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過去問対策(2010年度)

1入ゼミ係:2016/02/15(月) 20:40:57
2010年度入ゼミ選考問題

2問とも解答しなさい。

問1. 日本の企業、特に大企業では、新規学卒者を採用する慣行が広く定着しています。この点に関して、次のそれぞれの問について貴君の見解を述べなさい。

(1)企業が新規学卒者を採用する理由は何か。

(2)新規学卒者はインターンシップやアルバイト以外は職業経験が無いとすれば、彼らの生産性は限りなくゼロに近い。
にもかかわらず、多くの企業は新卒者に月20万円以上の給与を支払っている。これは「賃金=生産性」という経済学の理論と相容れない。
上記の命題は正しいか、あるいは誤っているか。具体的な理由を付して述べなさい。

(3)新規学卒者の採用は無くなると思うか。あるいは今後も続くと思うか。具体的な理由を付して述べなさい。

問2. A社のA事業部では、主力事業からの撤退に伴い余剰人員の調整を検討しています。
しかし、従業員を解雇することは、社風という点からも、また判例法理の面でも、問題が多いと考えています。
さて、貴君がA社の人事部長だったとして、このような時に採るべき対応としてどのようなものがあるか、具体的な理由を付して述べなさい。

2入ゼミ係:2016/02/15(月) 20:41:36
模範解答 文責:掲示板係・ディベート係 岡田竜之介
※掲示板係独自の解答であり、この解答が満点ではありません。参考程度にご覧ください。

問1
(1) 企業が新規学卒者を採用する理由としては、賃金が低廉であること、新たな労働力の確保、組織の新陳代謝などが挙げられる。また、新規学卒者は他企業での職業経験がないため“自社の色”に染めることができるため企業は新規学卒者を好むという「白い布」仮説によっても説明することができる。

(2) 上記の命題は正しい。以下に理由を述べる。
入社時、新卒者の賃金は自らの生産性よりも高いと考えた場合、これは見方を変えると企業が新卒者のための教育訓練投資を負担していると考えられる。一方で、新卒者の生産性が勤続年数の上昇に伴いあがることを前提とすれば、ある時期を境に生産性が賃金を上回る。この期間は、新卒者が教育訓練投資をしてくれた企業に対して恩返しをしている期間と捉えることができる。以上により、「賃金≠生産性」であるといえる。
※今回は前提として新卒者の入社時において「賃金>生産性」と仮定したが、「賃金<生産性」と考えることもできる。(参考:ラジアー理論)

(3)今後も続くと思う。新卒採用を廃止すると、新たに労働力を確保する際中途採用に頼ることになるが、これは企業の人件費を上昇させることになるからである。

問2
ワークシェアリングを検討すべきだと思う。余剰人員にも仕事を与えるために、他の事業へ割り振る必要があるが、その事業では基本的に人手は足りていると思われるので、労働時間を調整することにより解雇という最終手段を避けることが可能ではないかと思う。


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