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放治
1
:
管理人
:2014/09/22(月) 17:26:55
放治の情報を書き込んでください。
2
:
管理人
:2014/09/22(月) 18:54:56
52. 放射線腫瘍学(放射線治療科)の卒試について
名前:A班 日付:2014/9/7(日) 16:8
柴田先生に聞きに行きました.試験問題はすべて柴田先生が作成するようです.
詳しい試験情報を送ってくださったので最後に原文のまま載せておきますが,長いので要点を書いておきます.
1.形式はおそらく去年と同様で,選択問題と記述問題の両方あり
選択問題については新作もあるかもしれませんが(過去問があてにできないため),記述はおそらく去年とほぼ同様のテーマだと思います.
記述のキーワード:『放射線の生物学的効果』, 『物理的な作用・性質』, 『放射線感受性を支配する要因』, 『4つのR』,『放射線治療の治療可能比』, 『線量効果関係』, 『高精度放射線治療(IMRT や定位照射など)』, 『重粒子線治療』, 『肺癌,乳癌,食道癌,子宮頸癌,前立腺癌の標準治療と放射線治療の適応』
IMRTは2014年6月から香大でも使えるようになったので,少し復習しといたほうがいいかもしれません.
2.試験情報についてはこれ以上のことは教えませんとのことです....(> <)
3
:
管理人
:2014/09/22(月) 18:55:09
以下は柴田先生からのメッセージです.
平成26年9月7日
香川大学医学部 6年生各位殿
放射線腫瘍学(放射線治療科)の卒業試験についてご連絡致します.
日時:10月2日,13:30開始(75分間)
形式:選択式問題(「正答選択」「空欄補充」など複数形式),記述式問題(2題)
*当然ですが,持ち込み不可(タブレット,辞書も不可),不正行為には厳正に対処
します.
(試験の形式/内容/ご準備について+雑感)
諸君の大半は『臨床医』となられるものと推察します.本邦では現下,国民の2人に1人が『がんに罹患』する時代であり,如何なる診療科を志すのであれ『悪性腫瘍』を理解しその『治療』に関わることが重要な診療業務の一端となる筈です.
小生としては,少なくとも諸君が有用な臨床医となるために『がん』の本質やそれに対抗する有力な手段たる『放射線治療』の要点を理解して,卒業されるよう求めたい.
これらのことが,小生が卒試を行う理由です.
(本音を言えば,香川県では―日本全体を見ても―『放射線治療』を専門とする人材が極めて不足していますので,一人でも多くの若手が『当分野』に参入し活躍してくれるよう奨めますが,,,)
当科の卒業試験はいわゆる選択問題だけでなく,「記述問題」の出題を特色といたします.実習中に何度も強調した通り,各種の医学的主題に対して『説明できる』『述べることができる』能力を有するか否かは,諸君の将来において極めて重要です.諸君が科学理論成立の『過程』やその合理的な『解釈』,科学的真実相互の関係性の『理由』を現実の問題に照らして処理し,自分の一部として活用することが,物事の真偽を見極める必要に迫られた時に必要と思うからです.
従って,そのような準備をされるよう期待します.いわゆる国試向けの『イヤーノート』などのまとめ本での学習は,今回の試験準備に限っては残念ながら「無用~的外れ」と思います.試験内容は『医学実習I(5 年)』および『医学部での講義(3~4年)内容からの出題』が主体です.勿論,小生のオリジナル問題です.難問や奇問は出ません.小生の性格や考えを少なからず御存知なら,過去問も当てにしないよう.
試験問題のレベルは『放射線医学に関する教科書』『実習/講義で配布した資料や討論の内容』,グループ内で『学習したレポート』で十分理解可能な範囲内です.基本知識が復習整理され/説明可能な状態で/考察する能力があれば,必ず解ける程度の難易度です.
(1) 総論・基礎的事項として『放射線の生物学的効果』,『物理的な作用・性質』,『放射線感受性を支配する要因』『4つのR』などは必ず身に付ける必要があります.準備としては,『講義プリント』を元にして,学生向け教科書(例えば『標準~』や『必修~』など)の放射線腫瘍学に関する総論の章を熟読されるよう推奨します.後の国家試験対策としての知識の確認にも資すると思います.
(2) 臨床医学の基本(原理・原則)として,『医学実習I』で議論した通り,『放射線治療の治療可能比』や,『線量効果関係』について説明できることが重要と思います.これらについて,(小細胞肺癌や声門癌など対象は何でも良いが)具体的な疾患に当てはめて説明できるでしょうか?
(3) いわゆる外部照射や小線源治療などの『方法や適応』についても実習内で説明しましたので,復習しておいて下さい.
また,科学技術の進歩により,医療はどんどん変革を遂げています.特に,『高精度放射線治療(IMRT や定位照射など)』がこれからは広く応用されるようになってくる時代です.それらの特徴や利点について,諸君が,がん患者さんから問われた時に『一人の臨床医として』教えてあげられますか?(重)粒子線についても一定の知識を得ておくべきかと思います.
(4) 各論的には『臨床実習の課題』でも取り上げた代表的な癌(肺癌,乳癌,食道癌,子宮頸癌,前立腺癌など)について『放射線治療の適応,方法や治療成績』なども再度学習して下さい.少なくともレポートを再読し(必要に応じて上記の教科書の各論の一読を),重要事項を再確認の上,『標準治療とは何か?』という記述式出題に対応できる様に準備して下さい.
諸君の奮闘を心より楽しみにしています.
放射線治療科 柴田 徹
(医局6F/617号室への訪問やご連絡,見学や研修に関する相談などは随時可能ですが,今回の試験に関しては,これ以上の情報提供はありません.苦情も受け付けません.)
4
:
管理人
:2014/09/22(月) 18:55:45
54.平成25年 <3> e
名前:A班 日付:2014/9/7(日) 16:16
<3>
e. 退形成性星細胞腫の5年生存率は膠芽腫よりも高い.
解答:正
訂正をお願いします
66.放射線治療計画ガイドライン 2012
名前:A班 日付:2014/9/8(月) 22:49
ポリクリの時に強制的に貸し出された
「放射線治療計画ガイドライン 2012」が
JASTROのHPから無料でDLできますのでガチの方はどうぞ
放射線治療計画ガイドライン2012 pdf
http://www.jastro.or.jp/guideline/child.php?eid=00007
76.子宮頚癌
名前:A班 日付:2014/9/10(水) 22:5
http://www.nirs.go.jp/hospital/general/general_01d.shtml
#02
外部照射、腔内照射の図や詳細が載っているので、
よかったら参考にしてみてください。
5
:
A班
:2014/09/29(月) 17:10:23
ユニットのレジュメを、onedriveのポリクリA班にupしてます!
必要な方は、参考にして下さい。
6
:
土居智和
:2014/09/30(火) 01:14:17
放射線治療_2014_スーポリ資料_1.pdfの問題は、すべて昔々の国試の過去問のようです。
ポリクリの時に配布された同様の問題には、問題右に○2ケタ(62-75)の数字があり、どうもこの数字は国試の回数を表すようです。
QB2014、QB online、QB2008を調べてみましたが、解説を手に入れたのは以下の3問のみです。古すぎ。
【3】=67B24
67B24改変
頭頸部に原発する腫瘍の放射線治療について誤っているのはどれか.
a 口腔癌では外部照射と組織内照射が主となる.
b 上咽頭癌では外部照射と手術療法が主となる.
c 下咽頭癌では外部照射と手術療法が主となる.
d non-Hodgkinリンパ腫ではWaldeyer輪全体を照射野に含める.
e 喉頭癌の根治照射量は単純分割60〜70Gy(グレイ)である.
[QB2014非掲載]
[正解]
b ** (正答率: データなし)
解法の要点
頭頸部の放射線治療についての一般的事項に関する問題.
選択肢解説
○a 舌癌,口腔底癌,歯肉癌などである.
×b 解剖学的に困難なため原発巣の手術は行われず,外部照射が主体となる.
○c ただし上咽頭癌と比べ感受性は低い.
○d non-Hodgkinリンパ腫ではWaldeyer輪初発が多い.
○e ただし原文ではラド(rad)の旧単位で出題されており,現行単位は60〜70Gy(グレイ)である.
【17】=75B31
75B31改変
放射線治療で全脳照射が適応となるのはどれか.2つ選べ.
a 小児急性リンパ性白血病
b 松果体腫(胚芽腫)
c 頭蓋咽頭腫
d 星細胞腫(astrocytoma)〔Ⅱ度〕
e 髄膜腫
[掲載頁:QB2014 X-84]
[正解]
a,b ** (正答率: データなし)
解法の要点
全脳照射の適応の問題.
選択肢解説
○a 小児急性リンパ性白血病では髄膜浸潤予防のため全脳照射とMTX髄注が行われる.
○b 松果体胚芽腫は若年者に好発する.全脳照射+全脊髄照射の適応となる.
×c〜e 手術が行われる.術後残存した腫瘍に対し放射線治療を行うが,局所照射であり,全脳照射を行うことはない.
【19】=75B33
75B33改変
正しいのはどれか.2つ選べ.
a 照射野を小さくすると照射野内に含まれる正常組織の耐容線量は大きくなる.
b 組織内の酸素濃度が低くなると細胞の放射線感受性が低くなる.
c 総線量は同じであっても照射の分割回数を多くすると,一般に放射線の生物学的効果は大きくなる.
d 線量が同じであれば,放射線の種類やエネルギーが異なっても放射線の生物学的効果に差はみられない.
e 癌の放射線療法の効果はS期で最も高い.
[掲載頁:QB2014 X-72]
[正解]
a,b *** (正答率: データなし)
解法の要点
放射線生物学の臨床的事項に関する問題である.細胞レベルと異なり,生体内では健常組織の反応と腫瘍の反応の両方のバランスで治療の良否が決まる.すなわち治療可能比が大きいほど治りやすく,また副作用が少ない.逆に治療可能比が小さいと根治治療が困難になる.
選択肢解説
○a 正常組織の耐容線量はその組織に照射される容積によって変わってくる.火傷と同じで10%の3度の火傷より全身の2度の火傷の方が耐え難いのと同じである.
○b 酸素効果のことである.酸素は酸化作用により放射線によって傷害された組織の修復を阻害する働きがある.臨床では血中ヘモグロビン濃度が10g/dLを下回ると酸素分圧が低下し,治療効果が低下する. (RBm-X29)
×c 逆.総線量が同じで分割回数が多いということは「1回線量が少ない=少しずつ小分けに」ということになる.薬物療法の感覚で理解してほしい.大量パルス投与すると量が少なくても効果は大きいが,だらだら少しずつ使うと沢山使わないと効果が出ない.放射線照射も同様である.ただし,根治治療では後者が推奨される.すなわち副作用が少なく(正常組織の傷害が少なく)腫瘍に多くの線量を照射できるからである.治療可能比が大きくなる. (RBm-X33)
×d 放射線の種類によって生物学的効果が異なる.通常のX線やガンマ線は低LETであるが,高LET放射線である中性子線や重粒子線は少ない線量で高い効果が得られる(もちろん,副作用も増えるが).なお,高LET放射線は酸素効果の影響を受けにくく,低酸素細胞にも有効である. (RBm-X30)
×e 癌の放射線療法の効果はM期,G2期に高く,温熱療法の効果はS期に高い.細胞周期S期や低酸素状態など細胞の放射線抵抗性の高い状態で効果が大きいことから,温熱療法は放射線治療に併用して行われることが多い.
7
:
土居智和
:2014/09/30(火) 01:31:17
放射線治療_2014_スーポリ資料_1.pdfの問題の元ネタの続きです。
Success'13 Minor Level I+II GREEN 10 Radiology & Anesthesiologyに、QBにない解説がありました。
【4】=75B35
【9】=71B38
【18】=75B32
8
:
スーポリのときの話
:2014/09/30(火) 08:47:14
参考になるのか分からないのですが、スーポリで回っていた時に柴田先生と卒試の話をしていたときの
内容です。
すでに先生のメッセージの中にもあるのですが、過去問は絶対に使わない、それが俺のポリシーや!と
おっしゃっていました*
あと、今年は筆記に症例を提示して、それについて説明しなさいっていうのを出そうかな、とも言われていました。
過去問とかぶっている内容もありますが、筆記、選択問題とも先生のメッセージにそって勉強したほうが良いのかなぁと思いました。
あと、再試験は、口頭試問で、去年はみんな勉強してたから6割超えてたけど、6割をきっていたら落とすよ、とおっしゃっていました。
以上です*
6月のことなのでもしかすると先生の気が変わっているかもしれないので、参考程度に読んで下さい…(>_<)
9
:
土居智和
:2014/09/30(火) 18:29:35
平成23年50、訂正、×d→×b
50. 転移性骨腫瘍について、間違っているものはどれか。
a 原発巣は乳癌、前立腺癌、肺癌が多い。
b 放射線治療は治癒を目的に行われることが多い。
c 放射線治療は疼痛緩和に有効である。
d 放射線治療は脊椎転移の脊髄圧迫による麻痺の予防、改善を目的に施行される。
e 放射線治療は四肢骨転移に対する骨折予防を目的に施行される。
骨メタ疼痛緩和目的の放射線治療。[レビューブックマイナー第5版X-37、標準放射線医学第7版799]
dを積極的に×にする理由が見つかりません。
bの「治癒」を「根治治療」と解釈するなら×。
○ eは、骨メタに放射線を当てると骨折予防にもなるそうです。姑息ですが。[標準放射線医学第7版800]
10
:
土居智和
:2014/09/30(火) 22:03:19
↑は放射線診断科の問題の誤爆でした。すいません。
11
:
6099 渡部太輔
:2014/10/01(水) 13:59:12
放射線治療のシケプリありがとうございます。非常に助かってます。
それに関して、少し疑問点があるので投稿させていただきます。
『放射線の生物学的効果』については、標準放射線医学の724ページを見る限り、放射線生物のセクションの所に、放射線に対する細胞の反応(間接作用や直接作用のこと)の話があるので、そのことを書くべきなのかと思います。その他、生物学的効果比(BRE)のことなどを、標準放射線医学に沿って付け加えるべきなのかと思います。
『放射線の物理学的な作用・性質』についても、同様に標準放射線医学の722ページを見てみると、放射線物理のセクションには、放射線治療でもちられる放射線の種類や、LET、深部線量百分率曲線についてのことなどが書かれているので、これらのことを書くべきなのかと思います。
12
:
和泉
:2014/10/01(水) 15:22:18
ご指摘ありがとうございます。
物理的/生物的作用の線引きについては難渋しておりました。
標準に記載があるなら、そちらに合わせるのが良いと思います。
13
:
渡&
◆cv0jDlE2iA
:2014/10/02(木) 00:18:45
ブランド コピーiphone6 ケース
http://www.appa.org/vote/iphone6case.htm
スーパーコピー 財布
http://www.princetonhistory.org/newsite/LouisVuitton-brand.html
ブランドコピー
http://www.pkal.org/places/rakuten_brand_jp.html
14
:
A班
:2014/10/04(土) 09:40:29
放射線治療の結果と講評です
みんな通ったみたいです(*^_^*) o(^o^)o d(^O^)b
平成26年10月3日
香川大学医学部 平成26年度 6年生各位殿
放射線腫瘍学(放射線治療科)の卒業試験に関して連絡,講評します.
日時:10月2日(75分+ロスタイム15分),99名の参加者にて実施しました.
最高得点:90点,最低点:60点(平均点は73.1でした)
昨年の問題が易しすぎた反省から,今年は少し難しくしましたので,平均点は下がりましたが,得点の調整などは行いませんでした.
結果としては,参加者全員を合格と判定致しました.おめでとう.
前半の問題は授業の資料や教科書の基本的事項をアレンジしたものであり,比較的易しかったのではと思いました.特に,正誤判定問題では,全体に高い正答率を示しました.それなりに各自が真面目に復習してくれたことの反映と感じました.しかし『前立腺癌の小線源治療の線源が125-I』や『乳房温存療法の接線対向二門照射』をまだ間違う方が居られましたので驚きました.少なくともこのような基本事項は落とすのは御法度です.
『確率的影響/確定的影響』と答える問題では,殆どの方が正解しました.最後の空欄の答は『線形閾値なし(LNT)モデル(または閾値なし直線モデル)』ですが,正解者は数える程でした.難しかったですか??『福島の事故』以降の発癌リスクの文脈で,新聞テレビなどで何度も言及されていたので流石に御存知の筈と想定しておりましたが,ちょっと残念な結果でした.
記述式問題に関しては,(自分で選択できる)自由度を与えたのは優しすぎたかも知れません.『4R』の選択者が最多でした.『IMRT』についても勉強してくれてありがとう.肺癌,乳癌,前立腺癌などは医師になったら,何度も必要となる必須の知識です.各自よく準備されていたことがうかがわれる様な良い答案が殆どでした.
論文読解問題は如何でしたか?感想欄には『英語問題』であったことへ賛否が割れておりましたが,このぐらいは何とか自力で咀嚼して下さいね.単に暗記の能力(知識の有無)を問うよりは,頭を少し使うぐらいが良いのではありませんか?それなりの意義はあったのかなと愚考します.乳房切除後の放射線治療(胸壁+鎖骨上窩照射)に関しては,従来まではリンパ節転移4 個以上でのみ有用とされていました.今回取り上げた最新のエビデンスにより,『陽性リンパ節の個数にかかわらず長期生存率の有意な上昇が明確となった』ことで,『標準治療』が書き換えられることと成るでしょう.つまり,この論文はgame-changing であり,今後の乳癌治療のあり方に大きなインパクトを与えることとなります.当方では,追試験の該当者が出ることも想定して準備をしておりましたが,どうにか不要となり嬉しい誤算です.この度の諸君のご協力の御蔭と感謝致します.来年以降も,可能な限りオリジナル問題で,記述/思考力評価主体の方針で進めたいと思います.
15
:
A班
:2014/10/04(土) 09:41:00
当科の医学実習の改善を求めるご意見も頂きました.当科の人手不足(小生の他
は助教が2人のみで,小生の授業や実習中は外来が無人になることも稀でなく,ヒヤヒヤしています)のため,残念ながら時間数の増加や内容の充実は,現時点
では事実上不可能です.(我と思わん方は当科へ入局して助けて下さい)
また,がん治療に興味があるとのコメントも散見され,心強い限りです.今年は
君たちの母校で待望の「IMRT」が開始された記念すべき『元年』になりました.益々,高精度な技術で患者さんを幸せにできるよう努めたいと思います.高精度
放射線治療にご興味があれば,研修や見学などのご希望は随時承ります.単に酒を飲んで話をしたいとの相談でも受けましょう.遠慮なく.
医学の修行を登山に似たものと仮定すると,我々教育者の役割は単なる登山ガイドに過ぎません.単にガイドの後をついて登るだけでは,山頂に辿り着くことはできても,諸君はおそらくその道の極意に精通することはできず,知識や技術の深まりも乏しいままです.自分自身で地図やコンパスを駆使し,風向きを感じ,天候を読み,自分のコンディションや同行者の予備力にも配慮しつつ,最終的に独力で目的を達成しなければ本物の登山者になれないのでしょう.あらゆる事例に対して「何故だ?!」と常に原因や理由を追及すること,その根拠を求め,理論を探るために成書を熟読し,定説を学び,またそれを打破すること,また自己のみならず他者とも広く議論し,自分自身の頭で得心することのみが学問における正当な行為と思います.
「一生懸命に本を読んでもすぐに忘れてしまう」とのご意見もあるでしょう,忘れることは当然です.それで良い.しかし一旦登った山の情報は,もう一度登ろうとした時に必ず蘇ってきて生きて来ます.(がんばって獲得した/生きた知識は本当に必要な時には必ず蘇ります.あるいは必要に駆られて2回目に学習するときは遥かに容易に到達できるのではないでしょうか?)
国試の準備に関して焦りを感じている様なコメントも書かれており,少し気になりました.あの様な試験は,人並みにやっておれば,普通に合格する筈です.(だって8−9割以上の人が合格するのでしょう?そんな高い合格率の試験なんて滅多にありませんよ.)とは言え,国試の直前は過去問の復習に専念して暗記事項の穴が無いようにして下さいね.過去問の丸覚え上等です.医者になってからの能力とは全く別物です.あの様な試験は,最終的には受かったら勝ちですからね.
残りの卒試もがんばって下さい.ご健闘を心よりお祈りしています.
文責:放射線治療科 柴田徹
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