール「よし、でかしたぞハティ!ほいじゃま早速・・・」「ほら、さがったさがった」
爆破後。
カミル「通れるようになったかな」
ユベール「バッチリだ」
ネリス「ここからは爆破するか否かはハティとココちゃんに訊いた方が良さそうですわね」
以後、爆破点を調べるとココが奥に何があるのかを教えてくれるようになる。ハズレの場合は何もないと教えてくれる」
バグ回避の手段として、シュトラトスの店でも爆薬を売っておくといい。
45
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:33:10
・最下層。MAPを調べて回る。すると崩落でどこからも進入できない区画があることがわかる。
ネリス「あとはここだけですわ」
リータ「他の何処にも騎士団らしき火とはおろか、子供達の姿はありませんでした」
ユベール「まぁ、間違いないだろう」
カミル「爆破しないとダメか・・・」
ネリス「爆破点の近くに彼女達がいると危険ですわ。まずはハティに調べてもらいましょう」
ココ「わかった。・・・ハティ、おねがい」
崩落箇所を嗅ぎまわるハティ。しばらくするとココの元に戻ってくる。
カミル「どうだった?」
ココ「・・・匂いはまだ少し離れてるみたい。壊しても大丈夫だって」
ユベール「よっしゃぁ!!」
一同「・・・・」
カミル「ユベールって・・・」
ネリス「爆破に人並み以上の快感を感じてますわね」
リータ「何も言わないであげてください・・・」
ココ「?」
・爆破後、奥へと続く通路を進むとイベント。
カミル「暗いね」
リータ「崩落で電灯が破損しているのでしょう」
ココ「見えない・・・」
???「誰だ・・・!」
ユベール「ビンゴみたいだな」
ネリス「騎士団の方ですね。私はネリス=アルヴィエラ騎修士。諸事情によりシュトラトス騎士団支部よりお迎えに参上しました」
???「ネリス?ネリスか!?」
ネリス「は、はぁ」
???「わからないか?私だフリードリヒだ」
ネリスが火を灯す
ネリス「イザベル!?貴方が引継ぎの騎士だったんですか!」
カミル「・・・誰?」
ユベール「・・・俺に聴くなよ」
ネリス「イザベル=フリードリヒ。私の2世代上の先輩にあたる方ですわ」
イザベル「そちらの者は?」
ネリス「安心してください。私の友人ですわ」「イザベル、ここは危険です。早く避難を」
イザベル「待ってくれ・・・街の子供たちがいるんだ。彼らを置いてはいけない・・・」
ネリス「・・・何処に?」
イザベル「こっちだ。怪我をしていて動けないんだ」
奥のほうに案内するイザベル。そこには3人ほどの子供がいる。
イザベル「怖がっている。すぐには動けない・・・」
リータ「だけど、このままじゃ・・・」
カミル「崩落が止まってくれればいいんだけど・・・」
ユベール「不審な崩落・・・か。危険だな。とんでもないもんが出てきそうな予感だぜ・・・」
ネリス「イザベル、応急処置は?」
イザベル「すでに施した。問題は無い」
ユベール「無理にでも連れ出さないとダメか」
ネリス「イザベル、子供たちの手を引いて脱出してください。道は私達が」
イザベル「・・・やむを得まい。怪我のひどい子は背負うとしよう」
一行は脱出をすることに。イザベルが加入するが、戦闘はできない。
1層に戻り、出口に向かって脱出しようとする。その直前に通路が崩落する。
カミル「うわっ!!」
ユベール「!・・・くそっ、閉じ込められた!」
ネリス「爆破は!?」
ユベール「だめだ!爆薬が残っちゃいねぇ!」
リータ「風も途切れています・・・」
ユベール「くそ・・・どうする・・・考えろユベール・・・!」
地鳴りがする。
リータ「わわっ」
カミル「なんだ!?今までの揺れとは違う・・・近い!」
ユベール「こんなときに・・・!」
壁を突き破り、ワーム状の魔物が出現する。
ネリス「大物ですわね」
カミル「揺れの原因はコイツか!?」
ユベール「間違いないだろうな・・・この手のヤツは移動に揺れを伴うからな・・・」
ココ「・・・来る」
一同「・・・!」
ボス戦:エインシェントワーム (まぁ、ご想像の通り)
戦闘終了後。
カミル「よし、揺れはもう・・・」
地揺れはまだ続く。
カミル「えぇっ!?」
ネリス「崩落が勝手に進んでいるんですわ!」
ユベール「時間をくった・・・急ぐぞ!」
リータ「ワームが掘ってきた横穴から風を感じます。出口に通じてるかもしれません!」
ユベール「なんでもいい!突っ走れ!!」
ワームの横穴をぬけると出口のところに辿り着く。脱出してダンジョン終了。
46
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:35:07
25.シュトラトス(2)
・場面は移り騎士団詰所。
ディルディオンド「おお!アルヴィエラ騎修士、よくやってくれた!」「おまけに鉱山の魔物の親玉を退治してしまうとは感服だよ」
ネリス「はっ、畏れ入ります」
ディルディオンド「さて、フリードリヒ騎士兵長」
イザベル「・・・申し訳ありません」
ディルディオンド「何を謝る事がある。君は自らの危険を顧みず、迷うことなく子供たちの命を救いに行った。これこそが我々聖騎士団のあるべき姿だよ」
「君という同士を迎えることができたこと、同じ騎士として私は誇りに思う」
イザベル「・・・もったいないお言葉です」
ディルディオンド「さて、そろそろ私はイシュタルシアに向かわねば。あとのことを頼むぞ、フリードリヒ騎士兵長」
イザベル「はっ、全ういたします!」
ディルディオンドは兵を数人伴い出て行く。
イザベル「ネリス、今回もお前に助けられた。礼を言わせてくれ」
ネリス「礼はあちらのカミルに言ってください。彼が鉱山に貴方を探しに行くことを拒んでいたら、今貴方はここにはいませんわ」
カミル「いや、俺はそんな、感謝されるほどのことは・・・」
イザベル「いや、君に助けられたことは事実だ。誇ってくれ。それが君への感謝になる」
カミル「・・・わかりました」
イザベル「そういえば、ネリス・・・おまえはここで何をしている?確かスタビラント地方に巡業に出たと聞いていたが・・・」
ネリス「あぁ、そうでしたわ。イザベルにもお話を訊いておいたほうが良さそうですわね」
イザベル「何?何の話だ?」
ネリス「私たちは今、フランを探しているんです。それで商業の中心都市であるシュトラトスに来れば行方もわかるかと思ったのですが」
イザベル「フラン・・・あぁ、フランチェスカの事か」
ユベール「わかるのか?」
イザベル「わかるもなにも、シュトラトスに来る途中まで旅路を同じくしていたからな」
カミル「・・・!」
ネリス「・・・それは本当ですか?」
イザベル「あぁ、とはいっても検問を越えてすぐに別れてしまったがな。なんでも私用で済ませておきたいことがあるとかなんとか言っていたな」
ユベール「私用・・・か」
ネリス「行き先はわかりますか?」
イザベル「方角的には行き先はおそらくバベルだろうな。あっちの方角でまともに騎士団が立ち寄れるところと言ったらあそこ以外にないからな」
カミル「・・・バベル」
ユベール「・・・バベルか・・・あそこは宗教くさくて好きじゃねぇんだよなぁ」
ネリス「聖都とまで銘打たれている程ですからね」
イザベル「そうだ、フランチェスカに用があるのならこれをついでに持っていってくれないか」
「銀の剣十字のペンダント」入手。
カミル「・・・・これって」
ネリス「これは?」
イザベル「あぁ、別れる前にな。大切なものだから持っていて欲しいと渡されたものだ」
「無くしそうで自分で持っているのは不安だと言っていたが、やはり大切なものならば自分でもっているほうが良いと思ったのでな」
「私に代わって返しておいてくれ」「では、道中気をつけてくれよ」
一向はイザベルに礼をいい、その場を後にする。
47
:
⑨
:2008/08/20(水) 01:37:33
・詰所を出た後、会話。
ユベール「カミル、調子でも悪いのか」
カミル「・・・いや、そういうわけじゃないんだけど」「・・・・・・」「さっきのペンダント」
ネリス「これのことですか?」
カミルは自分の胸元からも同じペンダントを取り出す。
ネリス「それ・・・」
カミル「・・・俺達が10歳になったときに母さんが俺とフランにプレゼントしてくれたものなんだ」
「その時のフラン、とても喜んでたのを覚えてるよ」「宝物にする、とかいってたっけ」
「フラン・・・そんな、ずっと持ってた大切な宝物を他人に預けるなんて・・・何考えてるんだろうな」
一向「・・・・」
ユベール「・・・今は」「それを確かめるためにもバベルに行って、フランに会わないと・・・な?」「空元気だってかまわねぇさ・・・」
「再会は笑って迎えようぜ・・・」「な?」
カミル「・・・・うん、ありがとう」
ココ「・・・・・・」
少しはなれたところでユベールとネリスが会話する。
ユベール「大切な宝物を他人に預ける、か・・・」「まったく筋の通ってない意味不明の行動だな」
ネリス「・・・持っていられない理由がある、とか」
ユベール「考えられるな・・・」「バベルでも一悶着あると踏んどいたほうが良さそうだ」「雲行きが怪しいぜ・・・」
ネリス「分りました。私のほうでも可能な限り危険要素の回避に努めてみます・・・」
一行はバベルへ向かう。
・シュトラトスから出た後、バベルの方向を会話で示すこと。
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