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しゅごキャラ二次創作小説第二部

561Q:2015/05/27(水) 05:26:30 ID:skjYNMgM0
egg 39

 しゅごキャラとの会話はいつも驚かされると、とママは思った。
 筆談とはいえ、明確に意思を持っていて自己主張している。そして、クリミアとセラはとても賢い。
 子供のしゅごキャラだと思っていたけれど、甘く見ることは出来ないなと感じた。
「そういえば、セラの宿主って不思議な能力を持っているんだよね?」
 一瞬、ルルはギクリとした。
「セラの能力じゃないの?」
「ほら、前にセラを倒したじゃない」
 随分と昔の出来事になってしまったのか、日奈森はすぐには思い出せなかった。
「氷を操るセラを凍らせた能力だよ」
 そうミキが言うとルルは首を傾げた。
「それ、本末転倒じゃない」
 そう云われた後、セラは字を書き始めた。
 昔の彼ならば『秘密』と書く筈が今は詳しく書こうとしている。クリミアはその事に驚いた。
「宿主の能力は秘密だが、かなり強力な力のため、自分に跳ね返ってしまう。その影響で仮死状態化するらしい。未成熟な仮死状態は脳に悪影響を及ぼす」
 難しい漢字と単語だらけなので読むだけでも大変だった。
 ただ、母親だけはなんとなく理解したようだ。
「セラが能力を使うと危ないってこと?」
 ミキの疑問にセラは首を横に振る。
「セラと域墹様は影響しあっておりませんので、大丈夫ですの。私が見たかぎりではセラは自分の能力で自分を傷つけることはありませんでしたの」
「宿主はそうじゃないってことだね」
「聞いた話しでは、そうらしいですの。実際に見せてって言うわけにもいかないですし」
「オッケー、ぐしゃー。じゃあバカだもんね」
「……域墹様はそんなに軽い男ではありませんの」
「例えだよ」
 クリミアが呆れたような顔をした。

 話しが一段落したところで食べ終わった食器類は次々とセラが片付けていく。
「……うちのナナでも食器は持つのがやっとなのに……」
「ボクらは三人協力すればなんとかなるけど」
「はいですぅ」
「普段はしゅごキャラに運ばせたりしてないよ」
 日奈森は両手を振りながら弁明した。


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