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貧乏・貧困問題について

7名無しさん:2019/07/27(土) 23:03:49
精神科医は貧困問題にも知識を持つべき
だが大前提として、精神科に救いを求める=心に痛みを抱えた状態は、つねに失職や収入の喪失と相関性がある。ならば本来、精神科医は心の痛みに対する対症療法のみならず、根本的にその心の痛みの原因を取り除く医療や、患者の就業や所得の状態に興味を持ってほしいし、貧困問題にだってある程度の知識があるべきではないのか。ソーシャルワーカーにつなぐルートや、生活保護申請のノウハウなども知っているべきだ。

願わくば、投薬以外のカウンセリングについても、保険適用の医療であってほしい。現状で保険が利くカウンセリング的医療は認知行動療法などに限定されているが、うつが国民病とまで言われる中、対症療法が中心というのはどうにも腑に落ちない。

精神科とは、本来、貧困当事者のワン・ストップ・サービスを提供する場にもなるはずのポジションなのだ。さすがに「生活保護の申請はハローワークへ」などと思っている医師は特殊かもしれないが、現状貧困の当事者にとって精神科医療がなせていることはあまりにも少なく感じてならない。

加えてもうひとつ。当連載の前々回で「僕自身は現状の生活保護制度に否定的」とした部分に言及したい。

まず生活保護の申請段階について。これは仲岡さんの取材以外でも感じていたことだが、メンタルにトラブルを抱えた者が生活保護の申請をすると、申請段階でメンタルの状態が一段階、いや、数段階悪化するようなケースをいくつか見てきた。

そこで行われていることは、おそらく生傷=トラウマ記憶のほじくり返しだ。心に傷を残すような過酷な体験をした結果、貧困に陥った人々にとって、その体験を思い出し、聞き出され、他人に語るということは、被害の追体験にほかならない。パニックを抱えた当事者にとって、自分のつらい記憶を思い出し、かつ現状の窮状を体系立てて話すことが、いかに苦痛を伴い困難なことなのか。

これは僕自身が高次脳機能障害を抱えて再認識した点でもあるが、心に大きな傷を抱えた者に過去の聞き込みをすることは、そのことが原因で当事者が死んでしまえばそれは間接的な殺人にもなりかねない危険な行為だ(これは記者業にも同じことが言えるから自戒を込めたい)。


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