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新リレー小説
1
:
キャプテン
:2017/02/20(月) 23:08:56
少年は…立ち尽くすしかなかった。
黒い影が立ち去る。
眠り倒れる人々の真ん中で、その少年一人だけが目を覚ましていた。
少年は必死になって人々を揺さ振り、呼びかけ起こそうとする。しかし、寝息が聞こえるだけで人々が目覚める事は無かった。
やはり少年は、立ち尽くすしかなかった。
220
:
ノートン
:2021/04/28(水) 21:35:19
「大丈夫か?リコル」
森の奥からジェノが現れる。その姿は、バルトから受けた傷で包帯だらけだった。
「大丈夫か?はこっちのセリフだよジェノ。まるでミイラだ」
「ドーヂさんのおかげでこの程度で済んだんだ」
ジェノの後ろから、ドーヂが現れる。タバコをフーっと吹かしていた。
「そうだジェノ。お前を監獄から出してやったのは俺なんだからな」
「えぇ、感謝してますドーヂさん。これから刑事としてお世話になります」
リコルが驚いた表情を見せる。
「えっ!?ジェノが刑事!?消防隊辞めるのか!?」
「もうあそこには戻れないさ。バルトは俺とドーヂさんで止める」
更に森からキャプティとノートンが現れる。キャプティはガラスで厳重に固められたペプシ缶を持っていた。
「ゴメン2人とも。呼び出しちゃって」
「良いんだリコル。小説の連載もネタ切れで止まってるし、実在するスーに会えるなら、いい取材が出来るかもしれないしな」
キャプティはメモの準備をぬかりなくしていた。
座るリコルの前に並ぶ、ホリデー・ジェノ・ドーヂ・キャプティ・ノートン。5人を前に、リコルは静かに語り出す。
「トラウマはここで乗り越える。聞いてくれ、俺の過去を…。俺の本当の名前は”リコイル”」
そして、隠されたリコルの過去が明かされる。
221
:
ノートン
:2021/04/28(水) 21:39:18
リコリスク 第一部
完
キャプテン、ノートン著
222
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