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台詞募集スレ

154名無しさん:2009/09/04(金) 20:55:35
昨日聞いたので 書いてみる。
ちょっと重過ぎるたらごめん。
15歳で亡くなった脳性マヒの男の子が作った詩。

『ごめんなさいね おかあさん』
 ごめんなさいね おかあさん
 ぼくが生まれて ごめんなさい
 ぼくを背負う かあさんの
 細いうなじに ぼくはいう
 ぼくさえ 生まれなかったら
 かあさんの しらがもなかったろうね
 大きくなった このぼくを
 背負って歩く 悲しさも
 「かたわな子だね」とふりかえる
 つめたい視線に 泣くことも
 ぼくさえ 生まれなかったら

 ありがとう おかあさん
 ありがとう おかあさん
 おかあさんが いるかぎり
 ぼくは生きていくのです
 脳性マヒを 生きていく
 やさしさこそが 大切で
 悲しさこそが 美しい
 そんな 人の生き方を
 教えてくれた おかあさん
 おかあさん
 あなたがそこに いるかぎり

これに対するお母さんの返事

 私の息子よ ゆるしてね
 このかあさんを ゆるしておくれ
 お前が脳性マヒとしったとき
 ああ ごめんなさいと 泣きました
 いっぱい いっぱい 泣きました
 いつまでたっても 歩けない
 お前を背負って歩くとき
 肩にくい込む重さより
 「歩きたかろうね」と母心
 「おもくはない」と 聞いている
 あなたの心が せつなくて
 わたしの 息子よ ありがとう
 ありがとう 息子よ
 あなたの すがたを見守って
 お母さんは 生きていく
 悲しいまでの がんばりと
 人のいたわる ほほえみの
 その笑顔で 生きている
 脳性マヒの わが息子
 そこに、あなたがいるかぎり

155名無しさん:2009/09/04(金) 21:05:19
コピペでもいいなら、有名だけどこれ最強
店長でおねがいしま・・・あ・・・長過ぎなので4分割(投稿できるかなぁ)

#まぎーKOKIA流さないで・・・3秒で泣いちゃうから

1. :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:36:36.54
今日よ
俺の養父におとんって言ってやったんだよwwwwww
そしたら養父がいきなり泣き出しやがったのwwwwww
そしたらどうよ?
俺もなんか突然泣き出しやがんのwwwwwwwwwww
真冬の縁側で男二人が会話もなく鼻水だらだら流しながら泣いてんのwwwwwwww

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2007/12/18(火) 21:40:24.98
何このいい話

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:40:47.91
俺ね
小学校4年生の時にね両親が交通事故で死んだのよwwwwwwwwww
なんか弟と妹も一緒に死んでやがんのwwwwwwwwww
俺突然天涯孤独だよwwwwwwwwwww
ビックリしたねwwwwwwwwwwww
母方の祖父ちゃんがいい人でよ、なんか俺を引き取るとか言い出したんで引き取られたのよwwwwwwwwwww
そしたら中学校1年の時に祖父ちゃんもあっけなく逝ったねwwwwwwwwwww
ちょっwwwwwおまwwwwwwww
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:47:39.36
そっからマジ大変wwwwwwwwwww
中学生ながらにこの世の世知辛さを知ったねwwwwwwwwwww
親戚たらい回しっていやマジでタライを回したわけじゃなぜwwwwwwwwwwww
いい人もそこそこ居たけど大半はアレだアレ、お前らそれなんて昼ドラの登場人物?みたいや奴らばっかwwwwwwwwww
俺親戚の引きよえぇえええええええええええwwwwwwwwwwww
中学校3年になるまで転校に次ぐ転校wwwwwwwwwww
俺謎の転校生wwwwwwwwwwwwwwwww
でも勉強だけはしてたんだぜ?家に帰りづらいから図書館に通ってたら暇だっただけだけどwwwwwwwwwwwwww
そしたら中学3年生の3学期の頭だよwwwwwwwwwwwwwwww
なんか遠縁の夫婦が俺引き取りたいとか言い出してんのwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何このお人好しwwwwwwwwww

156名無しさん:2009/09/04(金) 21:05:39

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:57:53.33
で俺、まんまと引き取られてやんのwwwwwwwwwwww
馬鹿じゃね?普通疑うだろ?何か裏があるんじゃないかとか、でも俺疑わない馬鹿だからwwwwwwwwwwww
そしたらこの夫婦、鬼いい人wwwwwwwwwwwwwwww
ほんと鬼みたいにいい人wwwwwwww
迷惑かけられませんのでバイトして家賃いれますとか俺が親切にも提案してやったのよwwwwwwwwwwwwww
鬼のような形相で怒られたねwwwwwwwwwwwww
家賃なんかいらんわボケ、そのかわり家族の一員なんだから家の仕事してもらうからなってwwwwwwwwwwwww
そっから俺の仕事は犬の散歩と風呂洗いwwwwwwwwww
うはwwwwwww俺テラ家事手伝いwwwwwwwwwwwwwww
犬テラカワイスwwwwwwwもっふもふにしてやんよwwwwwwww
で引き取られて一ヶ月、朝から養父と養母がスーツ着て俺待ってんのよwwwwwwwwwwwww
養父が、なんやねんこれは?って俺に進路相談のプリント見せてるのwwwwwwwwwwwwww
ちょっそれ俺の部屋のゴミ箱に捨てた奴wwwwwwww俺のプライバシーwwwwwwwwwwww
ゴミ箱は男の香り満載って皆までいわすなwwwwwwwwwww

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:03:13.31
俺産まれて初めての三者面談wwwwwwwwwwwwwwww
教師がなんか俺の事メッチャ褒めるwwwwwwwwwwwwwww
こいつは境遇にも負けずに勉強してます、大変かとは思いますが高校に行かせてやってくださいって
教師が養父と養母に頭さげてんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちょっおまwwwww机に額擦りつけるぐらい頭さげんのは良いけど、お前のハゲ散らかしてる頭頂部が眩しいwwwwwwwww
眩しさに負けて俺涙目wwwwwww教師自重しろwwwwwwwwwwww
そしたら養父だよ養父
突然凄い事言い出すのwwwwwwwww
失礼なこいつには大学まで行って貰うとかwwwwwwwwwwwww
お前俺の人生勝手にきめんなwwwwwwwwwwww

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:08:43.69
なんか教師と養父母テラ意気投合
俺となりでポカーン
仕方がないんで俺テラ勉強
図書館に行くのも面倒なんで家で勉強
養母の夜食テラウメェwwwwwww
ジャコと鰹節の黄金コンビ、おにぎりに突っ込むだけ
ハイハイ無事高校合格
養父母がなんか俺の隣で泣いてんのwwwwwww
お前周り見てみろ、どこの親も泣いてねぇってwwwwww

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:15:05.78
高校生活マジ楽しすwwwwwwwwww
転校ばっかりだったから諦めてたクラブ活動ってのをやってみたwwwwwww
剣道マジ楽しいwwww篭手とかマジくせえぇえええwwww
なんか大会とかで養父母ガチ応援テラ恥ずかしすwwwwwwww
でも経験の差、俺だいたい2回戦か3回戦止まりwwwwwww
一度ちっせぇ大会で準優勝したら夕食テラ豪華wwwwwwww
養父、普段飲まない酒のんでメッチャ笑ってるのwwwwww
酔っぱらって俺にビール進めて養母に怒られてやんのwwwwwザマァwwwwwww

157名無しさん:2009/09/04(金) 21:05:59

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:21:47.30
でなんだかんだで高校3年だよwwwwwwww
楽しい時間って過ぎるの早すぎwwwww時間の流れマジ自重しろwwwwww
大学受験マジ大変
俺頭いいじゃん?だから国立とか狙ったのよ、フヒヒサーセンwwwwwwww
なんか体壊すんじゃないかってくらい勉強したのwwwwwwww
養母とかすげー心配してんの、国立じゃなくても良いのよ、とかwwwwww
俺すげー甘く見られてるwwwwwww国立ぐらい楽勝ざまぁwwwwwww
で俺無事合格wwwwwwwww
体重も6キロ減らしてダイエットも同時に成功wwwww
テラウマスwwwwwwww

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:30:34.02
大学!テラフリーダムwwwwwwwww
必修以外は自分の好きな授業取れるってナニソレwwwwwwww
中学校3年の時の担任に報告wwwwwwwww
教師電話口で号泣wwwwwwハゲ頭の眩しさで涙目になった時の復讐完了wwwwwwwww
俺テラ孔明wwwwwwwwwwwww
1年目は愚民共のレベルにあわせる為に忙しかったからあっという間に過ぎたwwwwwwwwww
養母また心配してやんのwwwwwww勉強も良いけどもっと遊んでもいいのよってwwwwww
お前は相変わらず俺を甘く見てるwwwwww俺の野望の邪魔すんなwwwwwwww
俺弁護士になって俺みたいな糞ガキなんとかすんのwwwwwwww
んで将来そいつら集めて秘密結社結成wwwwwwwwwうはwwwww俺テラ頭よすwwwwwww
で2年目
突然養母が倒れやがったwwwwwwwwwwwwww


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:37:43.87
ベットに寝ながら養母
第一声が勉強はいいの?って
やっぱお前俺甘く見過ぎwwwwwww
で病名は?って訊いたら胃ガンとか言い出すのwwwwwwwwwww
カーテンから入ってくる夕日が眩しすぎて俺涙目wwwwwwww
看護師ちゃんと仕事しろwwwwwwwwww
養父がなんか勘違いして俺の肩ガッチリ抱いてんのwwwwwwwww
ちょっwwwwwwお前も涙目wwwwwカーテンから漏れてる夕日自重wwwwwwwww

で養母
半年後あっけなく死亡wwwwwwwwwwwww
マジあっけなく死亡wwwwwwwwwww
長く苦しむとかそんなん無いのwwwwwwwwwwww
ドラマとかだとガンとかでも結構持つじゃねぇかとwwwwwwwwwww

死因は寝てる時に戻した吐瀉物が気管に入って緩やかに窒息死wwwwwwwwww
俺、その間ベットの隣のソファで寝てんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺の鈍感力最強wwwwwwwwwwwww

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 22:46:35.95
で養母の葬儀
集まった親戚が話してんのwwwwwwwwwww
ちょっお前ら昼ドラの連中wwwwwwwwwwwww
あの子は人を不幸にするわねってwwwwwwwww
お前ら人の悪口はもっと大声で言えwwwwwwwww
そしたら養父突然大声だしやがんのwwwwwwwww
うちの息子の悪口言ったボケはどいつじゃぁってwwwwwwwwww
お前痩せすぎの眼鏡のくせに口調ヤクザwwwwwww
しかもテラ葬儀中、マジ自重しろwwwwwww
ちょうど入ってきた坊さんが硬直してんじゃねぇかwwwwwww
坊さんも空気読めwwwwwwwwww

で焼き場
養母骨wwwwwwwwマジ骨wwwwwwwwwほんと骨wwwwwwどうしよマジ骨wwwwwwwwwwwwww
どうすんのよ俺wwwwwwwハシが震えて持てないのwwwwwwwwwwww
喉がキュッとなってんのwwwwwwww声でないのwwwwwwwwwwwwww
養母がね骨なのよ

158名無しさん:2009/09/04(金) 21:06:24

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:58:35.34
葬儀が終わって暫くたって
つか今日ねwwwwwwwwwwwwww
養父がね庭みてんのwwwwwwwwww
庭手入れする人いなくてマジカオスwwwwwwwwww
なんか背中がスッゲェ小さいのwwwwwwww
俺が後ろにいんのも気がつかねぇのwwwwwwwww
ボソボソなんか言ってるのwwwwww頑張ったねぇwwwwwwとかwwwwwwwww

で俺だよ俺
土下座wwwwwwww産まれて初めての土下座wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
隣で寝てたのに気がつけなくて御免なさいってガチ謝罪wwwwwwwwwwwww
おでこに畳の痕が付くくらい土下座wwwwww俺土下座にも手加減無しwwwwwwwwwww

そしたら養父が俺の首根っこ掴んで引きずり起こすのよwwwwwwwwwww
俺はお前のなんだぁって お前大声すぎwwwwww
近所迷惑考えろwwwwwww
あいつはお前のなんだぁって お前二度も大声出すなwwwwwwwwww

で俺ここはエアー読んだねwwwwww空気をカラケとは読まない俺天才wwwwwwwwww
養母に対してずっと出せなかった勇気を今こそ振り絞る時だと悟ったねwwwwwwww
でも俺馬鹿wwwwwwホント馬鹿wwwwwwww
恥ずかしくなっておとんとか言ってんのwwwwwwwwwww
お前そこはお父さんだろって自分で突っ込んだねwwwwwwwwwwwwwwwww

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 23:09:12.16
そしたら>>1ですよwwwwwwww
なんかもう訳わかんねぇのwwwwwwwww
鼻水とか粘性のないのがボタボタ落ちんのwwwwwwwwwwww
うぉおおおおおって言って二人で泣いたねwwwwwwww
うぉおおおおおってwwwwww
お前ら気でも高めてんのかとwwwwwwwwwww
でだwwwwwwwww

あぁwwwwwwそのなんだwwwwwwあれだあれ、おとんねwwwwwwwwww
おとんがね養母にも今度言ってやってくれって言われてねwwwwwwww
おうって男前な俺は男前にグッシャグシャな顔で答えたわけなんだけどねwwwwwww
言った手前ね、もうなんつーの弱音とかね、おとんに吐けないわけねwwwwwwwww

まぁこれが最後のレスなわけでオチっつーオチも無くて釣りでもないわけなんだけど
最初はどっかのスレッドでがーーーーっと書いてスッキリしようと思ったんだけど
突然、今から俺が書くような事を書かれたらスレッドの空気が悪くなると思って
自分でスレッド建てて
まぁ俺の我が儘で意味不明なレスを付けるのもあれなので
なんで今から書くような事を書いたのか
分かるように説明したわけなんだけどね

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 23:25:47.64
おばさんごめんなさい
病気に気がつけなくてごめんなさい
喉を詰まらせたのに気がつけなくてごめんなさい
心配ばっかりかけさせてごめんなさい
勇気が無くてごめんなさい
おかあさんって呼びたかったです
本当に呼びたかったです
でも怖くて出来なかったんです
返事が無かったらどうしようかと思うとどうしても言えませんでした
だからこっそり貴方が寝てる時にお母さんって呼びました
俺があなたが生きている間に言えた時はその時だけです後悔してますごめんなさい
お母さん大好きです、本当に大好きです
お母さんの作ってくれたジャコと鰹節のおにぎりが大好きでした
家に帰って暖かいご飯が美味しかったです、お母さんのだし巻き卵が大好きでした
お母さん大好きですお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん
お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん俺のお母さん俺のお母さん
うん、だなOK俺のお母さんだ
途中から自分でも訳わかんなくなって誤字でも探そうかと思ったらすげぇ文章になってるよwwwwww俺テラ電波wwwwwww
うし!スッキリした!まさに俺の我が儘だけのスレッド
とりあえず週末に墓行って言ってくる
お前らマジで親は大事にしろよじゃぁな!

===

この最後で毎回涙腺完全崩壊

159名無しさぁん:2009/09/04(金) 21:24:34
あれ?泣いてた。

160名無しさん:2009/09/04(金) 21:39:33
これ好きなコピペだから貼っとく

関係をせまると、あなたは紳士じゃないといわれる
関係をせまらないと、あなたは男じゃないといわれる

たびたび部屋を訪れると、もっと1人の時間がほしいといわれる
あまり部屋を訪れないと、二股かけているのかといわれる

はやりのカッコいい服を着ると、あなたって流行にふりまわされて軽薄といわれる
はやりのカッコいい服を着ないと、あなたってダサダサで恥ずかしいといわれる

話を聞きながら発言すると、黙って聞いてよといわれる
話を黙って聞いていると、なにか言ってよといわれる

待ち合わせに30分遅れていくと、30分も待たせるなんてひどいといわれる
自分が30分遅れると、30分ぐらいなによといわれる

やきもちをやくと、しばられるのはいやという
やきもちをやかないと、もう愛はないのかという

そうだねと賛成すると、自分の考えがない人ねといわれる
そうじゃないと反対すると、理解がない人ねといわれる

愛してるよと言うと 口の軽い人ねと言われる
大好きだよと言うと それだけしか言えないのと言われる

墓に供え物をすると 君は無視する
僕は泣いているのに 君は安らかに笑っている

161名無しさん:2009/09/04(金) 21:41:06
ささいな事で旦那と喧嘩をして家の中でお互い無視三日目。

二歳の娘がおもむろに私の手を引っ張り旦那の所へ。
旦那の手を取り、私の手と旦那の手をくっつけ

『あーくしゅ』

と言いながら泣いていた。

数秒の沈黙の後、三人で号泣。
きっと子供心にずっと辛かったんだろうな。

ごめんね。ありがとう。



―――――-―-――

ハートフルだろwwww

162名無しさん:2009/09/04(金) 21:43:30
付き合って3年の彼女に唐突に振られた。

「他に好きな男が出来たんだー、じゃーねー」
就職して2年、そろそろ結婚とかも真剣に考えてたっつーのに、目の前が真っ暗になった。
俺は本当に彼女が好きだったし、勿論浮気もしたことないし、
そりゃ俺は格別イイ男って訳じゃなかったけど、
彼女の事は本当に大事にしてたつもりだった。
なのに、すっげーあっさりスッパリやられた。

どーにもこーにも収まりつかなくて、電話するも着信拒否、
家行ってもいつも留守、バイト先も辞めてた。
徹底的に避けられた。
もーショックですげー荒れた。仕事に打ち込みまくった。

それから半年、お陰で同期の中でダントツの出世頭になってた。
彼女の事も、少しずつ忘れ始めてた、そんなある日。
携帯に知らない番号から電話がかかってきた。
最初は悪戯とかだと思って無視ってたんだけど、何回もかかってくる。
仕方ないから出た。

別れた彼女の妹を名乗る女からだった。その女が俺に言った。
「お姉ちゃんに会いに来てくれませんか?」

・・・彼女は白血病にかかっていて、入院していた。
ドナーがやっと見つかったものの、状態は非常に悪く、
手術をしても助かる確立は五分五分だという。
入院したのは俺と別れた直後だった。

俺は、病院へ駆けつけた。
無菌室にいる彼女をガラス越しに見た瞬間、俺は周りの目を忘れて怒鳴った。
「お前、何勝手な真似してんだよっ!俺はそんなに頼りないかよっ!!」

彼女は俺の姿を見て、しばらく呆然としていた。
どうして俺がここに居るのかわからない、という顔だった。
その姿は本当に小さくて、今にも消えてしまいそうだった。
でもすぐに、彼女はハッと我に返った顔になり、険しい顔でそっぽを向いた。
俺は、その場に泣き崩れた。堪らなかった、
この期に及んでまだ意地をはる彼女の心が。
愛しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。

その日から手術までの2週間、俺は毎日病院に通った。
けれど、彼女は変わらず頑なに俺を拒絶し続けた。
そして手術の日。俺は会社を休んで病院に居た。
俺が病院に着いた時にはもう彼女は手術室の中だった。

手術は無事成功。けれど、安心は出来なかった。
抗生物質を飲み、経過を慎重に見なくてはならないと医者が言った。
俺は手術後も毎日病院に通った。
彼女は、ゆっくりではあるけれど、回復していった。
そして彼女は、相変わらず俺の顔も見ようとしなかった。

ようやく退院出来る日が来た。
定期的に検査の為、通院しなくてはならないし、
薬は飲まなくてはならないけれど、日常生活を送れるまでに彼女は回復した。
俺は当然、彼女に会いに行った。お祝いの花束と贈り物を持って。

まだ豆粒みたいなもんなんだろうけど、俺と嫁さんの子供が嫁さんのお腹の中にいる。

そう思っただけで、何か訳の分からない熱いものが胸の奥からこみ上げてきて、泣いた。
嫁さんも泣いてた。
実家に電話したら、結婚の時あんだけ反対してたウチの親まで泣き出した。
「良かったなぁ、良かったなぁ。神様はちゃんとおるんやなぁ」って。
嫁さんの親御さんは
「ありがとう、ありがとう」
って泣いてた。皆で泣きまくり。

嫁さんは身体があんまり丈夫じゃないから、産まれるまで色々大変だろうけど、
俺は死ぬ気で嫁さんと子供を守り抜く。
誰よりも強いお父さんになってやる。

でも、今だけはカッコ悪く泣かせて欲しい。

163162:2009/09/04(金) 21:44:26
続き


「退院、おめでとう」
そう言って、花束を手渡した。彼女は無言で受け取ってくれた。
俺はポケットから小さい箱を取り出して中身を見せた。
俗に言う給料の3ヶ月分ってヤツ。
「これももらって欲しいんだけど。俺、本気だから」
そう言ったら、彼女は凄く驚いた顔をしてから、俯いた。
「馬鹿じゃないの」
彼女の肩が震えていた。
「うん、俺馬鹿だよ。お前がどんな思いしてたかなんて全然知らなかった。本当にごめん」
「私、これから先だってどうなるかわからないんだよ?」
「知ってる。色々これでも勉強したから。で、どうかな?俺の嫁さんになってくれる?」
彼女は顔を上げて、涙いっぱいの目で俺を見た。
「ありがとう」
俺は彼女を抱きしめて、一緒に泣いた。

ウチの親には反対されたけど、俺は彼女と結婚した。
それから2年。あまり体は強くないけれど、
気は人一倍強い嫁さんの尻に敷かれてる俺がいる。
子供もいつか授かればいいな、という感じで無理せず暢気に構えてる。


654 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:04/08/02 00:16 ID:iOTJBVMX
流れぶった切りでスマン。

嫁さんのお腹に新しい命が宿ってるってわかった。
「子供は授かりものだから、無理しないでのんびり構えとこう」
とか言ってたけど、正直諦め気味だった。

164名無しさん:2009/09/04(金) 21:47:48
ガキの頃を思い出すぜ。あの頃は段ボール1つでヒーローになれたんだ。
古タイヤ転がすだけで幸せになれたんだ。
用水路を歩くだけで探検家になれたんだ。
風呂敷をマントにして空を飛べたんだ。
木に登るだけで星をつかめたんだ。
土管に入るだけで宇宙へ行けたんだ。
あの街が僕の全世界だったんだ。

ガードレールからかっぱらった反射板が一つあればウルトラマンになれたんだ。
2つあれば仮面ライダーにもなれたんだ。
毛布を被るだけで怪獣になれたんだ。
イチゴのキャンディーをなめるだけでドラキュラになれたんだ。
サングラスかけるだけでハリマオになれたんだ。
ついでにシャンプーキャップとマスクをつけるだけで月光仮面になれたんだ。
映画の下敷きを買っただけで次の日話題の中心になれたんだ。
そんな僕らの恋だったんだ。
なぜだか涙が止まらないんだ。

165名無しさん:2009/09/04(金) 21:47:58
おととし、祖父が亡くなった。
 
祖母は、私たちの前では祖父のことを「おじいちゃん」と呼んでいたが、
2人の時には「ゆうさん(仮名)」と名前で呼んでいた
(私は電話口や、違う部屋にいて壁越しにしかこの呼び方を聞いたことがなかった)

祖父の葬儀の時、祖母は小さくなって座ってて
ろくにお棺にも近づかなかったんだけど、
荼毘に付すために火葬場の釜?に入れる時
お棺に向かって呼び止めるみたいにたった一言
「ゆうさん」と言って泣いた

葬儀後暫くして遺言書を開封すると(祖父は几帳面だったので
あれこれきちんと書き残していた)財産のこととは別に、
祖母を頼むということを何度も書いてあった

「はな(祖母)は強情だから、あれが寂しい
 といわなくても訪ねてやってほしい」



「○○花火大会を毎年みているので、
 もし手が空いていれば一緒にいってやってくれ」

など。

祖父は物静かな人で、祖母は気の強い人なので
尻に敷かれてると思ってたのに、なんとなく文面からは
祖母が祖父に甘えて頼っていたような印象を受けた

祖母はそれを見て「またあの人はいらんこと書いて!」
と怒って泣いていた

祖父母は見合い結婚だったんだけど、本当にお互い
愛し合ってたんだなと思って、胸がじんとした

だらだら書いてごめん
おじいちゃん好きだったから書いてたら会いたくなって泣けてきたわ
喪だから難しいかもしれないけど、私も叶うなら
こんな風に愛し愛される相手と年をとりたい

166名無しさん:2009/09/04(金) 21:51:24

「○○おにいさん、こんにちは。
 僕のお母さんが、今度○○おにいさんのお父さんと結婚するので、
 僕と○○おにいさんはきょうだいになることになりました。
 僕はお父さんができることと同じくらい、自分におにいさんができるのが
 とてもうれしいです。」

俺のおふくろは、俺が18のときに親父が迎えた後妻だが、
メス犬だった前のおふくろではなく、本当のお袋だと思ってる。
結婚が決まってから、初めて俺はおふくろと新しい弟に会った。
半ズボンにブレザー、緊張した9歳の坊主から俺はこの手紙をもらった。

俺も一人っ子で、本当は嬉しかったのに照れくさかったから、
かなり無愛想にその手紙を受け取った。
だけど新しい弟に会ったのはそれが最初で最後になった。
弟はそれからすぐ事故で死んだ。

俺は何でもしてやるつもりだった。
中学に入って生意気になってきたらエロ本をくれてやるつもりだった。
学校でいじめられたら、仲間連れてお礼参りしてやるつもりだった。
タバコをおぼえ始めたらぶん殴って兄貴風吹かして叱り付けるつもりだった。
単車だって、俺のお古をくれてやって兄弟で走りに行くつもりだった。
「おにいちゃん」から「兄貴」に変わる年頃になったら、
そして彼女ができたら、からかってやるつもりだった。
弟の部屋にのこのこ現れて、バカやって二人の邪魔をする。
「ふざけんなよ兄貴ぃ!」なんて言われたらとっくみ合いの喧嘩をして、
おふくろが止めに入って、二人してどやされる、そんな光景を夢に見てた。

167166:2009/09/04(金) 21:51:49
続き

葬式では、おふくろよりも俺の方が激しく泣いた。
友達が心配するくらいに狼狽して、一人で立っていられないくらいに。
タイムマシンがあったら、ほんの一週間前の自分にあって
胸ぐら掴んでやりたいくらいに後悔した。
もっと優しくしてやればよかった。どんな想いで手紙を書いて、
どんなに緊張して俺に手紙を渡したんだろうに。

俺は弟の代わりにおふくろを大事にしている。
この人こそが俺のおふくろだと思ってる。
「俺のおふくろを粗末にすんじゃねえぞ兄貴」
「わかってらぁ!るっせえよヴォケ!!」
弟とのそんなやりとりを、今でも空想しながらおふくろに接してる。
生きていたら、俺の弟は今年の春、大学に入学していたはずだ。
たった一回しか会わなかったが俺には弟がいた。

168名無しさん:2009/09/04(金) 21:51:50
無職の行く末
■20〜25「引き篭もりニート」
親も元気でまだまだ学生気分で毎日2ch三昧で幸せな日々
友人達は社会人に影で馬鹿にされつつ徐々に疎遠になり友人居なくなる。
現実からは目を背け楽な方に楽な方に逃げる毎日
親と仕事の事でよく喧嘩するがその内就職するだろうと親もまだ楽観的
「うるせえ糞ババア」「働いたら負け」「30で自殺するから今が楽しければいい」

■26〜30「ウンコ製造機」
親の退職が近くなり家にさえも居辛くなる
たまに求人見てみるも既に手遅れ底辺の仕事しかなく絶望する
友人達は次々に家庭を持ち始める。式に招待されても、もちろん行ける訳も無く
死ぬ予定の30が日に日に近くなり鬱病に。やっぱり死ぬの怖い
現実から強引に目を背けるのも限界に。日に日に弱っていく親。親も鬱病に。
その内、毎日仕事の事で親とマジ喧嘩。親を泣かせる日々。
「就職活動してるって言ってるだろ!(注:してない)」
「正社員になっても将来不安なのは一緒」「無職沢山居るから何とかなる」
■31〜35「ゴミ」
親が退職。収入が無くなり親も日に日に必死になる。毎日修羅場。
ようやく重い腰を上げるも既に末期。正社員は無理。
若ければ誰でも入れるブラック大手でさえ怪しい。状態。
言い訳、泣き言ばかりがリフレイン。カワイソスw

■35〜「乞食」
全て自分の責任なのだが、精神的に子供のままココまで来てしまった為
親が悪い。時代が悪かった。国が悪い。と泣き言を言って自分を慰める日々。
親の貯蓄もいい加減限界に。しかし今度は親の年金を当てにし始める。
親が死んでも遺産が有ると考えてしまう根っからの屑になってしまった。
親が死に期待していた遺産キター!が、相続税で持って行かれてしまう。
今度は国にたかる事を考え生活保護の申請するが余裕で却下され、
日本で生きていく事の大変さを思い知る。が誰も助けてくれず。
そのうち住む場所も無くなってしまい住所不定に。とりあえず泣いてみる。
■40〜「雲助」
親の遺産もあっというまに浪費、散財。
もはや働くしかない。
渋々だがやっと見つけた仕事はやはりアルバイト。
歳下のアルバイト学生からも慕われず、バイト先の男性社員からもノロマ扱い。
女性からはまともに話しが出来ない事から気持ち悪がれる。
客からも相手にされず、毎日がクレーム寸前、綱渡り。
結局勤まらずバイトを転々とする。
同窓会の案内が来てもこんな姿は見せられる訳もなく、返事すら書けない。
■45〜「追い討ち」
ある日、ふと入ってみたパチンコ屋で泣きなしの金3万円をすってしまう。
内心「大勝できんじゃねーの!!」と根拠の無い自信を持った自分の浅はかさに涙。
時よ戻れ・・・・戻ってくれ・・・・
腹が減った、、、空腹には勝てず、ついついヤミ金から3万円を借金。
払える訳もなく怯える日々、、、この頃、家賃未納が溜まりついに追い出される。
■50〜「旅立ち」
旅に出る事を決意、意志は固くもはや誰にも止められない。。。
本人の期待とは裏腹に誰も止める人もいる筈もなく、Non stop Go!Go!.
スムーズに目的地に到着。
12:00最後の晩餐を名物うな重を食べる。手持ち残額220円、もう戻れない。
15:00ここは緑深い森の中。深呼吸をする「空気うめー・・・・」ちょっとした森林浴、最後の言葉。
16:00親を恨み、世間を恨み、国を恨み、自分の事は自分が一番知っているのさ。。。感慨に耽(ふけ)る。
16:30人生\(^o^)/オワタ

169名無しさん:2009/09/04(金) 21:52:53
  Λ,,Λ
 (´・ω・)
.c(,_uuノ

おかーさん。なんでボクだけ、ハダカんぼうやったん?
おかーさん。なんでボクだけ、シッポついてたん?
おかーさん。なんでボクだけ、おててつかんとあるけへんかったん?
おかーさん。なんでボクだけ、つくえでゴハンだべられへんかったん?
おかーさん。なんでボクだけ、みんなとオシャベリでけへんかったん?

おかーさん・・・。なんでボクだけ、さきにしんでしまうん・・・?

170名無しさん:2009/09/04(金) 21:53:30

この前飼い猫が病気になったんですよ、末期のね。

で、生まれて初めてペットロスを経験したわけですわ。
正直最初はペットロスって軽いもんだと思ってたのよ。
動物飼いならみんな普通に経験してるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは人が経験するもんじゃない。
冷血人間だね、冷血人間だけが耐えられるものだよ。

最初に「安楽死承諾書」出された時さ、めちゃめちゃびびってペンそろ〜って持って
そろ〜っと名前書いたのよ。10秒くらいかけてさ。
でなんか怖くなって消すどころか承諾書破り捨てちゃったのさ。
そしたら飼い猫がさ「苦しいよ」とか目で訴えてくるの。

同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから名前書いたのさ。えぇ、そりゃもう書きましたとも。全てを忘れて書いたよ。
家に迷い込んできた時のヤツの心もとないほどガリガリだった体とか、
初めて膝で寝てくれたときにホントに嬉しかった事とか、エサをねだる時の愛らしい顔とか
色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。

だってヤツが苦しいって訴えてたからね。

そしてらエライ事になった。
もうすごい即死。そして俺のすごい涙。幅3cmくらい。
昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い猫がすごい安らかな顔を俺の方に向けてんの。ホントごめんなさい。

正直「飼い主なら苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」なんて見栄張らないで素直に最後まで
悪あがきしてやればよかった、せめて自然に任せて死なせてやればよかったと思ったよ。

心の底から承諾書にサインした事を後悔したね。

でも埋葬が終わって友達に
「猫はさっさと死んじまうな!これだから猫は。今度は長生きするカメでも飼うか」
とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ人間。

誰か助けて下さい。・゚・(ノД`)・゚・。

171名無しさん:2009/09/04(金) 21:53:57
猫側



この前病気になったんですよ、末期のね。

で、生まれて初めて飼い主との別れを経験したわけですわ。
正直最初は別れって簡単なもんだと思ってたのよ。野良猫時代は普通のことだったからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは猫が経験するもんじゃない。
冷血動物だね、は虫類だけが耐えられるものだよ。

最初に動物病院に入った時さ、めちゃめちゃ痛くて脚そろ〜って動かして
そろ〜っと尻尾ひきずったのよ。10秒くらいかけてさ。
でなんか体が動かなくなって診療台の上でへたりこんじゃったのさ。
そしたら飼い主がさ「苦しいのか」とか目で訴えてくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。

だからニャーンて鳴いたのさ。えぇ、そりゃもう鳴きましたとも。全てを忘れて鳴いたよ。
家に迷い込んだ時のヤツの暖かいまなざしとか、 初めて膝で寝たときに
ホントに気持ちよかった事とか、エサをくれる時の呼び声とか
色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。

だって長引くと飼い主がつらいだろうって思ったからね。

そしてらエライ事になった。
もうすごい即死。そして飼い主のすごい涙。幅3cmくらい。
昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い主がすごい悲しそうな顔を俺の方に向けてんの。ホントごめんなさい。

正直「飼い主を苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」なんて見栄張らないで
素直に最後まで悪あがきしてやればよかった、せめて自然に任せて死ねばよかったと思ったよ。

心の底から承諾書にサインさせた事を後悔したね。

でも埋葬が終わって天国で
「飼い主って寿命ありすぎるよな!これだから人間は。今度は長生きするカメにでも生まれるか」
とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ猫。

…もう泣かないで下さい。

172名無しさん:2009/09/04(金) 21:54:37
俺が小学生の頃、夜だけ、家に、寝に来るコロって呼んでた野良犬がいたよ。
家は団地だったので、俺と母ちゃんが動物好きだったけど我慢してたんだ。
共働きだし、家に閉じ込めておくのは可哀想だしね。

賢い犬でさ。朝は俺と一緒に学校まで行ってた。紐はつけない。
教室から試しに呼んでみたら(授業中)、見事に来たことあったからびっくりした事もあった。
その後は夕方まで、勝手に遊んでたみたい。ちゃんと帰ってくるからね、寝るために。
しかも、俺ん家は5階で、周りは似たような建物、入口ばっかなんだけどわかるみたいなんだよね。
家に誰もいなくてもドアの前で待ってた。(きっと隣の人とかは迷惑したろうな)

いろんな家で、世話になってたみたいで違う名前で呼ばれてるのを見たこともある。
でも夜には帰ってくるから、きっと家の事を気に入ってくれてたんだと思うな。

コロが、急に来なくなった。
とても心配して何日も俺は探し回ったんだけど見つからなかった。
母も俺も、きっと誰かちゃんと飼ってくれるいい人につれてかれたんだよと諦めた。

それから、10年以上も経っていて、俺ん家はめでたく一軒家に引っ越したのだが、
この間、母ちゃんが団地で仲のよかったおばちゃんとお茶したときに聞いた話。
そのおばちゃんはコロの行方を人づてにきいたらしい。
どうも、団地の近くの広い道路で車に轢かれて、逝ってしまったとの事。

コロは賢い犬で車に轢かれるような犬じゃなかった。
どうやらその道路の反対側、ちょっと遠くに、俺がいたらしいんだ。
コロは、俺を見つけて、飛び出したのかもしれない。
アイツは、いつも俺を見つけると喜んで飛んできて遠くからでも体当たりかましてくる奴だったんだ。

今でも、俺は、コロはきっと誰かに飼われ幸せに老後を暮らしてると信じてる。

173名無しさん:2009/09/04(金) 21:55:39
オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。

それをばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み〜」
ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。
やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ
家の事情も解消され、自分の家に戻った。ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでくれた。

先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか
妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に

「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。

174名無しさん:2009/09/04(金) 21:56:08
私の祖父は無口で頑固で本当にこわくて
親戚中が一目置いている人でした。
家に行ってもいつもお酒を飲んでいて
その横で祖母がせわしなく動いていた記憶があります。

私が結婚する事になり、ドキドキしながら主人を連れて行くと
ずっと黙ったままやっと口を開くと
「ビールは何を飲むんや?」でした。
その日はなんとか無事に終わり、式の当日終始酒をつぎにまわってた。
その後、子供が生まれ少し育児ノイローゼ気味になった私を見て
なぜか毎日孫の世話をしに来るようになった。
当然子供の面倒など見たことないので、する事がめちゃくちゃで
イライラしていた私は嫌味ばかり言ってしまった。

2ヵ月後、あまり調子がよくないと言っていた矢先他界した。
なんでもっと優しくしてあげなかったんだろう?
紙オムツの仕方を聞かれて、それぐらいわかるでしょって
なんで冷たく言っちゃったんだろう?
あの日、自分でどうにかしようと思って変な形になったオムツが残されてた・・・
その後、毎日つけていた日記が見つかり、式の当日
「あのバカ娘がとうとう嫁に行った。最後の挨拶では涙が出た。幸せになれ。」って書いてた。
おまけに家には主人があの日答えた「アサヒビール」が押入れいっぱい詰められていた。

175名無しさん:2009/09/04(金) 21:57:48
以前、母がデジカメを買って嬉しそうに色々撮ってたけど、
そのうちメモリがいっぱいになったらしくてメカ音痴な母は
「ねえ、これ写らなくなっちゃったんだけど…」
と遠慮気味にメールしてきたけど、俺は面倒くさかったから
「なんだよ、そんなの説明書読めばわかるよ! 
  忙しいからくだらないことでメールするなよな!」
と罵倒返信してしまった。

その母が先日事故で亡くなった。
遺品を整理してたら件のデジカメを見つけたので、
なんとなしに撮ったものを見てみた。
俺の寝顔が写っていた。
涙が出た。

176名無しさん:2009/09/04(金) 21:58:44
Saga2は思い出のソフトなんだ……今でもよく思いだしては切なくなってます。

俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。
夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、
小学校あがって更に病状が悪くなって。もちろん体育なんかでれないし、
みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。

んで、小五になってからほぼ毎日病院行って吸入するくらいまで悪化しちゃって、
そのまま3週間入院する事になって。。。

んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど
二人はおばあちゃんとおじさん、んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。
俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、
なかなかその同室の人達と仲良くなれないで
一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。
そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、もう一回クリアしたやつだったんだけど
ヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。

 92 :えっちな21禁さん :04/01/29 00:47 ID:shSY/WKT
んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時は
なんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。
俺が彼女の方みると慌てて目逸らすんだけどね。
もしかしてやってみたいのかな?と思って、「良かったらコレ借そうか?」って聞いたのよ。
そしたら目ぇ輝かせて「いいの?」っていうもんだから、
「もう飽きたからな」とか照れ隠しして借してあげたさ。

でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから
俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。
パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、
仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」
あとはエスパーガールとロボットにそれぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。

それからどんどんそのコと仲良くなって、二人でゲームボーイやるだけじゃなく、
色んな話もするようになった。
学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…

 93 :えっちな21禁さん :04/01/29 00:48 ID:shSY/WKT
それからの時間はあっという間だった。すぐに俺が退院する時がやってきた。
看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に「おめでとう」って言ってくれてる中
彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。でもグッと堪えて
「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。退院したら連絡くれよな」って
そのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。

それから何回もお見舞しに行こうと思った。
…でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。
連絡がないまま1年半が過ぎて、俺も小学校を卒業する頃になった。
せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ

 94 :えっちな21禁さん :04/01/29 00:48 ID:shSY/WKT
病室に行ったけど彼女はいなかった。病室入口の名前欄にもない。
もうとっくに退院してたのかな…?と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。

177名無しさん:2009/09/04(金) 21:59:18
>>176の続き

「遠い所にいった」とかうまくはぐらかされたけど、俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。
その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。
俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が
「ああ、そういえばさやかちゃんから、リョータ君が来たら渡しといて、
って言われた物があるのよ」 と言って俺にそれを渡してくれた。
借してあげたゲームボーイとSaga2だった。

俺はそれを受けとって家に帰った。
帰るなりメシも食わないで、暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。
懐かしいあのOPの音楽。それと一緒にでてくるロード画面。
一つは彼女と俺が一緒にプレイしたデータ。あの時からほとんど変わってない。
懐かしさと悲しさで胸がいっぱいになった

 95 :えっちな21禁さん :04/01/29 00:50 ID:shSY/WKT
もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。
最初から始めてすぐ飽きたんかな?と思ってそのデータをロードしてみた。

パーティー四人の名前がこうなっていた。

「リョータ」

「いろいろ」

「ありがと」

「バイバイ」

…今でもSaga2のOPの曲を聞くと涙が出るよ。
お見舞行ってあげられなくてゴメンな…。

178名無しさん:2009/09/04(金) 22:00:08
短め投下

俺は親父が好きじゃなかった。
お袋とだったら何でも話せるのに、
親父と本音で話したことなんてなかった。
親父は俺が18のとき死んだ。
心臓が急に止まったらしく、何の処置もできないまま死んだ。
その時は涙は出なかった。
ただ、泣きじゃくるお袋を可哀想だとは思った。

俺が21のとき、いい加減親父の部屋を
片付けようってなって家族で片付けていた。
俺はワインを見つけた。
俺が中学の修学旅行で土産に買ってきたものだ。
お袋は言った。
―お父さんな、それアンタと飲むのを楽しみにしとったんやで。
なぜか涙が出てきた。

俺は親父の墓前でそれを飲んだ。

179名無しさん:2009/09/04(金) 22:00:33
店長でお願いします


4歳になる娘が、字を教えてほしいといってきたので、
どうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、毎晩教えていた。

ある日、娘の通っている保育園の先生から電話があった。

「○○ちゃんから、神様に手紙を届けてほしいって言われたんです」
こっそりと中を読んでみたら、
「いいこにするので、ぱぱをかえしてください。おねがいします」
と書いてあったそうだ。
旦那は去年、交通事故で他界した。
字を覚えたかったのは、神様に手紙を書くためだったんだ・・・
受話器を持ったまま、私も先生も泣いてしまった。

「もう少ししたら、パパ戻って来るんだよ〜」
最近、娘が明るい声を出す意味がこれでやっとつながった。

娘の心と、写真にしか残っていない旦那を思って涙が止まらない。

180名無しさん:2009/09/04(金) 22:02:10
車にはねられたのか知らんが、死にそうな黒ネコ見かけたから
せめてと思って家で手当てしてやった事がある。

2日くらいして起き上がってこれるようになったけど
触ろうとするとフーッって威嚇して唸る。
可愛げの無い野良だった。

次の日いなくなった。
どっかから出て行ったのか?

その次の日、そいつが庭先で死んでた。
口元には死んだカエルが転がってた。

お礼のつもりだったのか?
それとも借りは返すって事なのか?

怪我した体じゃ、カエル狩るのが精一杯だったんだろう。
無茶しやがって。
最後まで誇り高い奴だった。

さすがに泣いた…

181名無しさん:2009/09/04(金) 22:03:39
小1の頃、ばあちゃんに旅行の土産にと「ドラクエ2」を頼んだ。
でも買ってきたのは黄金に輝くソフト「ドラゴンバスター」。当時60歳くらいだった
ばあちゃんにはそんな違いわかるはずも無いのに俺はばあちゃんが憎くて、
「ばあちゃんなんか嫌いだ!!」
といってその日は一言もばあちゃんと話さなかったっけ。
物心ついたときから毎日いっしょに寝てたばあちゃん。でもその日だけは
両親と一緒に寝たんだ。ばあちゃんその日は寂しかったろうな。
んで、次の日学校から帰ってしょうがなく「ドラゴンバスター」をやってみた。
そしたらこれが以外に面白い。夢中になって遊んでいるとばあちゃんが突然部屋に入ってきて、
「ごめんなぁ。○○○。ばあちゃん馬鹿だがらわがんねくてよぅ・・・(山形弁)」
俺はゲームに夢中で「もういいから!入ってくんな!!」
そう言われた時のばあちゃんほんとに悲しそうな顔してた。
でも、「ドラゴンバスター」が面白かったから怒りなんてとっくに忘れて
その日はいつもどおりばあちゃんの部屋に行った。
布団に入るとばあちゃんがぎゅっと抱きしめてくれた。
俺はその日ばあちゃんに抱きしめられながらばあちゃんの腕枕で眠った。

ばあちゃんが死んでもうすぐ5年。ばあちゃん、あの時は本当にごめんね。
急病で亡くなったばあちゃんに俺は何もしてあげられなかったけど、
一人暮らししている今でもあの「ドラゴンバスター」は大事に持ってるよ。
ばあちゃん、いろんな思い出をありがとう。

182名無しさん:2009/09/04(金) 22:04:12
犬視点

泣かないで
泣かないでって
言おうとするけど
顔を
舐めようとするけど

動かなくて
飼い主
もう
休んでいいよって
おりこうだったね
お休みって
気づいたら
目が見えなくなってて
声も聞こえなくなってきて
なにも
感じなくなってきて
でも
なんか
ずっと
飼い主の手が
あったかいのだけは
わかる
うれしいなあ
うれしいなあ
お休み
お休みなさい
起きたら
また

183名無しさん:2009/09/04(金) 22:04:32
本当に愛していたバイクには魂が宿るよ。
16の頃必死こいてバイトして、初めて買ったXS400、
10年以上乗って右直事故でクラッシュしたんだけど、
その瞬間「俺が犠牲になろう」という声が確かにした。

その言葉通り、バイクはフレーム、クランクケースまでダメになって死亡したけど、
体はカスリ傷だけで済んだ。今でも曲がったハンドルとボコボコのタンクを飾ってある。

キチガイと笑いたければ笑え。

184名無しさん:2009/09/04(金) 22:05:38
これはもの凄く好きなんだ



君が死んでからもう1年。
君は今も僕を見守ってくれているのかな?
君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。
すごく嬉しくて、幸せだったなあ。
突然、白血病だって医者に宣告されてから、君は病室で日に日に弱っていった。
「病院ってひまねえ」って笑う君を見て、僕はいつも泣いていたんだ。
君の為に、僕の小汚いノートパソコンをあげたら、君はすごく喜んでくれたよね。
ネットをするようになった君がいつも見ていたサイト、それが「2チャンネル」だった。
ある日君はいつものように、笑いながら言った。
「ほら、見て今日も2ゲット出来たよ。」
「あまりパソコンばっかいじってると身体に障るよ」
なんて僕が注意すると、
「ごめんねえ。 でもね、これ見てよ。 
ほら、この3のひと、2げっとぉ!なんて言っちゃってさぁ、ふふ」
僕は黙っていた。君がすごく楽しそうで、僕は何も言えなかった。
「ほらみて、この3のひと、変な絵文字使ってくやしぃ〜!だって。
かわいいねえ。 ふふ。」 
僕はまだ黙っていた。笑う君を見て、どうしようもなく悲しくなった。
「憶えててくれるかなあ」 君がふと言った。
「…この3のひと、私がいなくなっても、あの時変な奴に2をとられたんだよなー
なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいなぁ……」

それから数ヶ月後、君は家族と僕に見守られながら息を引き取った。

君はもうこの世に居ない、なのに僕は今F5を連続でクリックしている。
君の事を、3のひとが忘れないように、いつまでも、いつまでも忘れないように。

天国にいる君と一緒に、今ここに刻み込む 

        2 ゲ ッ ト

185名無しさん:2009/09/04(金) 22:06:09
飼い猫の話なんだが

猫を買った。もう20年以上前の事だ。
血統証つきの、シャム猫。当時はやってたんだが、なぜか買った時にはもう大きかった。

そんなんだからか、気位が高くて、言う事聞かなくて、泣き声がうるさくて
とてもじゃないけど人に懐かない猫だった。
何回も噛み付かれて血を流して、引っかかれて病院行って、
喧嘩して帰ってきたと思ったら骨が見えるくらいの怪我してたり、
あげくに一週間も家出して戻ったと思ったら妊娠してて、俺の布団で出産して阿鼻叫喚!そんな猫だった。

まあ、そんな猫も長生きして、どんどんうるさくなって
俺が成人する頃には午前様帰りすると玄関で猫だけが待ちかまえて大声で鳴く、
うるさいおふくろみたいな猫に成長しちまった。

結局18年生きて、交通事故であっさり死んでしまった。
あんまりにも長い間、一緒にいたから猫がいないと言う現実を受け入れられなかったんだ。

ダンボールで眠る様に死んでる猫を見ても、撫でても泣けなかった。
火葬してもらっても泣けなかった。

でも、しばらくたってから視界のはしに白いのが映ると猫を探す様になった。
で、ああ、もういないんだよな。って思ってぼんやりして。
それでも泣かなかった。

当たり前の様にいない猫を、ふ、と探す時にも慣れた頃
テレビでシャム猫を見たんだ。ウチで飼ってた猫と同じ色のやつ。
気位が高くて、うるさくて、言う事聞かなくて、

ああ、アイツがいる。って思ったら号泣してた。


・・・スマン。絶対泣けないよなこんな話じゃ。
今でも泣くことあるよ。もう死んじゃって5年以上経つのに。
ってこれ投下する前にもっと泣けるペットロスの話がありましたね重ねてスマン。

186名無しさん:2009/09/04(金) 22:07:50
入社4年目で初めての結婚記念日の日。社内でトラブルが発生した。
下手したら全員会社に泊まりになるかも知れないという修羅場なのに
結婚記念日なので帰らしてくださいとは絶対に言えなかった。

5時を回った頃、T課長が俺を呼びつけ、封筒を渡して
「これをK物産に届けろ」 と言う。
K物産は、隣の県にある得意先で、今から車で出ても8時までに着けるかどうかすら分からない。
「届けたら直帰していいから」と言うが、直帰も何も
K物産に届けて家まで帰ったら、きっと11時は過ぎるだろう。

文句を言いたかったが
「わかりました」
と言って封筒を預かった。中身を見ようとすると
「中身は車の中で見ろ。さっさと行け!」
とつれないT課長。不満たらたらの声で
「行ってきます」
というと、課内の同情の目に送られて駐車場へ向かった。
車に乗り込み、封筒を開けると、一枚の紙切れが。
「結婚記念日おめでとう。今日はこのまま帰りなさい」
と書かれていた。会社に入って初めて泣いた。

その翌年、T課長は実家の家業を継ぐために退社した。送別会の席でお礼を言ったら
「そんなことあったか?」
と空とぼけていた。T課長、お元気でおられるだろうか。

187名無しさん:2009/09/04(金) 22:10:14
(前略)今年初め、新車を購入するため、6年間乗ったマーチを手放すことになった時、
 小1だった長男は声をあげて泣きました。長男は妹と一緒にマーチの中に
 「マーチへ。いままでいろんなところにつれていってくれてありがとう。
 これからもげんきでね」
 と書いた手紙をしのばせ、マーチとお別れしました。

 それから9ヶ月余りが過ぎた先日、郵便受けに「マーチより」と書かれた
 長男と妹あての手紙が届きました。その手紙には
 今マーチは新しいオーナーの赤ちゃんを乗せて毎日元気に走っていること、
 その赤ちゃんが手紙をくれた2人のように優しい子になってほしいということが
 書かれていました。
 熱いものがこみ上げました。長男は涙がこぼれ落ちないように必死に天井を
 見上げていました(以下略)

188名無しさん:2009/09/04(金) 22:12:18
俺の高校に生徒に馬鹿にされてたチビデブの物理の教師がいた。
その教師は、本当に馬鹿のひとつ覚えで毎朝校門に一人立って「おはよう」と声を掛けた。
他の教師も「よくやるよ、点数稼ぎ」と、あからさまにその教師を批判してたな。
雨の日も風の日も、ずっと。1年くらいしたら、普通にみんな挨拶するようになったな。
卒業式の日、校長挨拶のあと、その教師が壇上に突然上がってきて
「みんな、卒業おめでとう。僕は本当にダメな教師で、今までみんなから
どう見られていたか知っています。
でも、こんな僕にもみんなに伝えることができた言葉があります。【おはよう】
この言葉は、社会に出ても胸を張って言える様にして下さい。
毎日を一生懸命に生きている人の【おはよう】は、さわやかで他人の心を和やかにします。
いろいろな苦難や障害にぶち当たっても、顔をあげて、笑顔で【おはよう】と言ってください。
僕が教えた物理の授業は忘れてもいいですから【おはよう】だけは忘れない大人になって下さい」
ヤツは泣いてた。愚直な、ちょっと馬鹿入ったような涙で。
俺はちょっと泣いた。今、ヤツの物理の授業は忘れたが毎日の挨拶は忘れていない。

189名無しさん:2009/09/04(金) 22:14:18
そのときの部長はすっごく冷たくて、いつもインテリ独特のオーラを張り巡らせてる人だった。
飲みに誘っても来ることは無いし、忘年会なんかでも一人で淡々と飲むようなタイプで、
良く怒られていたこともあって俺はすごく苦手だった。

ある日のこと、部長の解雇を伝える社内メールが全員に届いた。
あのむかつく部長が居なくなる!!心の中でガッツポーズしたのは俺だけじゃなかったはずだ。

それから1週間後、部長の最後の出勤日。
退社のセレモニーが終わるとみんなそそくさと帰って行ったが
部長と俺だけは居残って仕事を片付けていた。
送別会の開催も自ら断った部長を苦々しく思っていると、珍しく専務から呼び出された。
しぶしぶ専務室に行くと、課長と専務が待ち構えていた。
俺はそこで始めて課長から「部長解雇の真相」を聞いた。
原因は俺だった。俺のミスの責任を全て部長がかぶってくれたらしい。
話を聞いてたまらなくなった俺は急いで部署に戻ったが、部長の姿はすでに無かった。
ふと自分の机の上を見ると、封の開いた買い置きのタバコ。すでに一本無くなってる。
横に添えられたメモにはこう書いてあった。

「これぐらいはいただいても良いはずだ」

俺にとっては無くなったその一本が、思い出の一本です。

190名無しさん:2009/09/04(金) 22:15:07
【貧乏とおかん】

幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。
学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを買わなければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外のベンチで弁当を食べて帰った。電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって、一生懸命に勉強した。
新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。結婚もして、母に孫を見せてやることもできた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように「野球、ごめんね」と言った。俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。

191名無しさん:2009/09/04(金) 22:15:55
ある病室に2人の末期ガンの患者が入院していた。
一人は窓側のベッド、もう一人はドア側のベッド。

2人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男は
ドア側のベッドの男に窓の外の様子を話してあげていた。
「今日は雲一つない青空だ。」「桜の花がさいたよ。」「ツバメが巣を作ったんだ。」
そんな会話のおかげで死を間近に控えながらも2人は穏やかに過ごしていた。

ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。
ドア側の男はナースコールに手を伸ばした。が、ボタンを押す手をとめた。
「もしあいつが死んだら、自分が窓からの景色を直接見れる・・・」
どうせお互い先のない命、少しでも安らかな時をすごしたいと思ったドア側のベッドの男は、
自分は眠っていたということにして、窓側のベッドの男を見殺しにした。

窓側のベッドの男はそのまま死亡した。
晴れて窓側のベッドに移動したドア側のベッドの男が窓の外に見たのは、
打ちっ放しのコンクリートの壁だった。

192名無しさん:2009/09/04(金) 22:16:01
僕は笑った

高2の夏、僕は恋をした。
好きで好きでたまらなかった。

その相手を好きになったきっかけは、
僕がクラスでいじめにあって落ち込んで、生きる意味すらわからなくなって一人教室で泣いていた時に
彼女がそっと僕に近寄って来て、
「○○に涙なんて似合わないぞ。ほら、笑いなよ!私、笑ってるあんたの顔好きだよ。」
といってくれた。

それからは僕は、いじめられてもずっと笑ってた。
泣くこともやめた。

そうすると次第にいじめもなくなって気がつけば友達もたくさんできていた。

あのときの僕を救ってくれたのは間違いなく彼女の一言だった。
それ以来ずっとずっと彼女を想い続けて気がつけば高校の卒業が近づいていた。

その間何度も何度も告白しようとした。
でも好きだから、好きすぎたから失うのが恐くて実行はできなかった。

しかし、卒業が間近になってようやく覚悟を決めた僕は卒業式の日に彼女に告白することを決心した。
そんな卒業式の三日前の朝、
いつものように彼女におはようを言おうと思って教室を見回したが彼女の姿はない。
入試も近いし、今日は休みなのかと気を落としていた。
そのとき担任の先生が暗い顔をしながら教室に入ってきていきなり僕たちにこう告げた。
「××さん(彼女の名前)が昨日、学校の帰りに車にはねられ意識不明になり、今朝病院で亡くなりました・・」と。

何を言ってるのかわからなかった。

状況が理解できない僕はみんなが泣いてる中で泣くことすらできなかった。

そしてお通夜の日、棺おけの中にいる清められた彼女の姿を見た時になってようやく涙がこみ上げてきた。祭壇目をやると彼女の写真が目 に映った。
彼女は笑ってた。

そのときふと彼女が僕に言ってくれたあの言葉を思いだした。

僕は笑った。

他の参列者の目には人の死を前にして笑顔を浮かべる僕はどう、うつっただろうか?

それでも僕は彼女の写真を見ながら笑った。

彼女の死から2年がすぎ、クラスで同窓会をした。
その時にクラスの女子から高校のとき、彼女が僕を好きだったという事を教えられた。
僕はその瞬間初めて泣いた・・。

声をあげて泣いた・・。

それからまた僕は笑った・・。

193名無しさん:2009/09/04(金) 22:16:42
『〇〇ちゃん二十歳のお誕生日おめでと。なにも買ってあげれなくてゴメンね。
お母さんがいなくても、〇〇ちゃんは強い子になってるでしょうね。
今頃、大学生になってるのかな?もしかして結婚してたりしてね・・・』
10分くらいのビデオテープだった。


俺、泣いた、本気で泣いた。
次ぎの瞬間、親父の髭剃りでパンチパーマ全部剃った。
みんなにバカにされるくらい勉強した。
俺が一浪だけどマーチに合格した時、親父、まるで俺が
東大にでも受かったかのように泣きながら親戚に電話してた。


そんで、二十歳の誕生日に、案の定、親父が俺にテープを渡してきた。
また、よく見てみたら。
ビデオを撮ってる親父の泣き声が聞こえてた。
お母さんは、笑いながら『情けないわねぇ』なんて言ってるんだ。
俺また泣いちゃったよ。
父親も辛かったんだろうな、親父にそのこと言ったら、知らねーよなんて言ってたけど、
就職決まった時、親父が『これでお母さんに怒られなくて済むよ』なんていってた。

俺このビデオテープがあったからまっとうに生きられてる

194名無しさん:2009/09/04(金) 22:17:24
Saga2は思い出のソフトなんだ……今でもよく思いだしては切なくなってます。
俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。
夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、
小学校あがって更に病状が悪くなって。もちろん体育なんかでれないし、
みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。
んで、小五になってからほぼ毎日病院行って吸入するくらいまで悪化しちゃって、
そのまま3週間入院する事になって。。。
んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど
二人はおばあちゃんとおじさん、んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。
俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、なかなかその同室の人達と
仲良くなれないで一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。
そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、もう一回クリアしたやつだったんだけど
ヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。
んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時は
なんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。俺が彼女の方みると
慌てて目逸らすんだけどね。もしかしてやってみたいのかな?と思って、
「良かったらコレ借そうか?」って聞いたのよ。そしたら目ぇ輝かせて「いいの?」って
いうもんだから、「もう飽きたからな」とか照れ隠しして借してあげたさ。
でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから
俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。
パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、
仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」あとはエスパーガールとロボットに
それぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。
それからどんどんそのコと仲良くなって、二人でゲームボーイやるだけじゃなく、
色んな話もするようになった。学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…
それからの時間はあっという間だった。すぐに俺が退院する時がやってきた。
看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に「おめでとう」って言ってくれてる中
彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。でもグッと堪えて
「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。退院したら連絡くれよな」って
そのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。それから何回もお見舞しに行こうと思った。
…でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。
連絡がないまま1年半が過ぎて、俺も小学校を卒業する頃になった。
せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ
病室に行ったけど彼女はいなかった。病室入口の名前欄にもない。
もうとっくに退院してたのかな…?と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。
「遠い所にいった」とかうまくはぐらかされたけど、俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。
その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。
俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が
「ああ、そういえばさやかちゃんから、リョータ君が来たら渡しといて、って言われた物があるのよ」
と言って俺にそれを渡してくれた。借してあげたゲームボーイとSaga2だった。
俺はそれを受けとって家に帰った。
帰るなりメシも食わないで、暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。
懐かしいあのOPの音楽。それと一緒にでてくるロード画面。
一つは彼女と俺が一緒にプレイしたデータ。あの時からほとんど変わってない。
懐かしさと悲しさで胸がいっぱいになった。
もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。
最初から始めてすぐ飽きたんかな?と思ってそのデータをロードしてみた。
パーティー四人の名前がこうなっていた。
「リョータ」
「いろいろ」
「ありがと」
「バイバイ」
…今でもSaga2のOPの曲を聞くと涙が出るよ。お見舞行ってあげられなくてゴメンな…。

195名無しさん:2009/09/04(金) 22:18:41
奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に
自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。

過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても
決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは反乱を起こして、
労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を血祭りにあげた。

現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに気付いてすらいない。
それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの唯一の誇りを見い出しさえしている。

(リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)



ちょっと系統が違うんだけど

196名無しさん:2009/09/04(金) 22:20:17
10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。
今やり直せよ。未来を。10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。


お前が『死にたい』と言って無駄に過ごした今日は
一生懸命『生きたい』と願って死んでった奴の明日なんだ

197名無しさん:2009/09/04(金) 22:22:58
箸休めにどうぞ。


ここだけの話、俺実は若ハゲなんだ
そのことかなり気にしてるのな

で、二日前の事なんだけど、仕事場に客がクレームつけに来て、
俺がその相手させられたんだよ

その相手はかなりカンカンでさ、まともに話が通じないのな
「あんたの会社はおかしい」だの、「責任者を呼べ」だの暴言を喚きまくり

事務所の人もかなり困ってた

そんでその客が「お前そのハゲ頭は飾りか!」って俺に向かって怒鳴ったのな
その瞬間、俺の頭の中が真っ白になって、気付いた時には泣いてたね

いい年した大人が、声をあげて大泣き

その客も俺のあまりの泣きっぷりにびびったのか、慌てて「ごめんなさい」って謝って帰ってったよ

俺のハゲ頭のおかげでクレーマー撃退

みんな大喜び

でも俺は次の日会社を休んだ

198名無しさん:2009/09/04(金) 22:26:49
男台詞をまさよし
女台詞を店長

他台詞まぎーで読んでみそ


「これ、恋人のカオリ」
 初めて彼女をこの家に連れて来られた時、私はガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
 私とアキラが同棲し始めたのは6年前の事だ。
 高校から一人暮らしを始めるアキラが、寂しいからという理由で昔から仲の良かった私を
 このマンションに半ば強制的に連行したのが始まりだった。
「はじめまして、カオリです。」
 そう行儀よくお辞儀したカオリは、アキラにはちょっと勿体無い位可愛かった。
 顔にも口にも出さなかったが、内心私は複雑だった。
 私のほうがアキラを知ってる。
 笑っているときも落ち込むところも、この女より、よく知ってるのに。

 アキラとカオリが付き合いだした馴れ初めは、たったひとつのキスかららしい。
 元々大学で仲が良かった二人だが、ある日とうとうアキラの理性がぷっつり切れてキスをした。
 これでカオリに万一ほかに好きな人でも居たら一大事というかシャレにもならないが、
 強運にもカオリもアキラが好きだったらしい。目出度く両想いになったそうだ。
 …たった、キスひとつで変わる関係なら、どんなに良かっただろう。

「な?言ってた通り可愛かったろ、『カオリちゃん』。」
 カオリが帰った直後玄関を振り返って、自慢げにアキラがふふんと笑った。
 ああ、可愛かったよ、長い間連れ添った私なんかよりあのコを選んだ位なんだから。
 …可愛くないと、納得いかない。
「拗ねんなよ、バカ」
 よほど態度に出ていたのか、アキラは笑って、いつものように私に軽くキスを落とした。 
 …キス、たったひとつで、変わる関係だったら、どんなに、良かっただろう。

 キスなんて何回もしているが、関係が変わったことなんて、ない。
 …なんだかふいに悔しくなって、私はみゃあ、と鳴いてやった。

199名無しさん:2009/09/04(金) 22:28:39


 今日も今日とて、ファミレスで仕事をしていると…
 隣のテーブルに、親子が座ったんです。妙に若作りしてる茶髪のお母さんと、中学一年生ぐらいの兄、そして小学校低学年ぐらいの妹です。
 まあ、どこにでもいる家族連れだなあぐらいにしか思ってなかったのですが……驚きました。

母「ほら! 早く決めなさいッ! ったく、トロいんだから!」

 お母さんが、デフォルトでキレてるんですよ。
 子どもがなにをしても、怒鳴りつけるんです。

妹「それじゃ、わたしカレーにするー」

母「そ。わかった」

妹「わたし、カレー好きー」

母「うるさいな! そんなこと聞いてないでしょ?!」

 カレー好きって言っただけじゃん!
 なんで、怒鳴るんだよ?!ヽ( `Д´)ノ

 お兄さんの方は、もうこのお母さんに呆れてるのか、

兄「…………」

 無表情でそっぽ向いたまま、一言も喋ろうとしません。注文を決める時もメニューを指さしただけ。関わり合いになるのを、極力控えているみたいです。


 料理が届いてからも、お母さんはキレっぱなし。

妹「いただきまーす」

母「黙って食べなさい」

妹「……ショボーン(´・ω・`)」

兄「…………」

 ただカチャカチャと鳴り響く、食事の音。
 さっさと自分だけ平らげた母親は、タバコ吸いながらケイタイをいじり始めました。
 やるせねぇ('A`)

 すると突然、妹が明るい顔をして口を開いたんです。

妹「あ、そだ、お母さん! 聞いて聞いてっ! あのね! えとね! 今日、学校でね、とってもいいことが……」

母「うるさい! 食べてる時は騒がないの! 周りの人に迷惑でしょ!」

 ちっとも迷惑じゃないよ! うるさいのは、アンタだよ!
 むしろ、そのコの話、聞いてあげてよ!

 怒鳴られてびっくりした妹が、カレーをテーブルにほんのちょっと落としちゃったんですが…

母「あーもー! 汚いな! なんでちゃんと、食べられないの?! 綺麗に食べなさい! 綺麗に! あーもームカツク!」

 烈火のごとく、怒る母。
 そんなに怒るほど、こぼしてないだろー?!ヽ( `Д´)ノ

妹「うう…ごめんなさい……」

 ブツブツ文句いいながら、母親はケイタイをいじくっている。
 妹は涙目。兄は一言も喋らずに、黙々と食べています。
 まるでお通夜みたいな雰囲気に包まれたテーブル。

 こんな食事、楽しいはずがない。


 すると。
 母親のケイタイが鳴り始めました。

200名無しさん:2009/09/04(金) 22:29:04
>>199続き

母「ちょっと、お母さん、電話してくるから。サッサと食べちゃってね」

 そう言い残して、ケイタイ片手に母は店から出ました。
 電話するヒマがあったら、我が子としゃべれよ!

 子育てを経験するどころか、恋人もいない僕には言う資格がないかもしれませんが、それでも言いたい。もうちょっと、子どもとの接し方ってもんがあるだろ。それじゃ、あまりにも可哀想だろ。子どもがグレてからじゃ遅いんだぞ、ゴルァ( `Д´)
 と、隣のテーブルで、私はキレまくっていたんですが……
 妹のようすを見て、怒りも吹き飛びました。

 そのコは、涙目のまま、一生懸命カレーを食べてたんです。
 お母さんの言いつけを守りたいから、ゆっくり食べていたら怒られてしまうから……味わう余裕もないぐらい、急いで食べてたのです。
 でも。
 もともと、食べるのが遅い子なのでしょう。焦っているからか、口の周りをべそべそに汚してしまっていて……きっと、それをまた怒られてしまうのに、それすらも気付かずに必死にカレーをかき込んでいたんです。目にいっぱい涙を溜めて。一生懸命に。あぐあぐ。

 そのコが健気で不憫で、しうは泣きそうになってしまいました。
 もうね、この世には親子の情はないのかと、寂しい気持ちになってしまいましたよ。あんなお母さんはやめて、お兄さんチの子になれと、そう言って抱きしめてあげたくなったほどです。


 そのとき。
 一言も喋らなかった兄がボソッと言ったのです。

兄「……そんなに急がなくてもいいよ」

妹「え?」

兄「ゆっくり食べな」

妹「で、でも……お母さんが」

兄「いいから。好きなんだろ、それ」

妹「うんっ」

 兄は、チラッと母親が出て行った出口の方を確認しつつ…

兄「で? なにがあったって?」

妹「???」

兄「学校でいいことあったんだろ」

妹「う…うんっ! あのね! えとね! 今日学校でね!」

 妹は、楽しげにしゃべり始めました。他愛もないことだったんですが、とっても嬉しそうに。きっと、聞いてもらえるだけで嬉しいんでしょう。さっきまで涙目だったのに満面の笑みを浮かべています。
 兄は、にこりともせずに話を聞いてあげていたのですが、

兄「そっか。良かったな」

 と言って、妹のべそべそになった口元を拭いてあげたのでした。

 親子の情は見えなくとも、兄妹の情はちゃんとありました。
 きっと、この二人はまっとうに育つと思います。

201名無しさん:2009/09/04(金) 22:30:08
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供がおとなになった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。



子供が生まれなければ 猫 を飼いなさい。
猫 が赤ん坊の時、あなたは 猫 の良き しもべ となるでしょう。
猫 が幼年期の時、あなたは 猫 の良き しもべ であるでしょう。
猫 が少年期の時、あなたは 猫 の良き しもべ でいるでしょう。
猫 がおとなになった時、あなたはやはり 猫 の良き しもべ のままでしょう。
そして、いつかそのとき、猫 は自らの死をもって あなたのこころに 猫 型の穴を開けるでしょう。

その穴を埋めるには、また 猫 を飼うしかありません。

202名無しさん:2009/09/04(金) 22:34:25
大きな病院に通院していました。

ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。

『入院して二ヶ月 直らない もうだめだ』

そして二週間後
(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、またそのトイレに入りました。

…ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。
『頑張れ』
『ガンガレ』
『必ず良くなるぜい!』等々。

しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされて、他のドアは新しい色になったのですが、なぜか、そのドアだけは塗り直されずに落書きがそのままでした。

それを見て温かい気持ちになりました。

203名無しさん:2009/09/04(金) 22:34:46
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、
N先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。

204203続き:2009/09/04(金) 22:35:13
昨日、デパートのポストカードなどに美しい水彩画と、A君のサインを発見いたしました。

N先生は今、僻地で小学校で校長先生をしております。
先生は教員が少なく、子供達が家から2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任されました。

N先生のお家には、毎年夏にA君から絵が届くそうです。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学しました。
お別れ会でのN先生の挨拶が思い浮かびます。

「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。
 みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。
 ユトリロっていう、フランスの人でね、街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。
 空が、綺麗なんだよ。
 A君は、その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。
 だけど、決して取り戻せない物ではないのです。
 そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。
 これは、簡単なことじゃありません!」

A君は、空を描いた絵を送るそうです。
その空はN先生が作り方を教えた、
美しいエメラルドグリーンだそうです。

205名無しさん:2009/09/04(金) 22:36:30
父親が発売日にFCの4を買ってきた。
私と弟とで順番にクリアしたあと、父親はなぜかずっと
4章のトルネコの序盤(店でひたすら武器とか売りまくる)を続け、
それだけで5万も6万もゴールドを貯めていた。

思えば父親は2でも全員のLVをMAXまで上げたり
単純作業が好きなのかなと思っていたが
もう、一度クリアしてしまったそれらのゲームで
また私や弟が遊ぶときにキャラが強かったりお金が多いと喜ぶだろうと
それだけのためにちょっとズレた愛情表現をしてくれていたってことがわかった。

私も弟も成人し、実家を離れて生活をしていた頃、父が入院した。
お土産に、なぜか私はGBAとGB版のDQ1&2、そして3を買って持って行った。
父は骨と皮だけになっていた。
私がお土産を渡すととても喜んで、ヒマな入院生活をそれと共に過ごしたらしい。
もう、子供のために単純作業続けなくてもいいんだよ、お父さん。
いっぱい冒険してね、お父さん。
父は普通の食事が喉を通らなくなり、DQ3のパーティにこんな名前を付けた。
勇者コロッケ 武闘家つくね 僧侶とんかつ 商人おでん
「はよ元気になってこれ食べたるねん」と笑う父。
ガリガリに痩せた父の姿を見たのはこれがさいごだった。



今では食べられなかったあのころのカタキをとるかのように
体重も激増!ムチムチ状態で「8まだ出えへんか!」と
電話してくる父です。退院おめでとう。

206名無しさん:2009/09/04(金) 22:37:58
嫁が風呂に入っているときに携帯を見てしまった。
おれが送った「今から帰る」みたいなくだらないメールばかり。
でもフォルダがあって、そこにメールが一杯たまってた。

彼氏から彼女に送るような甘い内容のメールばかり・・百通ぐらいあったかも試練。
感情的になってしまい、風呂からあがってきた嫁に問い詰めた。そしたら

「自分が送ったメールなのに、忘れてしまったのですか?」

といって嫁は笑った。さっぱり気づかなかった。
言われて見れば、差出人がおれの昔の携帯の番号だった。忘れていた。
そうこうしてる間に嫁の携帯の電池が一つになってた。もう何年も前から同じ携帯だ。

機種変しないのか?と聞いたら、メールが消えるのが嫌だったからだと。
なんだか携帯盗み見た自分が恥ずかしくなった。
謝ると、嫁は笑いながら「こんな私を貰ってくれる人なんて貴方以外にいません」
といっておれを抱きしめてくれた。

今週末嫁の携帯を機種変しにいってきます。おれの自腹でOTL

207名無しさん:2009/09/04(金) 22:38:12
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし
彩りも悪いし、とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。

208名無しさん:2009/09/04(金) 22:40:48
ボジョレーの季節でしょ。
でも僕は下戸なんで、イマイチわからんけど。

いまいち仲が良くなかった父が入院する前夜、
まあいつまで入院するかわからないけど
一応、別れの杯だ、なんて冗談めかして言ったんだ。
こんなの初めてのこと。

ワインが大好きだった父は、とっておいたビンテージ?を
開けて僕と自分につぎわけ、乾杯した。

母も珍しいこともあるもんだと言って、
これまた珍しく家の中で写真をとった。

父と初めて対座して酒を酌み交わすってのが
なんとも居心地が微妙なもので。
かといって下戸なのですぐに酔ってしまい、
父はカラカラと、これじゃあ酒でまだお前に負けることはないなと笑っていた。
それで入院。

末期の食道癌で家に帰ることなく闘病4ヶ月であっけなく逝った。
最初で最後の父と息子の晩酌だった。

父の遺品を整理していると、ワインが納屋からまだいくつか出てきた。
僕は銘柄の良し悪しは良く分からないが、ラベルを見てみると、
何か文字がメモしてあった。

「××(僕の名)大学卒業用」

「××就職時用」

「××結婚時用」

瓶を抱いて僕はずっと泣いてしまった。
ワインをあける機会を奪った病気を恨んだ。
それ以来下戸ながら、月の命日には赤ワインを開けて、父を思い出すようにしている。

僕はもう結婚まですませ子供もできたが、父の残したボトルは空けてない。

もっと酒を教えてもらえばよかったと、本当に思う。

209<やだ・・・えっち///>:<やだ・・・えっち///>
<やだ・・・えっち///>

210名無しさん:2009/09/04(金) 22:43:06
今日正社員の面接行ったのね。もうこれで11社目。
今まで全部駄目だった。
それで、その日は車で母も用事があったし、近くだったんで、
母さんが運転するよ、と付き添ってくれた。
駐車場の社内に母を待たて面接してもらった。
出てきたのは社長と人事課長。社長が絵に書いたような悪人顔でさ。
たばこふかしながら履歴書見て「何この転職回数?あんたもう36だろ?」
「働いた経験が長いったって、こんなの職歴なしも同然だろう?」
「精神の病気だかなんだかしらんが、うちでそんなの雇うわけない、
辞められたら無駄だし、もう帰ってくれ。用はないだろ。終わり終わり」
車に戻ると母は面接には触れず、「また寒くなるんだって、今ラジオで行ってた」
「ごはん食べて帰ろうか」って。
無言のままうどん屋に入って、カツ丼を食べた。
そしたら母親が「受かるといいねー」って言うからさ、俺答えに困っちゃってさ。
で、いろんな言い訳考えた末に正直に「いや、駄目だったんだ、今日も」といった。
母親、「また次も送っていくよ、カツ丼、あんまりおいしくなかったね」だってさ。
今頃になって泣けてきたよ。情けねーなー。就職してーなー。
今まで何やってたんだろう。
母さん、就職できたらおごってくれたお礼に、今度は何かおごるよ。
うまくないカツ丼じゃないところに行こう。
この歳になって言うのもなんだけど、 母さんごめんなさい。

211名無しさん:2009/09/04(金) 22:43:52
はぐれメタルの経験値がなんで高いのかって?
そりゃ、勇者達になかなか倒されないから長いこと生きてるわけよ
スライムなんか最初の町出てすぐいるじゃん?

全然長生きできないわけ。だから経験値も少ないわけ
でもはぐれメタルは逃げたりして長生きしてんの
一生懸命生きて、生活してんの
働いたり、恋愛したり、結婚したり、そりゃ一生懸命
結婚したら子供は何匹つくるか悩んだりして
養育費をどうしようとか、小学校卒業したら私立中学校に入れるかとか

ローン組んで一戸建て買うか、それともアパートでこのまま暮らすかとか
安月給で嫁さんに怒られたりとか、それでも嫁さん愛してたりとか
頑張って生きてるわけ。だから人生経験も豊富
そりゃ経験値も高くなるわ

ところでさ、はぐれメタルがなかなか逃げないときあるじゃん
あれってさ、はぐれメタルの親父が時間稼ぎしてんの
子供と奥さんだけは絶対に守りたいから
勇者達が自分に夢中になってる間に嫁さんと子供逃がしてんの
自分が死んでも家族が幸せに生きてくれるならって、自分を犠牲にしてさ
そんなことってできるか普通。自分を犠牲にだなんて
だから、はぐれメタルの親父は本当に偉大だなって思うよ俺

212名無しさん:2009/09/04(金) 22:45:47
名言集でもいっときますか

「独身者とは妻を見つけないことに成功した男である」(アンドレ・プレヴォー)

「裕福な独身者には重税が課されるべきであろう。
ある人間が他人よりも幸福であるというのは不公平だ」 (オスカー・ワイルド)

「女を腕の中に抱くと、やがて腕にぶらさがられ、
そのうち背負うことになる」(サシャ・ギトリー)

「女たちは私には象と同じように思える。眺めるのは好きだが
家に欲しいとは思わない」(W・C・フィールズ)

「私は男でなくて幸せだ。もし男だったら、女と
結婚しなければならないだろうから」 (スタール夫人)

「結婚した人々の唯一の楽しみは、他人の結婚に立ち会うことである
……悪魔的な楽しみだ」(ラモン・ゴメス・ド・ラ・セルナ)

「離婚の動機ですって? ありますとも、弁護士さん、
私が結婚しているということです」(エミール・ポラック弁護士)

「人は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、
記憶力の欠如によって再婚する」(アルマン・サラクルー)

「頭のいい男は良い夫ではありえない、なぜなら彼らは結婚しないから」
(アンリ・ド・モンテルラン)

「女たちを知れば知るほど、私は自分の手の方をいとおしく思う」(ショロン)

「男はみんな賭博師だ。でなきゃ結婚なんてしやしない」(フレデリック・リット)

「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。
宝くじなら当たることもあるのだから」 (バーナード・ショウ)

「夫が妻にとって大事なのは、ただ夫が留守の時だけである」(ドストエフスキー)

「一人でいるとき、女たちがどんなふうに時間をつぶすものか。もしそれを男たちが
知ったら、男たちは決して結婚なんてしないだろう」(O・ヘンリー)

「三週間互いに研究しあい、三ヶ月間愛し合い、三年間喧嘩をし、三十年間我慢しあう。
そして子供達が同じことをまた始める」(テーヌ)

「恋は人を盲目にするが、結婚は視力を戻してくれる」(リヒテンベルグ)

「ウェディングケーキはこの世で最も危険な食べ物である」(アメリカの諺)

213名無しさん:2009/09/04(金) 22:49:06
介護疲れと生活の困窮から今年2月、合意の上で認知症の母親=当時(86)=を殺害したとして、承諾殺人などの罪に問われた長男の無職、片桐康晴被告(54)=京都市伏見区=に対する判決公判が21日、京都地裁で開かれた。東尾龍一裁判官は「結果は重大だが、被害者(母親)は決して恨みを抱いておらず、被告が幸せな人生を歩んでいけることを望んでいると推察される」として懲役2年6月、執行猶予3年(求刑・懲役3年)を言い渡した。
 判決によると、片桐被告は今年1月末、介護のために生活が困窮し心中を決意。2月1日早朝、伏見区の桂川河川敷で、合意を得た上で母親の首を絞めて殺害し、自分の首をナイフで切りつけ自殺を図った。
 論告や供述によると、片桐被告の母親は父親の死後の平成7年8月ごろに認知症の症状が出始め、昨年4月ごろに症状が悪化。夜に起き出す昼夜逆転の生活が始まった。
 同被告は休職し、介護と両立できる職を探したが見つからず、同年9月に退職。その後、失業保険で生活している際に、伏見区内の福祉事務所に生活保護について相談したが受給できないと誤解し、生活苦に追い込まれて心中を決意した。
 殺害場所となった桂川河川敷では、家に帰りたがる母親に「ここで終わりやで」と心中をほのめかし、「おまえと一緒やで」と答えた母親の首を絞め、自らもナイフで首を切り自殺を図った。前日の1月31日には、母親を車いすに乗せ、京都市街の思い出の地を歩く“最後の親孝行”をしたという。
 判決理由で東尾裁判官は「相手方の承諾があろうとも、尊い命を奪う行為は強い非難を免れない」としながらも、「昼夜被害者を介護していた被告人の苦しみ、悩み、絶望感は言葉では言い尽くせない」と、追いつめられた片桐被告の心理状態に理解を示した。
 また、判決文を読み終えたあと、片桐被告に「朝と夕、母を思いだし、自分をあやめず、母のためにも幸せに生きてください」と語りかけた。同被告は声を震わせながら「ありがとうございます」と頭を下げた。

214名無しさん:2009/09/04(金) 22:54:54
うちの母が作るミートソースは、目茶苦茶旨かった。
家族全員大好物だったんだが、そのレシピを聞かないうちに急性白血病で亡くなった。

亡くなって数年経った時、父が「あのミートソース食いたいな」と急に言い出した。
私も弟も食べたかったので、あの味の再現をしてみようという事に。

ベースは某メーカーの缶詰ミートソースだというのは知ってた。
が、そこに何を足せば母の味になるのかがわからない。
私と弟で色々とブレンドし続け、三日くらい連続で夕飯ミートソーススパゲティ。
朝もミートソーススパゲティ。
そろそろ飽きが来る……って時に、弟が作ってみたミートソースが、偶然母のと同じ味になった。
最初は皆で「コレ!コレだよ!」と絶賛しながらがっついてたが、
次第に言葉が無くなり、食べ終わる頃には皆して泣いてた。
今でも母の月命日には、絶対にそのミートソースを食べる。

215名無しさん:2009/09/04(金) 22:55:45
俺の大好きな話

なんか機械音痴の母がデジカメを買った。
どうやら嬉しいらしく、はしゃぎながらいろいろと写してた。
何日かしてメモリがいっぱいで写せないらしく
「どうすればいいの?」って聞いてきたが
「忙しいから説明書読め!」とつい怒鳴ってしまった。
さらに「つまらないものばかり写してるからだろ!」とも言ってしまった。
そしたら「・・・ごめんね」と一言。

そんな母が先日亡くなった。
遺品整理してたらデジカメが出てきて、何撮ってたのかなあと中身を見たら
俺の寝顔が写ってた・・・。

涙が止まらなかった。

216名無しさん:2009/09/04(金) 22:56:03
10年前のこと

嫁と夜空をみていて、あんまり星がきれいだったので、気の利いた事をいおうとしたが
なかなか出てこない。
嫁はふと心底感心したように
「パイロットってすごいよね〜。こんなに星がいっぱいあるのに、ちゃんとよけて
ヒコーキ飛ばすんだもんっ!」

半年後結婚したが、今はもういない。
娘とオレを遺して、お星様になっちゃったさ。
いまごろヒコーキとぶつからなきゃいいけどなあ。


あんな気分にさせてくれたのは嫁だけだった。

217名無しさん:2009/09/04(金) 22:57:53
某、店長でお願いしたい


弟が癌で半年もたないそうです糞生意気な弟で
可愛いげのない、愛想もない糞弟がよぉ!
あたしより、親より先に死ぬってどうゆう事だよ大嫌いだよ本当は優しくて本当は心配かけたくなくて、あたしに怒鳴るおまいが大嫌いだ
あたしは泣き虫だから

病室に入れないとかいいながら、検査ん時あたしを外に出すおまいが大嫌いだ
あたしが泣いたら
ごめんなさいって謝る
おまいが大嫌いだ

本当は怖いのに
泣かないおまいが大嫌いだ

嫌いな注射や点滴を
我慢するおまいが大嫌いだ
泣き言、言わないおまいが大嫌いだ

もう最後になるんだな
とか腹勝手に括ってんじゃねぇよ!
ばかやろう

もっと甘えやがれ
もっと泣きやがれ
もっとわがままいいやがれ
いい子なフリすんじゃねーよ
もう
いなくなるとか
たえられないよ

もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
生きててよ
もっともっともっともっともっともっともっと
一緒にいたかったのに
もっともっともっともっともっともっともっともっともっと
あそびたかったのに

もっともっともっともっともっともっともっともっともっと
喧嘩したかったのに


こんな泣き虫で頼りないお姉ちゃんでごめんなさい

218名無しさん:2009/09/04(金) 23:00:43
私のおばさんはおしゃべりだった。それが、私に似てると家族に口々に言われ、私はなんとなく同族嫌悪なのか、おばさんが好きになれなかった。
ある日、おばさんが久しぶりに家に来た。正直嫌だった。だるそうに歩く姿、テレビを見ながら必死に手の運動をしているのが印象的だった。
おばさんも年なんだな、と私はぼんやり思っただけだった。
その後、急に母が何かにつけおばさんのもとに行くのが不思議で、尋ねると、難病にかかっていることがわかった。ALSだった。ALSとは一種の難病で、ゆっくり全身の筋肉が衰えて、手足が動かなくなり、呼吸が出来なくなり、しゃべることも、遂には目も開けられなくなる。けれど、今は医療が発達してるから、機械をつければ、寝たきりになるけど天寿は全うできること、高額だが脳内信号を読み取って会話できる装置があることを聞かされた。
次におばさんがやってきた時、車椅子に残ってきた。私の家系はみんな入院すらしない元気な家系なので、それだけで衝撃だった。足は完全に動かなくなっていた。義足でないのに、生きてないモノのようだった。でも、おばさんはなんともないみたいに、おしゃべりだった。私は憎たらしいおしゃべりに何故かほっとした。
それっきり、だった。母はおばさんの話題を避けたがったし、私も興味本位で聞くのはよくないと、何事もないように過ごした。

219名無しさん:2009/09/04(金) 23:01:16
高校生の頃家に小さい野良が住み着いて庭にうんこしたりにゃーにゃーうっさいから頭きて
鰹節いっぱい買ってきてでかいゴミ袋に入れて猫ぶちこんでわさわさ振ってやってら

酔ってふらふらになりながらも身体にまとわりついた鰹節を至福の表情で舐めているのが
あんまりムカついたもんだから完全にキレたおれはそいつを風呂場に連れ込んで
リンスのいらないメリットで全身をわしわし洗ったあとしっかり乾かしてやった挙句に
猫大好きフリスキー買ってきてイチゴか何かの空きパックに入れて食わせてやり

その晩一緒に寝たらもう情が移っちゃって移っちゃって「たま」なんてありがちな名前つけて
雨の日も風の日も雪の日も春も夏も秋も冬もいつだって一緒に遊んでいたのに
去年暮れくらいに腎臓悪くしてエサ食えずにどんどん痩せていってそれでも高い点滴とか
打ってやったり優秀な獣医探して診てもらったのに相変わらず苦しそうににゃーにゃーいってて

幸せそうな顔でおれの腕にしっかり抱かれたままちょうど半年前に死んじゃったから
野良の時にお気に入りだった庭のユスラウメの根元に穴掘って鰹節とかおもちゃとか毛布とか
食器とかクリスマスと正月にしか食わせてあげなかったモンプチの高いやつとか入れてやって

最後に毛布に包んだたまを入れて埋めてやろうと思ったんだけどもう色んな思い出が次々に
思い出されちゃって二十五歳無職でどうしようもないろくでなしのおれは本当久しぶりに号泣しちゃって
外を通る女子中学生とか主婦とかがじろじろ見てきたけど涙と嗚咽止まんなくて

それでも何とか埋葬終えて線香立ててやったんだけどなんかもう部屋戻ったら
いつもの座椅子の上で丸くなっておれに気付くと嫌そうににゃーとか言ってくるんじゃないかって
全然死んだ実感が湧かなくて夜寝る時にたまのいない冷たい布団に入った途端にまた泣いて。

だから猫なんて嫌いなんだおれは。やっと就職も決まったしよ、彼女も出来た。
だからもう猫なんていなくても生きていけるんだ。
もう一生猫なんて飼わないからな。お前を最後にするからな。バカやろう。バカやろう。

220名無しさん:2009/09/04(金) 23:04:24
今日マックで、隣の席に小さい女の子とずいぶん若い父親の二人連れがいた。
「○○はお父さんのご飯とハンバーガー、どっちが好き?」と父親が問うと、
女の子は「お父さんのご飯!」と即答。

それを聞いた父親が申し訳無さそうに
「毎日ちゃんとしたご飯作ってあげられなくてごめんね」と言うと、
女の子は一生懸命こんなことを言った。

「でもお母さんは、お父さんのこと偉い偉いって言ってるんだよ。
だってお母さんはずっと見てて、○○が頑張ってたら偉い偉いって言ってるんでしょ?
お父さんはいっぱいいつも頑張ってるから、偉い偉い偉いなんだよ」

それを聞いた父親は目頭を押さえて、涙ぐんでるようだった。
俺も涙ぐんだ。

221名無しさん:2009/09/04(金) 23:05:28
「とりあえず、出会ってから今の所まで、一番好きな女の人は○○だったよ。ありがとう」

癌で亡くなる1週間前に母に言った父の言葉。
なんか世界で一番愛してるだとか言わないあたりが、
ああ、お父さんは本当に本当にお母さんのこと愛してたんだな、と思ってボロボロ泣いた

222名無しさん:2009/09/04(金) 23:08:36
「美人だろ?出会ってから毎日思ってたよ。なんて綺麗な女だろうって。」

棺で静かに眠る母の傍らで父が俺に言った言葉。

223名無しさん:2009/09/04(金) 23:14:57
6歳の娘がクリスマスの数日前から欲しいものを手紙に書いて窓際に置いておいたから、
早速何が欲しいのかなぁと夫とキティちゃんの便箋を破らないようにして手紙を覗いてみたら、
こう書いてあった。

「サンタさんへ おとうさんのガンがなおるくすりをください! おねがいします」

夫と顔を見合わせて苦笑いしたけれど、私だんだん悲しくなって少しメソメソしてしちゃったよw

昨日の夜、娘が眠ったあと、夫は娘が好きなプリキュアのキャラクター人形と「ガンがなおるおくすり」
と普通の粉薬の袋に書いたものを置いておいた。
朝、娘が起きるとプリキュアの人形もだけれど、それ以上に薬を喜んで「ギャーっ!」って
嬉しい叫びを上げてた。
早速朝食を食べる夫の元にどたばたと行って

「ねえ! サンタさんからお父さんのガンが治る薬貰ったの! 早く飲んでみて!」

っていって、夫に薬を飲ませた。
夫が「お! 体の調子が、だんだんと良くなってきたみたいだ」と言うと娘が、

「ああ! 良かった〜。これでお父さんとまた、山にハイキングに行ったり、
動物園に行ったり、運動会に参加したりできるね〜」

……っていうと夫がだんだんと顔を悲しく歪めて、それから声を押し殺すようにして「ぐっ、ぐうっ」って泣き始めた。
私も貰い泣きしそうになったけれどなんとか泣かないように鍋の味噌汁をオタマで掬って
無理やり飲み込んで態勢を整えた。

夫は娘には「薬の効き目で涙が出てるんだ」と言い訳をしてた。
その後、娘が近所の子に家にプリキュアの人形を持って遊びに行った後、夫が

「来年はお前がサンタさんだな……。しっかり頼むぞ」

と言ったので、つい私の涙腺が緩んで、わあわあ泣き続けた。
お椀の味噌汁に涙がいくつも混ざった。

224名無しさん:2009/09/04(金) 23:15:07
まぁ、人生色々ってトコかな?
心残り?『無い』って言ったら、そんなの嘘になるって決まってる。
 
私もまだまだ若いし、買い物だってしてみたいし。
美味しいものだってもっとたくさん、色んなもの食べたいじゃない?
そりゃあね…そりゃあ…素敵な恋だってね…
そういうのできれば、ホント最高なんだけど…そう…ホント最高…
 
だけどなんだかね…ホント『あーあ』って感じ。
 
ホント…あーあ…
 
気になる人?
…いた。…ん、過去形。
今更、伝えておけばよかったなんて考えてる自分に、ちょっと自己嫌悪。
もうどうしようもないのにね。
もし、また今度生まれてくることが出来たなら、今度はもっと、器用な人間に生まれてきたいな。
もう…どうしようもないのにね。なんだか自己嫌悪。
 
もし、この戦いが終わっても、『生きていい』って言われたら、小さな鏡をひとつ買って、微笑む練習をしてみよう…
 
何度も何度も練習しよう…もう一度逢うために。
 
もし、『誰も傷つけずに生きていい』って言われたら、風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏みしめて、胸をはって会いに行こう…
 
生きていたい…『ありがとう』を言うために。
生きていたい…たくさんの気持ちをおくるために。
生きていたい…気づかなきゃよかった…こんな気持ち…

225名無しさん:2009/09/04(金) 23:18:08

駅前のコンビニでバイトしてたハタチくらいの清楚な娘。
彼女に会いたくて、俺は毎日コンビニに通ってた。
代アニ生の俺は金が無いから、買うのはいつも缶コーヒー1本。
「袋にお入れしますか」
「そのままでいいです」
コミュニケーションは何時もその会話だけだったけど、俺にとって何より大事な時間だった。

なのにその夏の終わり。彼女は突然髪を茶髪にし、化粧をしてレジ打ちをしていた。
俺の中で何かが壊れた。

「そのままがいいって何度も言ったじゃねーかよ!!」
叫びながらコンビニ中の棚を倒して回る俺。泣き叫ぶ彼女。そして聞こえてくるパトカーのサイレン。

今でも思い出す。5年前、36歳の夏の日。
あれ以来、恋はしていない。

226名無しさん:2009/09/04(金) 23:18:48
姪っ子がね、六年前の携帯を捨てない。
ずっと使い続けて、新しいのを欲しがらない。
小学校五年生の時に死んだ父親の声が、留守電に入っているのだそうだ。
まあ、このあいだ知ったことなんだが。
どうしたものかね。

227名無しさん:2009/09/04(金) 23:19:48
218続き

ある日、おばさんが入院した。ご飯が食べられなくなったので、胃に穴を開けて、くだを通して直接栄養を入れるためだった。親戚が高額な医療機器を取り付ける選択を迫られていることを察した。複雑な気持ちだった。親戚は皆一般家庭で、どう考えても支払える余裕はなかったからだ。
母におずおずとおばさんの話を尋ねると、元気におしゃべりしている、とだけいう。口はまだ動くから。母のおばさんへの皮肉は悲しげだった。
手術は成功した。これで安心ね、と母は休んでいた仕事にまた出かけていった。しかし数日後に様態が急変し、次の日の朝、おばさんはなくなったと電話が入った。
おばさんの葬儀はほんの僅かの親戚だけで行われた。おばさんの遺言だった。とても寂しい葬儀だった。棺へ花を添える時、久しぶりに見たおばさんは、ちょっと口を開いて眠っていた。まるで、なにかしゃべりだしそうに。田舎で病弱に育ち、結婚してから、転勤続きだったおばさん。おしゃべりなのは、もしかしたら、寂しかったのかもしれない。
以来、家族におばさんに似ているといわれると、昔のような嫌悪感はない。再来年、私はおばさんが病弱さで断念した大学受験を精一杯頑張ろうと思う。


長文でごめんなさい

228名無しさん:2009/09/04(金) 23:20:31
会社の机に部下である僕らの席と名前を書いた紙をセロテープでとめて

手帳は僕らの特徴で真っ黒

10年付き合った若年性アルツハイマーの上司

彼の書いた注文書を確認する担当

彼の受注をもう一回お客さんに確認する担当

彼のアルツハイマーシフトは僕らのせめてものお返しだった

笑って「アルツの上司だぞ好きにやってしまえ!期待してるぞ!」

という笑えないジョークで涙を誘うバカな上司

新入社員の倍手間のかかる上司

新入社員を俺と勘違いして10分説教してしまう上司

まちがって俺に辞表を提出した彼は会社をやめることができなかった

最後に彼の率いる支店はダントツの一位をとって

「勇退」という花束を僕らは渡した

229名無しさん:2009/09/04(金) 23:21:48
小学4年生のとき
友達とちょっと遠くの公園までチャリで遊びに行く事に
なのでおこづかい頂戴って親に言ったら300円しかもらえなかった
皆1000円持ってきてるから1000円頂戴よ!って言ったら
だめって言われて、あとから親の財布から1000円くすねた。
財布に1000円しか入って無かったのに・・・
その当日の朝、靴はいてたらお母さんがきて
もう行くの?しょうがないから1000円あげるね
って言ってきた
でも当然そのその財布には何も入って無くて・・・
ごめんね。お財布に1000円なかったからあげられない。気をつけてねいってらっしゃい
って笑顔で言われた
10年以上経った今でも罪悪感で泣きそうになる

今も描きながら涙出てきた。
お母さんごめんなさい

230名無しさん:2009/09/04(金) 23:24:32
「頑張るのは恥ずかしいことじゃない」

我が家は4歳と2歳の男の子ふたり。
弟は自閉症で、週に数回通所施設を利用している。
今日の夕方、兄弟で社宅の公園で遊んでいたら、小学生くらいの子が

「お前の弟、○○園に行ってんだろ。あそこはバカが行くようちえんだっ
 てママが言ってた。超恥ずかしいのー」

とからかった。
私は一瞬頭の中が真っ白になったけど、上の子は涼しい顔で、

「はずかしいっていうのはね、小さい子をいじめたり、
ごはんをそまつにしたりうそをついたりすることなの。  
○○園でがんばるのは、はずかしくないの」

と返した。
ゴメン。母は泣きそうになった。
ずっと仲良し兄弟でいてね。

231名無しさん:2009/09/04(金) 23:28:22
子供の頃。今は永遠だと思っていた。明日も明後日もずっとこうして続いていくような気がしていた。
大人になるってことは自分とは無関係だと思ってた。大人っていう生き物は自分たちとは別の生き物だと思ってた。

学校へ行って、友達と昨日遊んだ事を話して。

授業中、女子の手紙を別の女子に渡しながらノートに落書きして。

休み時間、誰かが打ったホームランのボールの軌道を青空の向こうに見上げてた。

昼休み、給食のメニューに一喜一憂して、牛乳早飲み王決定戦に参加した。
先生に怒られてからはその目を盗んで開催した。

放課後、今日は誰と何して遊ぼうか。公園、駄菓子屋、友達の家。
僕らは遊びの天才だった。何をやっても楽しかった。

誰かの家でした、気になる女子の話。
「いいか?誰にも言うなよ?男同士の約束だぞ?」
「う、うん。約束する」
「お前から言えよ。」
「やだよ。おまえからいえよ。」
「じゃあ、じゃ〜んけ〜ん・・・」

小さな恋は叶わなかったけれど。
結局誰にも言わずに今まで守られた、小さな男同士の約束。


夏休みに自転車でどこまでいけるかと小旅行。計画も、地図も、お金も、何も持たずに。
国道をただひたすら進んでいた。途中大きな下り坂があって自転車はひとりでに進む。
ペダルを漕がなくても。何もしなくても。
ただ、ただ気持ちよかった。自分は今、世界一早いんじゃないかと思った。
子供心に凄く遠いところまできた事を知り、一同感動。滝のような汗と青空の下の笑顔。

しかし、帰り道が解からず途方に暮れる。不安になる。怖くなる。いらいらする。
当然けんかになっちゃった。泣いてね〜よ。と全員赤い鼻して、目を腫らして強がってこぼした涙。
交番で道を聞いて帰った頃にはもう晩御飯の時間も過ぎてるわ、親には叱られるは、
蚊には指されてるわ、自転車は汚れるわ。
でも次の日には全員復活。瞬時に楽しい思い出になってしまう。絵日記の1ページになっていた。

今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす。
家から電車でたかだか10個目くらい。
子供の頃感じたほど、大きくも長くもない下り坂。
でもあの時はこの坂は果てしなく長く、大きかった。永遠だと思えるほどに。

今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる。楽しそうに嬌声を上げながら。
彼らもいつの日にか思うのだろうか。
今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、

あの大きな坂を下っていた時の楽しさは、もう二度とは味わえないと。
もう二度と、友達と笑いながらあの坂を、自転車で下る事はないだろうと。
あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、楽しかった事はもう二度とないだろうと。
.

232名無しさん:2009/09/04(金) 23:32:22
俺…まぎー
妹…店長

おねげーします

妹「(俺の友達)くん遊びに来んかな」
俺「(俺の友達)?なんで?」
妹「呼んでくれん?」
俺「うちに?呼んでどーすんの」
妹「ちょっと一緒に写メ撮ってもらいたい」
俺「え、何、好きなん」

妹「いや、私のタイプではないんだけど」
俺「何それ」
妹「あの、真面目な話なんだけど」
俺「え?うん」

妹「ゼミの友達と話しててね」
俺「うん」
妹「うちのお兄ちゃんだってかっこいいよ?とか言っちゃったのね」
俺「ああ」
妹「写メ…」
俺「ごめんな」
妹「ううん」
.

233名無しさん:2009/09/05(土) 01:14:26
今日は兄の誕生日だ。私より10才年上の兄は、
私が10才の時に両親を事故で失って以来ずっと私を育ててくれた。

兄は私を育てるために大学をやめ、働きながら私を育ててくれた。
口癖は「お前は俺の半分しか父さんや母さんとの思い出がないんだから」だった。
授業参観にも学校祭にも体育祭にも三者面談にも、いつも兄が来てくれた。
周囲のおばさま方の中で、明らかに兄は浮いていたが
それでもいつも兄は会社で休みをもらって学校に来てくれた。

初めて作った料理とも言えないようなものを、美味しいと言って全部食べてくれた。
仕事で疲れているだろうに、家に帰ってきてから私の学校での話を聞いてくれたり
宿題を見てくれたり、学校への連絡ノートも毎日欠かさず書いてくれた。
土日も私と遊んでくれて、色々なところへ連れて行ってくれた。

そんな兄には自分の時間なんてなかったように思う。
友達のを見て、お団子ヘアにして欲しい、友達のお母さんならやってくれたと、
わがままを言った時慣れない手つきで一生懸命作ってくれたのに、
こんなんじゃない、お母さんに会いたいとと兄をなじってしまった。

兄はそれを聞いてごめんと泣き出してしまった。あの姿を思い出すたびに、
兄も両親を事故で失った子供だったんだと今でも泣きそうになる。

234233続き:2009/09/05(土) 01:14:57
その兄が、一年前両親と同じように事故で突然この世を去った。
兄が死んだ時、私は兄が両親を失った時よ り一才年上だった。
兄はこの状態でまだ小学生の私を育ててくれたのかと思うと、
それがどれだけ大変だったかと思って涙が出る。

兄は私がいたせいで友達と遊びにも行けなかった。
恋人も、出逢う暇さえ私が奪ってしまったんだ。
たくさんたくさん、ごめんなさいとありがとうも言えないままだった。

「ちゃんと幸せになれ」っていつも言ってくれたけど、
兄の幸せはどこにあったのだろう。今も考えてる。

もう兄に何も返すこともできないけど、兄のおかげでここまで来れた人生、
恥ずかしくないように生きられるように頑張ろうと思う。

お兄ちゃん、天国で見ててね。
今からでもお父さんとお母さんに甘えてるといいな 。

235名無しさん:2009/09/05(土) 09:48:06
店員「橋をお浸けしますか?」
俺「えっ?」
店員「お橋をお浸けいたしましょうか?」
俺「掛けるんじゃないんですか?」
店員「えっ?」
俺「えっ?」
店員「橋を描くってことですか?」
俺「えっ?」
店員「えっ?」
俺「壊れたりしまれんか?」
店員「お客様に割っていただく形になります」
俺「なにそれこわい」

236名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:08:02
「な、なに……なに、これ……!? お、お兄ちゃんのが……ぼくのおしりに…… あぁ……うぁぁぁ……」

237名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:08:20
「もしかして、オレのをいじってて勃起したの? オレのブルマ姿で勃起したとか? 変態さんですかァ〜?」

238名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:08:37
「に、兄様……ボ、ボク……も、もうダメ……で、出ちゃいますっ……ぅ、あ、んはぁっ!」

239名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:11:28
「ンんっ……に、兄様……っそ、そんなに……見な……見ないで……く、くださ……は、はぁぅ……っ」

240名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:11:32
僕の黒タイツをゆっくり…脱がしてください

241名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:13:57
そんなにミルクが飲みたいならどうぞ
ほら。。。濃。。。い。。。だろ。。。。ふぅ

242名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:19:06
「 や…、やだぁ…。 僕、痛いのは嫌いなのーっ。 絶対行かないんだからっ。 絶対、絶対、歯医者さんなんか行かないんだからっ! ど、どうしても連れていくっていうなら…、 このくまさんを、倒してからにしろっ!」

243名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:21:08
なんか久しぶりだな・・・・兄貴とこんなふうに話したのって・・・・
さて、久しぶりだし・・・・・・やるか?

244名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:29:42
お、お願い・・・やめて・・・だって・・・ボク、男だよぉ・・・

245名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:33:02
ちょ、ちょっとまって!い、いやだ!・・・あ・・・ああああ!!!いれないでぇえええええ

246名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:47:18
「ねぇ?ぼくと、、、しよ?」

247名無しの寝ない子:2009/10/17(土) 23:53:26
おしりの中 あったかくて気持ちイイーよ

248名無しの寝ない子:2009/11/15(日) 23:29:59
クヴィレ 「もらうの!?これ、もらうの!?ねぇ!感謝状!感謝状もらう!?」
渡部さん「あぁ、もらうよ」
クヴィレ 「本当!?大丈夫なの!?たくさんの人怖くない!?」
渡部さん「あぁ、クヴィレットが子供を見つけたから褒めてくれるんだよ」
クヴィレ 「そうかぁ!私犬だから!犬だからすぐ見付けたから!」
渡部さん「そうだね。すぐ見付けたね」
クヴィレ 「うん!たくさんの人褒めてくれるんだ!そうなんだぁ!じゃぁ怖くないんだよね!」
渡部さん「そうだよ。怖くないから、手をつないでいていいよ」
クヴィレ 「よかったぁ!じゃぁ手をつなごうね!感謝状もらおう!」
渡部さん「うん、もらおうね」
クヴィレ 「あぁ!子供を見つけたから褒めてもらえるね!ね、ご主人様!」
渡部さん「うん。偉かったな、クヴィレット」
クヴィレ 「あぁーご主人様と私は今褒めてもらってるよー!緊張するねぇー!」

252名無しの寝ない子:2010/12/28(火) 21:42:26
うんこ


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