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28：焼津浜当目に津波跡２層：2016/02/10(水) 17:49:03: 焼津浜当目に津波跡２層　静岡大調査、仁和・明応地震か
掘削した地質サンプルを確認する北村晃寿教授＝８日午前、焼津市浜当目

　過去の津波被害の実態を明らかにするため、静岡大防災総合センターの北村晃寿教授と焼津市が２０１５年９月に
同市浜当目地区で行ったボーリング調査で、採取した地層の試料から、地震津波による堆積物とみられる痕跡が２層見つかった。
北村教授によると、この２層は８８７年の仁和地震と１４９８年の明応地震の際の津波堆積物と推察されるという。

　仁和、明応の両地震は、県第４次地震被害想定で１００～１５０年に１度の発生頻度とされる
マグニチュード（Ｍ）８級の「レベル（Ｌ）１」に相当する。
これまでの調査と同様、第４次想定で最大級とされるが発生可能性が低い、
南海トラフ巨大地震を想定した「Ｌ２」（Ｍ９級）の津波による被害痕跡は見つからなかった。
　
　今回の調査結果は、過去にＬ１の地震津波で焼津平野に浸水被害があった可能性を示唆する。ただ、同市の担当者は
「当時は防潮堤など津波防護施設がなかったため、Ｌ１の地震津波の被害痕跡があっても不思議ではない」とし、
「Ｌ１に対応した施設整備を進めていて完成すれば、Ｌ２の地震津波の際にも被害は大幅に軽減できる」としている。

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